軽くシャワーを浴び、ホテルのベッドに入ったのは午後11時前だった。
が、余程オフ会の余韻が残っていたのだろう。
まだアドレナリンが出ていたのかもしれない。
昨晩、夜の部会場となった養老の焼肉道場ローヤルを出て、関ヶ原ICから彦根ICまで走り、彦根城近くのホテルに着いたのは午後9時半頃。
身体は疲れているはずなのに、なかなか寝付かれなかった。それだけオフ会が楽しかったという証拠だ。
今朝もゆっくり午前8時まで寝るつもりが、起きたのは午前6時40分。
仕方がないのでベッドを抜け出し、今日1日の予定を立ててみる。
メインは彦根城ときんし丼。
それと京都、大阪のラッシュ時間に巻き込まれないよう滋賀を出発することを念頭に、こんな予定を立てた。
①琵琶湖湖畔のジュブリルタンで琵琶湖を見ながら優雅にパン食べ放題モーニング
↓
②国宝彦根城でひこにゃんに会う
↓
③長浜、黒壁スクウェアにてお土産探し
↓
④黒ねこちゃんオススメ、「うなぎのかねよ」で、きんし丼を喰らう
↓
⑤午後3時には滋賀出発
完璧?
そうと決まれば、行動は早い。
ホテルを午前8時きっかりに出て、彦根城を横目に見ながら、また後で!と告げ、バームクーヘンで有名なクラブハリエさんがやっているパン屋、ジュブリルタンを目指す。
わずか10分程度で到着し、駐車場にレヴォーグを停めると、まだ他の客はいないようで、自分が一番乗りのよう。
…が、敷地内に入ると、どうも人の気配がしない。
建物内の明かりも暗い。
不安になり、携帯でHPを見てみると、オープンは9時からとなっているではないか!
どうやら、土日と平日では営業時間が違ったらしい。
自分が見たのは土日の時間のほうだったようだ。
開店まで小一時間。
フッ、予定通りに行かないのが旅の醍醐味っていうものさ…と、独りつぶやきながら、琵琶湖湖畔を歩く。
しかし、琵琶湖は大きい。
改めて日本一の湖だと認識する。
しばらく、湖面を吹く風にあたりながら時間をつぶし、9時になったのを見計らって再度お店へ。
今度はしっかりと明かりがついていた。
しかし、ホッとしたのもつかの間、またもミス!
カフェは11時からのオープンとな!
自分の下調べのマズさに舌打ちしつつも、そうだ!すぐそこに焼きたてのパンがあるじゃないか!と、気を取り直し、朝食兼お土産のパンを購入。
パンは近江産小豆を使ったあんパン、バームクーヘンを中に包み込んだパン、大徳寺納豆を練り込んだバゲット等、どっさりと買い込んだ。
レヴォーグの車内で、デニッシュウインナーを食べ、今度は彦根城に向かう。
午後9時半に到着し、まずは天守閣を目指す。
彦根城は桜田門外の変で有名な井伊大老の井伊家の居城。
天守は姫路城、松本城、犬山城とともに国宝四城のひとつだそうだ。
そうそう、ひこにゃんが今日は在城していること、1回目の登場時間は10時半だということ、すでに確認済みだ。
余裕を持って、天守閣に向かうが、石段がキツイ。
普段の運動不足を彦根で痛感するとは…。
息を切らしながらも天守閣にたどり着き、中に入る。
天守からの彦根市内や琵琶湖の眺めを満喫した後、天守前広場にて、ひこにゃんの登場を待つ。
時間が迫ってくるごとに見物客も増え始め、10時半にはざっと50人ほどがひこにゃんの登場を待っていた。
ひこにゃん人気、恐るべし。
ただ、事前説明していたスタッフのお兄さんが言っていたが、ひこにゃんはとってもゆる~~いキャラで、今からゆる~~いパフォーマンスをするので、皆さんもゆる~~い気持ちで見てあげて下さいと。
最近流行りのしゃべるゆるキャラやハードな動きのゆるキャラと同じように思わないでくださいね~と、暗にハードルを下げていたのが、気になったが…。
そんな中、ひこにゃんが登場!!
確かに、ゆ、ゆるい…。
ゆるすぎる。
しかし、そのゆるさがとても愛らしく、可愛く、癒されるのである。
横ではしゃぐ、3歳か4歳くらいであろうキッズに混じって、つい年甲斐もなく、手を振り、はしゃいでしまった(笑)
ひこにゃんのせいでテンションが上がってしまった私は、その心を落ち着けるべく、玄宮園に向かう。
玄宮園は城の真横にある、大名庭園だ。
順路通りに歩いて行くと、ほどなく現れる池のほとりに茶室があり、そこでお抹茶と彦根の銘菓「埋木」を頂く。
そこからの眺めは、新緑が美しい大名庭園、後ろには三階三層の彦根城天守、なんとも贅沢だ。
ずっとここに居たい気持ちを抑え、左に琵琶湖を見ながら、次は長浜に向かう。
長浜は滋賀県の北東に位置し、豊臣秀吉がまだ羽柴姓だったころの居城、長浜城があり、また北陸に向かう北国街道沿いの町として栄えた場所だ。
今回は時間の関係もあり、長浜城には寄らず、お土産探しするため黒壁スクウェアに寄ることにした。
黒壁スクウェア界隈は大通寺の門前町として古い街並みが残っており、お土産屋も多く、観光スポットとして人気な場所だ。
時間的にちょうど、お昼頃だったのだが、後に錦糸丼が控えているため、ここは我慢することにした。
近江牛や焼き鯖そうめんなど、食べてみたいものがたくさんあったのだが…。
代わりにお土産はいろいろ購入。
長浜ビール、近江牛カレー、ぶんぷく饅頭など。
そういえば、11日は母の日。
母の日を忘れて遊びに行ってるのよ~。
などと陰口をたたかれないよう、母の日のプレゼントも探す。この地域はガラス製品も有名らしく、ガラスの一輪挿しを選んでみた。
無事にお土産も購入し、今度は自らのお腹を満たすため、長浜ICから京都東ICまでレヴォーグを走らせ、大津はうなぎのかねよさんを目指す。
かねよさんには午後2時に到着。
本店とレストランの二つがあり、本店は食事代の10%のサービス税がかかるが、庭が見える個室でゆっくりと食事が出来る。
せっかくなので、本店にて食事することにし、お店の方の案内で、雪の間に通して頂いた。
メニューはいろいろあったが、すでに自分の心は決まっており、うな丼の上に特厚のだし巻き玉子がのった、上きんし丼を頼んだ。
ほどなくして運ばれて来たきんし丼は、以前、黒ねこちゃんのブログで見ていたとはいえ、いざ、丼のふたを開けると、ほんとにびっくりするものだった。
だし巻き玉子がデカイ!
なんでも一人前に玉子3個を使うそうだ。
圧倒的なボリュームに少々たじろぎながらも、早速、山椒をふり、いざ口にかきこむ。
だし巻き玉子はふわふわと柔らかく、うなぎも負けず劣らず柔らかい。
美味い。
黒ねこちゃんがオススメするのもわかる。
だし巻き玉子はボリュームに反して、味付けはあっさり。また、うなぎのタレも甘ったるくなく、こちらもあっさりな味付け。
なので、パクパクと箸が進み、あっという間にペロリと平らげてしまった。
満足。
せっかくの個室なので、しばらくきんし丼の余韻を噛みしめていたかったが、ラッシュ時間になる前に大阪を抜けたかったので、早々に出ることにした。
午後2時40分にかねよさんを後にし、そこからは予定通り、ラッシュにかかることもなく、レヴォーグの快調な走りもあって、大津から高松までノンストップで、約2時間半で自宅に到着。
10日の伊吹山合同オフ、11日の滋賀観光ともに大満足の2日間だった。
そうそう、この2日間で得た教訓がある。
ひとつめは、山は寒い。
ふたつめは、オフ会と旅行には日焼け止めクリームが必需品。
以上!(笑)
最後まで読んで頂いて有り難うございましたm(__)m