
大型連休さなかに復活する見通しとなったガソリンにかかる暫定税率。原油高騰の影響も加わり、ガソリン小売価格は一気に1リットル当たり30円近い大幅値上げになりそうだ。連休後に値上げを先送りするガソリンスタンド(GS)も多いが、安いガソリンを求めて客が殺到し在庫が払底すれば、前倒しで値上げに踏み切らざるを得ないところも出てきそうだ。「安いスタンドはどこ?」。ドライバーが走り回る混乱の連休終盤になる可能性もある。
「これ以上、損失が出れば死活問題だ」。横浜市内のガソリンスタンド店長は暫定税率が復活すれば5月の早い時期に値上げする考えだ。暫定税率失効の際は、赤字覚悟の値下げ競争に巻き込まれて、50万円の損失を出した。
ガソリン税は製油所からの出荷時点で課税される。暫定税率復活後でも、スタンドが事前に仕入れた在庫には暫定税率がかかっていないため、在庫量によってスタンドの値上げ時期にばらつきが出る可能性がある。
さらに、元売り会社が製油所から直接出荷する時は税率復活直後から暫定税率がかかるが、4月中に「油槽所」と呼ばれる中継基地に運んだガソリンを出荷する場合は暫定税率はかからないという違いがあるうえ、各社の対応も分かれる。
新日本石油は、製油所からの出荷には暫定税率の復活分をすぐ上乗せするが、油槽所の在庫分には税率をかけない。他の大手は製油所と油槽所の出荷分をならして同価格とし、値上げ幅を圧縮することを検討している。
ただ、今回の暫定税率復活は、年間でも一般の需要が極めて多い大型連休のまっただ中となる。
在庫が底を突き、仕入れ価格が高いガソリンを販売することになっても、「同じ地域の競合店が価格を据え置けば、需要期だけに値上げを我慢せざるを得ない」という声は多い。スタンドにとっては、生き残りをかけた我慢比べを強いられている形だ。
他店に先駆けて値上げすれば客足が遠のく恐れがある一方、値上げを我慢すれば暫定税率失効時の安売りで被った損失がさらに膨らむ。「安い在庫が底を突いても値上げできないなら、GWは休んだ方がまし」との悲鳴も聞こえてくる。
暫定税率復活のほかに、5月1日からは元売り各社が原油高騰に伴う調達コストの増加分として3円以上も卸値を引き上げる予定で、その分をいつ小売価格に反映させるかという悩みも加わる。連休中、値上げもできず、休業を決め込むスタンドが出てくるような事態も考えられる。【谷川貴史、坂本昌信】
◇駆け込み需要を警戒、配送体制を拡充--元売り各社
暫定税率復活を前に、消費者の駆け込み需要が今週末から本格化することが見込まれ、元売り各社はタンクローリーの数を増やすなど配送体制の拡充を急いでいる。
新日石は臨時契約でタンクローリーの運転手を増員し、配送能力を通常の2割増に拡充する方針。出光興産もローリーの稼働時間の延長などで配送能力を3割程度増強したい考えだ。コスモ石油はスタンドからの注文を通常より1日早く受け付けて配送量を調整し、パンクを防ぐ構えだ。
各社は4月1日に暫定税率が失効した際も同様の対応をとったが、「大型連休前の需要期にぶつかり、消費者がスタンドに殺到するなど今回の方が大混乱になる可能性がある」(元売り大手)との見方が強い。値下がり局面では「いずれ給油すればいい」という消費者が多いが、値上がり時は「早く入れないと損」との心理も働く。業界関係者は「消費者が殺到し配送が遅れれば、在庫は5日で切れる」と分析する。
毎日新聞より
いつもなら24時間営業している近所のGSの何店舗かは、ガソリンタンクが空になりお店を閉めていました。会社の帰りに何店舗かをまわり開いていたGSで駆け込み給油をしてきました。(130円/ハイオク1L)でした。明日からいったいいくらになるのか恐ろしいです。
Posted at 2008/05/01 01:28:46 | |
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