2007年02月27日
SVXは剛性が低いと言う人がいますが、実際の剛性は低いどころか、現在のレベルでもかなり高い部類です。
それは現行レガシィが出た当初の開発者インタビューで、未だシャーシ能力はSVXを超えていないといった発言や、ストラットマウントやシャーシの板厚、スポット溶接の数を見れば明らかです。
それなのに、なぜ剛性が低いと言う人が多いかと言うと、SVXの内装は高級感を演出するために、ほとんどがビニールレザーで構成されているため、僅かなシャーシの捻れでビニール同士が擦れて、ギシギシと内装の軋み音を発生するからです。
では、どのように対策をすれば良いかと言うと、内装同士が当たる面にフェルト等を張り付けて、ビニール同士が直接擦れないようにすれば良いのです。さらに裏側に制振材を張ることによってパキパキと言った音も低減されます。ボディー全体にわたってデッドニングを行うことにより不要な振動を低減することも剛性感UPにはとても効果的です。
Posted at 2007/02/27 21:54:44 | |
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SVX(NVH対策) | 日記
2007年02月24日
車の音の発生源は主にエンジン、タイヤ、風です。
このうちSVXはCD値が0.29と、当時としてはずば抜けて良かったため、風切り音はほとんどしません。
そこでエンジンとタイヤからの音への対策をするわけですが、エンジン音は気持ち良さにも繋がるため無闇に小さくするのは得策では有りません。
そこでタイヤからの音を小さくすることから始めるのですが、フロントタイヤからの音は特に雪道などで路面状況を知るために重要な情報源なので、まずはリアタイヤからの音について対策をしました。
タイヤで発生した音はホイールハウスやストラットマウントを振動させて車内に伝わってきます。そこで発生源周辺の振動を抑えることによって、周辺へ音が伝わるのを防ぎ、防音材を内装材の裏側に入れることで音の進入を塞いでやります。
リアシートの座面を外し、リアクオーターパネルを外すと、純正状態でもリアホイールハウスの一部に制振材が貼り付けてあるのが確認できますが、ストラットマウント周辺やリアクオーターのサービスホール内には対策がされていません。
そこで鉄板が剥き出しになっているところに制振材を張るのですが、鉄板全面にむやみに貼っても費用と重量増の面でマイナスなので、ドライバーの柄やこぶしで叩いてみて、コーンと甲高い音が出る場所を中心に制振材を貼ってやります。
そしてリアクオーターのサービスホールをドアと同じ様に塞いでやり、内装の裏側に吸音材としてニードルフェルトを入れました。
この結果、特に段差を超えたときに車内に響く音や、雨の日にタイヤが跳ねた水がホイールハウスに当たってでる音が格段に小さくなり、音もカコーンって感じからカンと響かなくなります。
ただし困ったことが一つありました。SVXの持病の一つであるリアハブの故障に気が付きにくくなってしまったのです。
Posted at 2007/02/25 00:15:12 | |
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SVX(NVH対策) | クルマ
2007年02月22日
ドアをデッドニングすると言うと、通常はオーディオの音質向上が目的になりますが、それ以外にNVH対策としても効果があります。通常走行しているときはほとんど変化はありませんが、トンネルなどに入ると、側壁に反射して飛び込んでくる音が小さくなるのです。
デッドニングの目的は、ドアの不要な振動を抑えることにより音の歪みを抑えるのと、スピーカー以外から音が漏れるのを防ぐことでしょうか。このことにより、ドアのさらに外から来る音や振動も抑えることになるので、車内が静かになることになります。
という事は、車が走っているときに出る音の発生源や通り道にドアへのデッドニングと同じ様なことをすると、不要な振動や音が減少し、快適な車内空間となるのです。
Posted at 2007/02/22 22:54:44 | |
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SVX(NVH対策) | 日記
2007年02月21日
SVXは現在のレベルで見るとうるさい部類に入りますが、発売された当時は十分なレベルを持っていました。
記憶が曖昧なところがありますが、100km/hで67dBぐらいだったかな?。
セルシオは別格として、セドグロとかの当時の高級車に僅かに劣る程度で、実際初めて乗ったときは、高速でラジオを入れるとアンテナから出る風切り音がとても気になるくらい静かに感じました。
当時のLEGACY等にくらべ強化されている主なNVH対策は、バルクヘッドへの防音シート、大部分がカバーされたホイールハウス、5cm近い厚みのフロアカーペット、リアホイールアーチ(車内側)への制振材(レジェトレックス相当)、内装材裏面への防音材(ゴム)貼付、リアストラットアッパーマウント部への防音材(スポンジ+ゴム)、Cピラー根元へのスポンジブロックです。
Posted at 2007/02/21 22:26:18 | |
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SVX(NVH対策) | クルマ
2007年02月20日
うちのSVXに行った改良で一番力を入れたのはNVH対策でしょうか?。
きっかけは、全然良い音が出ていなかったオーディオを少しでも良くしようとしたんですが、ヘッドユニットの交換は絶対にしたくなく、他の方法ってことでデッドニングをしてみました。
ところが、デッドニングをしてみると、オーディオの音以上に走行中の騒音が少なくなっていることに気がついたのです。
これをきっかけに、どうすれば走るときの気持ち良さや、安全性に必要な音を確保しつつ静かにすることが出来るのかの試行錯誤が始まったのです。
Posted at 2007/02/20 23:47:29 | |
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SVX(NVH対策) | クルマ