NISMO スポーツチタンマフラー  

【総評】
4000rpm以下ではノーマルマフラーと同等の静粛性を確保。アイドリング時でも、それは同じ。
価格の絶対値は安価ではないが、リアマフラーだけではなくセンターパイプも含まれ、かつそれもチタン合金であるため、この価格設定は仕方ないと思う。
ちなみに過去にもZ34やBNR34でもチタンマフラーを装着していたが、やはり高価だった。
バイクもチタンフルエキ（YAMAHA FZ-１NにはAkrapovicのEvolution－Line)を装着しているが、それもやはり2008年当時の対EURO為替レートの影響もあり３５万円はしていたので、４輪用のマフラーは割安なのかもしれない。

【満足している点】
4000rpmを超えるとチタンマフラー特有の乾いた咆哮を発する２面性。具体的にはアイドリング時に、その排気脈動に呼応した低い周波数の吐出音（ボボボボボ）は殆ど発生せず、全回転域の様々のスロットルワークでも『こもり音』は皆無。
例の4000rpmを超えたあたりから啼きはじめ、5000rpmからは本格的に自然吸気６気筒エンジンならではの金属的な高周波を含む澄んだエキゾーストノートが床下からも聞こえてくる。
またセンターパイプを含めチタン合金製のため非常に軽量。ノーマルマフラーとの比較で12kgも軽くなっている。
既にホイール・タイヤ・サスペンションで実測値で28kgの軽量化に成功しており、今回の12kgで合計40kg軽くなった。これは素の３５０GTから40kg重い（カタログ値）タイプＳＰの車重増加分を相殺してくれる。12kgの軽量化はクルマ全体への寄与率としては１％にも満たないが、リアオーバーハングを中心とした軽量化になるので、S字コーナーの切り返しでの位相遅れが減少したように感じる。いわゆるリアがついて来る感触が明確になった。
パワーアップに関しては、全く期待していなかったが、5000rpmからの回転上昇がかなり良くなった。

【不満な点】
バンパーとのクリアランスが上方向に過大に見える。スチールマフラーならマフラーリングに嵌め込むステーの微妙な調整で、ある程度はマフラー位置の微調整が出来るのだろうが、このマフラーではその調整が不可能。