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天上の青のブログ一覧

2009年12月30日 イイね!

『 ゴミを拾う男 』

『 ゴミを拾う男 』一日、絶食したら体が軽くなりました。
おかゆが美味しい。(^^

さて、仕事に出かけるのは やめにして、部屋の掃除を軽くしていましたら、1枚のコピーが出てきました。
もう10年以上も前の新聞に載っていたエッセイです。
前・経企庁長官の田中秀征さんの「ゴミを拾う男」と題するものです。
当時、このエッセイを何度も読んで、知人たちにもコピーをあげました。
しかし、いつしか、行方不明になってしまいました。内容は覚えていますが、残念でなりません。
たしか東京新聞(中日新聞)の連載エッセイでした。
ネットで検索しましたが、わからず、あきらめていましたが・・・
さきほど、そのコピーが段ボール箱の中から出てきました。

写真でも読めますが、以下に。

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 ゴミを拾う男    田中秀征

尊敬していた環境庁の山内豊徳局長が自ら命を絶って七年が経つ。
水俣病の補償問題で板ばさみになっていたとのことだが、詳しくは知らない。
このところ官僚の不祥事が報じられるたびに、きまって彼の顔が思い出される。

彼の死に関する当時の報道の中に、私が今もって忘れられない記事があった。
それはある週刊誌の取材に答えた近くに住む主婦の談話であった。

「テレビで顔を見てびっくりしました。
あの人は休みの日に道路や遊園地のゴミや空き缶を拾って歩いていた人です。
立派な人がいるなあと思っていましたが、あんなに偉い人だとは知りませんでした」

日曜日の早朝、何年もひとり黙々と空き缶を拾い集めていた人。
その人が「政府高官」であったのだ。
模範を示して多くの人を啓蒙しようなどと考える人ではない。
きっと「空き缶があれば汚いし、子供たちがケガをする」という自然な気持ちから出たおこないだ。

おそらくこれを遠くから見ていた子供たちは、一緒に空き缶を拾わなくても、むやみに空き缶を捨てないようになったであろう。

その後、彼の隠れた善行がいろいろなところから明るみに出た。
生前そんなことはおくびにも出さなかったが、いずれも「彼ならば」と思わせる心打つ話であった。

追悼集の中で彼の娘さんは「父を支えていたのは“困っている人々の役に立ちたい”という気持ち」、「その気持ちを父は最後まで貫いた」と言っている。
そして二人の娘さんは「父はいつも輝いて見えた」と語った。
父親の輝きを誰よりも深く感じ取ることのできる家族を持ったことが、山内さんの無上の幸せだったと思う。
私はこのけなげで誇らしい追悼の言葉を、できることなら彼に届けてやりたいと思った。

彼のような人物になることは難しいが、少なくともそれを正しく評価し、迷わず上席を譲ることのできる人でありたいものだ。


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Posted at 2009/12/30 09:07:26 | コメント(3) | 日記

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