皆様
ALPINAの創業者であるブルカルト・ボーフェンジーペン氏が、2023年10月12日に87歳の生涯を閉じたことに謹んで哀悼の意を表します。
みんカラでも氏の死去を哀しまられる文面等を拝見し、私・アル君もMyページのブログに記させて頂きます。
又、私的ながらの想いも記し、氏を偲びさせて頂きます。
<哀悼 ブルカルト・ボーフェンジーペン氏>
訃報は10月16日(月)にALPINAお仲間の大御所・jiroht様よりのラインでした。
「速報です。ALPINA社創業者のブルカルト・ボーフェンジーペンが10月12日に亡くなられたそうです」
「葬儀は20日午後にドイツのブッフローエだそうです」
「行かれますか?」
突然の訃報に接し驚きと、ただ残念な想いでした。
翌日・10月17日(火)からは愛機・B7嬢で山口県へ出撃する予定であった為、思わぬ追悼走行になりました。
20年程前に氏曰く。
「E65ベースにスーパーチャージャーを装着する方向で開発、スペックは500psを狙っている。
フラットなトルク特性を実現し、ドキドキさせるものに仕上げる。
又ALPINA初の6段スイッチトロニックの導入、クラシック・デザインの21インチホイールを装着・・・等々」
「世界中のALPINAファンが期待して待っていても良いモデルだ」
と、我が愛機・B7嬢は、こうして生誕致しました。
正しく氏の云われた通り、素晴らしく良いモデルです。
此のスーパーチャージャー装着は、本家BMWには無い当時脅威のスペックを誇り凄く魅了されました。
尖ったチューニングで濃厚且つ刺激的な魅力である往年のALPINA復活、それは『世界最速リムジン』の称号となります。
初代5シリーズをベースにしたB7Turbo(E12)は当時の世界最速スーパーリムジン。
ツインターボ装着したB10BiTurbo(E34)は最高速度290km/hに達した。
だが、1990年代の半ばでALPINAはターボチャージャーを組み合わせた過給による超高性能化に区切りをつけ、その後はBMWの自然吸気エンジンをベースに手を加えていた。
そして、2004年から再び過給による超高性能化に着手し、4400ccのV型8気筒エンジンにASA社製のラジアル・コンプレッサー(スーパーチャージャー)を組合せ500PSのパワーを獲得したB7(E65)登場。
スーパーチャージャー装着したB7(E65)は、自動車の最高速度を計測するイタリアのナルド・テスト・コースにて最高速度325km/hという驚異的な数字を叩き出しました。
ALPINAは其々の時代で『世界最速リムジン』、此の称号は誉れ高いです。
ALPINAのヒストリーを振返ると、始まりは事務機メーカーALPINAAを創始したDr.ルドルフ・ボーフェンジーペンの息子として生まれたブルカルト・ボーフェンジーペンによって、ウェーバー社製キャブレターのチューニングからスタートした。
ALPINAツイン・キャブレターを装備したBMW製エンジンに高い性能と信頼性を評価され、モータースポーツにも参戦し絶賛なる成功を納めた後、市販車の生産へと革新し今日に至っております。
モータースポーツの輝かしい実績・経験を、市販車への開発プロダクトに活かし、プロダクト名はBMWアルピナであり、BMWの品質保証が与えられている。
往年のALPINA車はマイスター達の手作業による作業工程であり、以前はマイスター達の手作業はALPINA本社で継続しながら、BMWの特需ラインで製造します。
特需ラインは、量産ラインでは不可能な公差を徹底的に排除した緻密さです。
よってALPINA車は量産車よりも入念なチェックを経ることで信頼性は確実に上がり、高精度な仕上げの御蔭で緻密かつ繊細な運転感覚が得られます。
又、ALPINAはいくら評判が良くても量産化する事なく、オーナーがエクスクルーシブな世界を堪能する為の生産台数です。
なお且つ、クラフトマンシップとハイテクノロジーを融合させつつ、マイスター達の手作業によって生産できる限度数でしょう。
ALPINAは単なるチューニングメーカーとは異なり、BMWからのメーカーサポートが万全なことから、他のチューニングメーカーと比較し優位性が保たれています。
小規模な自動車メーカーとは思えない高い技術力を持ち、ALPINAとしての拘りが随所に表れ、世界最小にして最も甘美なるALPINA WORLDを構築されています。
【公式動画】
ブルカルト・ボーフェンジーペン氏の功績は偉大であり、私・アル君はALPINAのクルマ作り其のモノに尊敬の念を抱き、すっかりと魅了されてしまいました。
其のALPINAの知り得た情報を皆様と共有したく、みんカラとは未だ無縁の当時はBMW@FUN(BMW情報とコミュニティのファンサイト)に、ALPINA特設ページを開設して頂き『ALPINA情報』を日々で作成しておりました。 少しでもALPINAの魅力が伝われば、との想いからです。
近年は、かつての様にエンジンを全てバラし、もう一度精度に磨きを掛けてマイスター達が組み直したり、マーレ製のピストンは採用していない等に至っております。が、ALPINAチューンによるパワーやトルクの出力特性を変え、足回りを仕上げる等だけで、こんなに全てのピントがピタッとクリアになるものか、と思う程の完璧なバランスは維持しております。
これからもALPINAチューンは継続し、ブルカルト・ボーフェンジーペン氏の精神を継承して頂きたいと願います。
そんな中、ブルカルト・ボーフェンジーペン氏が精魂籠めた珠玉のALPINA B7を我が愛機とし20年近く、『ALPINAのある生活』により多様な華と彩りを与えて頂き、素敵なカーライフを過ごしております。
素晴らしい愛機・B7嬢を有難う御座います。
これからも乗り続けていき、B7嬢の秘めたるソリッドな走りも偶に引き出し『感動の極み』を実感しますので、天空より見つめ見守って頂きたい想いです。
又、ALPINAオーナー・お仲間は素敵な人柄で、永年ALPINA乗り続けている皆様にも尊敬の念が沸き上がります。
その様な皆様とのオフミ・ツーリングは、有意義な至福の時です。
ブルカルト・ボーフェンジーペン氏の、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
ALPINA最高!
では又 by アル君
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Posted at
2023/10/22 08:00:24