
車検のメモ
・ヘッドライトユニットを交換しました。
アストラ純正のハロゲンタイプ2灯式にユニットまるごと全移植交換しました。
カブリオは純正がHIDのプロジェクタヘッドランプです。
サメ型などといわれるようですが、不思議なデザインです。
経年変化でアクリルも劣化してしょぼしょぼしてきました。
Deet成分が入った蚊よけでの表面を溶かす方法も万能ではないので
今回は同時代のアストラワゴン用のヘッドライトユニットを安価で仕入れ、移植しました。
赤カブのアストラカブリオのヘッドライト小史:
カブリオの純正ヘッドライトはHID,プロジェクターランプです。
このユニットの真下にコバンザメのようにへばりついている純正のバラスト・昇圧回路は、コネクタが上面にあるという設計が災いして水が入りやすいです。
数年前にも片側が点灯しなくなったのでドイツから部品を取り寄せて昇圧回路部分だけ交換してます。交換自体はワンタッチで楽ですが、アクセスするためにはバンパーを外さなくてはなりません。
2年ほど前にまた同じ症状になったので、入手性の観点から社外HIDをとりつけました。
バラストを設置する場所は純正のようにはいきません。
エンジンルーム内でもっとも温度上昇が少ない場所をサーモグラフィーで確認しました。
夏場で停車時でも50~60度までしか上昇しないエアフィルターボックス上部にはりつけることにしました。
この場所でながらく安定して動作していました。
さて今回の車検では、アクリルの劣化による散光と上部への光の拡散が課題でした(テスターやさんで言われたわけではないです)。
経年変化でひび割れがたくさんはいり散光してしまうようになった純正プロジェクションヘッドランプにかわるものをあれこれ検討しました。
社外デビルアイ、AUDI R8スタイル、いろいろあります。
左ハンドルLHD用を買ってしまうとカットラインがでないのでRHD用となるとそれほど種類は多くありません。
もうかなり古いモデルなので海外の在庫も少なくなってきています。
そこで考えを変えて、純正入れ替えでいくことにしました。
クリアなポリカーボネイトの灯体が手に入りやすい純正のハロゲン、ノンプロジェクションタイプにいれかえました。
配線はつなぐべきところをつなげばリレーなど不要でそのまま使えました。
以前、HIDからLEDにかえていたのですでに配線コネクタ信号の検討はおわっています。
オリジナルに戻しやすいよう、もとのコネクタはそのままにして、分岐カプラで枝線を取り出してLED用の配線をつくってあります。
そこに今回はハロゲンをそのままつないでみました。
HIDの消費電力が安定後35W程度であるのに比べるとハロゲンは倍近く消費します。
しかしヒューズは十分な容量があったので、回路自体もいけるだろうと思い、ハロゲンを直接駆動してみました。結果オーライでした。
これで車検の課題がひとつクリアできました。
カットラインもきちんとでるようになりました。
もうひとつの車検課題はドライブシャフトブーツでした。
こちらはザフィーラの専門店に依頼しました。ATF、ブレーキフルードもふくめて安価に交換してもらいとてもよかったです。
ザフィーラの専門店オートガレージ959にお願いしたところは以下のとおりです(このガレージにはご先祖伝来のすごい家宝、走るお宝があります。)
・ブーツ交換
事前のもぐりこみ確認で助手席エンジン側のブーツが切れていることがわかりました。
ジムニーとちがって地上高が低いの頭をむりやりつっこんで覗き込みました。ジムニーはジャッキであげなくてもあれこれもぐって確認できるので便利ですが、普通車とくに車高の低いカブリオはそうはいきません。
さて、切れたブーツの品番を確認するも素人整備でもできる分割タイプのものはラインナップがありません。流用も情報がありません。
そこでザフィーラの専門店オートガレージ959さんにお願いして交換してもらいました。
せっかく左側ドライブシャフトを抜くので、ブーツは切れているところだけでなくタイヤ側のものもとりかえてもらいました。
助手席側は右側(運転席側)とちがって短いので、負担がでやすいのかなと思いました。
・ATF交換
ずっと無交換できました。
ガレージにて、2~3速変速にひっぱりがでてるとの指摘があり、いちかばちか交換してもらいました。カブリオの変速機は愛知県のアイシン精機です。
WAKOSのATFはいきなり剥がれたりせず溶け出していくタイプなのでレーンが詰まりにくいようです。
シフトの具合とあわせて、透明度があがるまでどんどん輸血・瀉血してもらい、ATFをいれては捨てての交換手術をしてもらいました。
結果はびっくりするほどよい車になりました。
ほぼ倍量のATF10リットルとなりました。
ひっぱるってこういうことなのね、たしかに変速しにくくなってたんだわ。。
エラーもいまのところ皆無です。
・ブレーキオイル交換
ついでにかなり濁ってきていたブレーキオイルも交換してもらいました。
・ブレーキオイルのキャップ交換
ブレーキフルードタンクのキャップが変形して外気が入りやすくなっていました。
ボンドで隙間をふさいでいましたが、気になっていたので交換してもらいました。
これを英国などから部品取り寄せすると7000円くらいします。
スバルのトラヴィック用で流用し半額くらいですみました。
車検にはブーツ交換以外は不要ですが、いい機会なのでお願いしてよかったです。
というわけで車検のための整備費用は
ライト灯体左右 6,000円
パワステオイル1L 2,000円
ガレージでの整備 55,000円
全部合わせて6万円ちょいでした。
G世代のアストラは社運をかけたつくりで信頼性が一気にあがったそうです。
たしかに電気配線の被覆ががちがちで切れやすい事以外は、プラスチック部品も高温多湿の環境でも長年いい状態をたもっています。
最近はあまり乗れていませんが、4座幌車の佇まいが好きなので維持が楽なのはありがたいですね。
電動油圧幌の開閉機構はこわれても裏技をつかえば安定して手動で開閉できるのでとくに問題なく使えます。
これでマニュアルの設定が日本にあればなぁ、、、