勾配により発生する仮想ﾄﾙｸ

課題
ｲﾆDとかで、『ﾀﾞｳﾝﾋﾙにおいて、ｴﾝｼﾞﾝ出力の差は小さくなる。』なんてｾﾘﾌがあったなぁ~と思い、数値で表せないか？。

計算が面倒なんで、いろいろな要素を排除して、ざっくり計算。

計算要素

勾配 0％
ｴﾝｼﾞﾝﾄﾙｸ[kg・m] と ﾀｲﾔ出力[kg]。

勾配 +13％
勾配による発生する力を含めた仮想のｴﾝｼﾞﾝﾄﾙｸ[kg・m] と ﾀｲﾔ出力[kg]。

勾配 -13％
勾配による発生する力を含めた仮想のｴﾝｼﾞﾝﾄﾙｸ[kg・m] と ﾀｲﾔ出力[kg]。

勾配により発生する力を仮想のｴﾝｼﾞﾝﾄﾙｸ[kg・m] と ﾀｲﾔ出力[kg]に換算。

ｴﾝｼﾞﾝﾄﾙｸ[kg・m]
純正ﾌｧｲﾅﾙ と 純正ﾀｲﾔｻｲｽﾞ での値。

ﾀｲﾔ出力[kg]
純正ﾌｧｲﾅﾙ と 純正ﾀｲﾔｻｲｽﾞ での値。

結論
1)
下り勾配の場合、仮想ﾄﾙｸは高いｷﾞｱの方が大きくなる。
2)
勾配による加速は車重による。
3)
下り勾配により発生する仮想ﾄﾙｸは、ﾌｧｲﾅﾙが小さい方が大きい。
4)
上りと下りの仮想ﾄﾙｸの変化は、ﾌｧｲﾅﾙが大きい方が小さい。
5)
今回の要素、計算では、課題の説明は出来ない。

考察
1)
下りにおいて、仮想ﾄﾙｸは増加するが、背中がｼｰﾄに押し付けられることでの加速体感は、出来ないだろう。
2)
上りと下りで同じ加速を行った場合、上りの方が、より強く背中がｼｰﾄに押し付けられる。
3)
山道で上りから下りに変わったら、急に速度が上がる車が多いのは、1)2)が一つの要因と考えられる。