
※勝手な感想なのであしからず
先日乗ったコペンが思いの外楽しかったので、
ホンダの意欲作であるS660にもぜひ乗ってみたいと思って、早速試乗してきました!
本来は数日前から予約しておく必要があるようなのですが
平日だったこともあり、電話してみたら「昼イチなら大丈夫ですよ!」とのこと。
1時間近くかかりましたが、すぐに隣町のディーラーまで向かうと
セールスの人がすぐに出迎えに来てくれました。
こちらが言うまでもなく、「エスロクの試乗ですよね?」と。
やはりこれを試乗に来る客は、スイスポも含め、先代のビートやロードスターなど
ライトウェイトスポーツに乗ってくる人が多いのだそう。
スバルやマツダに比べると、いささか細やかで厳しい感じの誓約書に署名し、
免許書のコピーを取ったらいよいよご対面!
間近で見ると、やはり凄まじくコンパクトでしたが、
遠目に最初見たときの迫力というか、「只者ではない」感は強く、
コペンに比べると雰囲気が大きく感じました。もちろん良い意味で。
最初ドアを開けた時のの印象はとにかく「低ッ!」
「狭ッ!」、ではなかったのは想定外でしたがw(ちなみにコペンは後者w
ドア下のサイドの一部が、乗降時に腕で身体を支えられるよう、
強度が高い部分があるので、そこに手を付けながら乗り降りするんですが、
もはや地面を直接手で支えながら乗り込んでるような感じですし、
シートに腰掛けた感じも地面に座椅子を置いて座ってるような感じでしたw
シートをローポジション化とか、車高を下げた、とか、
そういう後付け的な問題ではなく、
最低地上高は意外にも広く確保されていて(125mm)、それでいてこの低さ。
ランボルギーニとかと同じ、初期構想の段階から
まず低さありきとして作られた感じが強く感じられました。
車高はS2000より低いとは聞いていましたが、
シッティングポジションとアイポイントも相まって、数値以上に低く感じます。
ここから2cmは余裕で車高を落とせそうなんで、
車高調入れたらさらに低くなるんでしょうね。
ただ、スーパーカー然としたポジションとは別に
内装にはさほど高級感は感じませんでした。
トランクもそうですが、必要ないものは徹底して廃したという
その心意気は分かるんですが、個人的には少々物足りないです。
まぁ、和製エリーゼと思えばいいのでしょうか。
シートはまだしも、カーボン調のアクセントはあるものの
やはり全体的にチープな質感は否めず、
試乗車にはセンターコンソールに堂々と構える液晶は、
あたかも両面テープで貼り付けれれただけのようなお粗末さ。
おまけにそれ自体はナビですらなく、
機能させるにはスマホで専用アプリを使い、
クラウドでデータをダウンロードしないとならない上、有料会員制・・・
オプションとはいえ、DINタイプのカーナビが取り付けられない上にこれでは
普通にスマホホルダーつけてナビにしたほうが、よっぽどスッキリする気がします。
ちなみに、これを付けるとHDMIの入力端子が付くのですが、
最初PC使えるじゃん!と思いましたが、
そもそもPC積み込むスペースがないじゃん、とw
やはりスマホ用なんでしょうが、スマホはアプリでリンクさせちゃってる訳だし、
充電してたらmicroUSB塞いでるし、有用性あるのかこれまた疑問。
スマホ2台持ちならともかくw
当方だったらα7と繋いでスライドショー流してますかねw
ポジションは運転席そのものはタイトでありながら、
足元はMRの恩恵か、コペンよりは遥かに快適で、
一番後ろまで下げれば、当方の身長でもしっかりヒールトゥ出来ます。
ただそれでも、ステアリングの位置によっては足と干渉しますが・・・w
この低いシート位置と、小径(35φ)ハンドルでこの感じなので
コペンと違って、手を入れて大きく改善される希望は薄いでしょうね・・・
(コペンの場合は、手を入れてようやくS660と同じくらいのポジションになるかどうかですが。)
ペダルの踏力は個人的には軽すぎず重すぎず、調度良いくらいです。
81と比較したらアクセル、ブレーキは同等、クラッチは1~2割減ぐらいでしょうか。
シフトは非常にショートストロークで、
コクッというより、カキンカキンと気持よく入ります。
腕の可動範囲のクリアランスも広く、障害となるものもないので
操作自体がとてもストレスフリーで幸印象。
シフトフィールは先日乗ったBRZも好きでしたが、それ以上に自分好みです。
加えて、不思議と小さい車体のくせに
シフト位置だけなら、当方の身体にベストマッチでした。
81のシフトの異常な遠さを知っていると、これだけで羨ましく思います(笑
エンジンを掛けてみると、ソフトトップのオープンスポーツとは思えないほどに
意外にも「あれ?なんか静か?」と拍子抜けと思ったのですが、
後部のパワーウィンドウを開けてみると、
さすがすぐ後ろにエンジンが有るだけあって、
相当なサウンドが車内にも響いてきます。
コペンの場合は最初からやや煩いぐらいでしたが
(当方的にはそれぐらいが好きなですがw)
静かに走るもよし、心地よくエキゾーストとブローオフの音を聴きながら走るもよし、
幌まで外さずとも、この後窓だけで気分に合わせて楽しめそうです。
RHTのコペンと違って、こちらは脱着が面倒ですからね・・・
最初アイドリングだけで動き出してみると、
さすがにこのクラスでは極低速はギクシャクして辛いものの、
2000rpmを超えればあとは、自慢のターボエンジンがグングン引っ張ってくれます。
6MTですが、試乗コースでは60~70km/hを一瞬出すのが限界で
70km/h前後で巡航できないのであれば、
街乗りでは基本的に5速までしか使わないかな~という感じです。
エンジンもこのサイズですから、もとよりターボラグはほとんど気にならず、
NAのように軽やかに回ります。
ただ逆に、一気に踏み込んで一呼吸置いてグワッ!とくるターボらしさがないだけでなく、トルク感もなんか希薄。
気付いたら、「あら、こんなにスピード乗っていたのね。」
って感じの、すごいフラットな加速なもんで、
良く言えば滑らかなのだけど、VTECのような「キタキター!加速してるぅ!」って気持ちよさを求めていると、ちょっと「あれっ?」となるかも。
低い視界のおかげで体感速度は速いのですけど、加速感に乏しいです。
まぁ、この攻めこんでいるわけでないので確証はないですが。
コペンだと「おー加速してる!!」→「あれ?思ったほど速度出てないや。」
っていう感じだったので、街乗りメインで楽しむに当たっては
個人的には、250マルチのバイクのような、
コペンのガサツな加速フィールのほうが好きですw
次にコーナリングですが、このコースでは大したことは試せないものの
交差点にクイックに進入すると、ノーズがグッと中に入り、
そのまま破綻なく脱出に向かいます。
その回頭性の良さはさすがだと思うと同時に、
良い意味で非力なパワーのおかげで、早い段階で踏んで脱出にもっていけるので、交差点レベルの場所でも楽しめそうです。
足は硬すぎず、軟すぎず、非常に靭やかで大変気持ち良いです。
スピードレンジが低くてもそれなりに動きますし、Gを掛けてもよく粘ります。
BRZもフロントがこんな足なら楽しめるのでしょうが。
コペンも俊敏で楽しいし旋回性は悪くなかったのですが、
S660の剛性感の高いどっしりした安定感に比べると、どうしても劣ります。
まぁ、その捩れるような不安定感も、それはそれで軽のクラスでありながらも
ジャジャ馬感があって楽しかったのですが。
81は間違いなくコペン的です(笑
ドアミラーの視認性は悪くないものの
車自体の低さと横長な形状が相まって、
左折時に迂闊に寄せると植木に擦りそうですw
それにしても低い・・・
トラックどころか、ワゴン車程度でも隣接されると見落とされそうです。
当然ですが、渋滞時の死角部分も大きくなり
この手のスポーツカーは大抵そうでしょうが、小さく見られる分気も使います。
帰ってきたあとは、エンジンルームや
唯一の収納スペースでもある幌収納用の箱を見てみましたが
エンジンは思った以上にコンパクトに収まっていて
エアはボディと幌の境界部にあるインテーク部より取り入れています。
収納箱は思ってよりは入りそうでしたが、
たかが知れたレベルであることに違いはなくw
一眼カメラとズームレンズ2本、
折りたたみの三脚を入れて一杯一杯ってところでしょうね。
深さはA4サイズなら横にすれば収まります。
さすがに、この点ばかりはコペンの圧勝ですねw
さて総論として、ざっくり言えば、
想像通りで「バイクみたいな車」っていう印象でした。
さらに細かく言えば「四輪版NSR」でしょうか。
本来車にあって、バイクにない利便性をあえて捨て、
逆にバイクに色濃い爽快感や趣向性に極振りした結果として出来上がったカタチ。
(スーパーセブンとかまではいきませんがw)
車で軽快さを突き詰めて楽しみたいと思えば、
これも当然の選択肢になるのでしょうが、
とりあえず乗って、見て、思ったのは
「当方ならバイクに乗ります。」
というのが率直な感想ですw
積載性が云々はさておき、楽しいし格好良いのですが、
これは車をある程度突き詰めた玄人向けだなと。
NSRと比喩したのも、ホンダの小排気量バイクで言えば、
コペンがCBR250RRなら、S660はNSR250のような。
見た目や年代は似てても、片や高価なおもちゃ、に対して、
片や高価で当然の戦闘マシン。(2ダボ乗りの方、失礼・・・)
それなら誰でも後者を買うでしょ、と思うかもしれませんが
だれでも取っ付き易く、気軽に接することが出来るのは前者だと思うのです。
どちらも公道でだって楽しめるけど、その方向性が違います。
バイクブームのバブル時代に、若者向けに作られ、
今なおガチな人がいる一方で、官能サウンドと見た目だけで、何も知らない中免取り立ての高校生にも大人気なCBRに対して、GPマシンありきの競技用として存在し、今なお第一線の戦闘力を有して、ガチな人しか乗っていない(乗れない)ようなNSR。
本気のマシンには本気の人が乗ってナンボ、
排気量なんか関係ない、っていう世界。
S660にはそういう”初心者お断り”な雰囲気があって、近づき難いのです。
少なくとも当方レベルでは、その領域に到達してないと自覚があります。
いくら走りが楽しくても、これではどこか心許なく、
最高には気持ちよく、とは走れません。
ただ格好良いから、というだけで選ぶつもりなら再考を勧めます。
逆に、ある程度経験と知識があって、利便性を考慮せず、趣味の車として検討し、
それでコペンと迷っているようなら、迷わずS660にすべきでしょうね。
その点、当方待望のNDはどうなるでしょうか。
伝統のロードスターだからこそ、
S660的な解ってるマニア向けの尖ったマシンとして来るか
あるいはコペン的な、一から誰でも気軽に楽しめる懐の広いマシンとして来るか・・・
個人的には、その中間ぐらいであってくれればと嬉しいと思うところですw
それ以前に、
S660最大の問題は今注文しても納期が
1年半先、
つまり
来年の10月まで待たないとならないらしいことですがね(_ _;)
ちなみにウチの学校の
女生徒に、
予約開始前からディーラーに頼んでいたということで、
人生初の車(しかもMT)として、すでに納車されてる子がいましたが、正直不安ですw