どうも(*^^)v
今回は束の間にカタログのアップを…
ってコトで…
N30ルネッサ前期です♪
っつかスイマセン…コレは良いイメージが全く無い…(苦笑)
コレ好きな人は見ない方がイイです…そ~と~コキ降ろします…(汗)
このカタログ自体がそうなんですが、中学2年の時に友人の家が購入検討してて、ディーラーからもらってきたもの。
結局はタウンエースノアを買った訳ですが…(笑)
まぁ…ディーラー時代にもアクシスとか運転したコトありますが、厚底サンダルが走ってるようなフィーリングのクルマです。
そんなルネッサは1997年10月にデビューしています♪
コレ…当時の日産の財政を紐解いて行きますとそうなった理由が分かるクルマでして、当時の日産と言えば、バブル崩壊後の影響と、その後に出したクルマの相次ぐ販売不振で倒産寸前の状態でございました。
会社は倒産寸前だけど、ユーザーを獲得するには新型車は出さないといけない。
で…当時は各メーカーがEVやらハイブリッドやらの新しい動力源を模索していた時期だったコトもありまして…
ココでアホな重役共が閃いた。
だったらEVを1台作って、そのシャシーをベースに乗用車を出せば一粒で何度もおいしい。
ハイ…コレは今なら1台のクルマでハイブリッドやらなんやらで確かに安全パイなのですが…(汗)
当時はいかんせんEVのバッテリーは巨大過ぎた。
つまりは乗用車の床下に巨大なバッテリーを搭載しまして、その上に座席を置いたものが当時の乗用車EVの主流だった訳です。
だったら、普通のガソリンモデルのシートの下はどうなるのかと言いますと。
何もアクセス出来ないタダの空洞。
つまりは無駄な空間が発生するだけなのです…(汗)
物理的に考えれば、タイヤと床の間に無駄な空間があれば、シートもインパネも搭載位置は高くなるし、天井も高くなる…つまりは重心が高くなって安定しないクルマになるので、普通はしませんが…。
このままだと潰れるだけだし、やってみるまでよ!
こうしてメーカーの都合により出来上がったのがこのルネッサ…。
後に同じフロアを使用したプレサージュやバサラも犠牲になってます…(泣)
ただ、このルネッサはただのクルマになっちゃ面白くないってコトで、なけなしの知恵を絞って、フロント回転対座と、リアシートの57cmロングスライドを装備してリビングっぽいクルマを必死にアピールした訳です。
ってコトでキャッチコピーが…
ボクらがうしろにのりたいクルマ。
なんとか必死にもがいてこのコピーにしたんでしょうが、当時の雑誌等では酷評だった印象しかありません…(T_T)
で…当時のCMキャラクターに内藤剛志に江川卓に桑名正博と3人も起用しちゃってるっていう。
特に内藤さんなんて新車でアクシスを買っちゃって当時CMにクルマごと出てます(笑)
まぁ…気に入られて購入されたのでしょうからソコはイイと思います(*^^)v
さて…そんな冒頭よりクソミソでお送りしてて若干申し訳ないルネッサのカタログは1997年10月のものです。
ってコトでかな~り腰高なんですが、なんとかソレを誤魔化そうと頑張ったプロポーションです。
最低地上高は高そうに見えて150mm程度。
サイドシルをパッと見で薄く作り、そのフロア下は厚く、またドアを開ければリアシート回りにステップが斜めに出てきて…。
見た目での厚底感は極力無くしてます。
デザインとしては乗用車風味を濃く残したステーションワゴン…ドアノブ辺りからブルーバードのテイストが出ています。
インパネは2トーンに木目を配したこの時代の日産がいかにもやる仕様です。
着座位置に対してエアコンパネルや灰皿の位置が低過ぎですね…(^_^;)
んでもってシートはパッと見でフツーですが、なんせフロア高が高いもんだから、見た目の割に天地が低く必然的に寝そべり姿勢になる訳です。
上から見たらこんな感じですが…
横から見ると一目瞭然。
回転対座にしたトコで、コレが結構狭いし、マトモに座ると膝回りが浮いちゃう…(汗)
ちなみに57cmスライドと自慢気に語ってるものの、実はさっきの写真で目一杯に後ろへ下げた状態です。
当時読んだ本に書かれてた言葉が未だに印象に残ってるんですが…
ゴザが擦れる程度のありがたみしかない。
正直的を得た感が気の毒ながらした一言です…(汗)
そんなルネッサ…やっぱ日産らしくって…
GTターボなんてのもあります(笑)
厚底ブーツで全力疾走して100mを12秒で走る位のイメージの1台。
このムチャ感…結構好きだったりはします(笑)
この当時の国産車ってどれもなんですが、シートにやたらとこんな模様を入れるクルマがナゼか多いのです…(汗)
個人的には無地の方が好きなんですけどねぇ…(^_^;)
そんなルネッサに搭載されたエンジンは全部で3機種…
SR20DET…直列4気筒2000ccツインカムターボ、200馬力、27.0kg-m。
まさかのコレにSRターボです…ムチャの塊(笑)
SR20DE…直列4気筒2000ccツインカム、140馬力、19.0kg-m。
フツーに乗るならルネッサはコレで十分な性能です。
KA24DE…直列4気筒2400ccツインカム、155馬力、21.6kg-m。
排気量増す分低速のトルクだけはあるものの、燃費が…(汗)
これらに組み合わされるミッションは4速のコラムオートマのみです。
んで、足回りはフロントがストラット。
リアは2駆がマルチリンクビームという、4独風リジッドサス…(笑)
んで4駆はマルチリンクサス。
大体5万kmでフロントのスタビリンクのブッシュが粉々に破れ、高低差のあるカーブを曲がったりするとギコギコ音が盛大に出やがります…(汗)
最もコレはルネッサに限らずプレサージュ、バサラは勿論、セレナやラルゴにも起きてました。
とりあえず乗り味は冒頭に書いた通り、厚底サンダルが走ってる感じ。
床が高くその下のフロアは空洞でワンクッション挟まれてるので、接地感がまるでないような感じで動き、重心が高いのもあって見た目より動きはヘロヘロ。
んで持って重いもんだからノッシノッシと加速します。
さて…装備はそんなにトピックになるものも無く…
ラゲージにユーティリティレールが装備されてるのが印象的と言えば印象的。
後は室内にルームランプが2個あるのは面白いです(笑)
それとコレが最下級グレード且つ、見たコトすら無い、Bというグレードです。
自慢の回転対座すら無く、最早ターゲットすら何か分からない仕様ではあります…(苦笑)
未だにあるなら珍グレードに間違いなく確定します。
ボディカラーは全部で4色。
時期が時期だからでしょうか…意外と少ないのです。
で…コレがこのルネッサの諸悪の根源となったのがコレ…ルネッサEV。
なんと3年リースで月額27万円…(汗)
ちなみにソニー製のリチウムイオン電池を使用したりして頑張ってはいます(笑)
最高速度も120キロで、航続距離も公称値230kmとはなってはいますが…
電池だけで360キロあるんですわ…(汗)
この1台を作る為にルネッサやプレサージュやバサラ達が色々な面で犠牲になったのは悔やまれる限りでして…(汗)
しかしながら、ハイパーミニやその後のリーフでの糧とはなってはいますね…(^_^;)
それよりも現在も残ってるんだろうか…(汗)
で…コレがオーテックバージョンのアクシスです。
にしてもゴッツイエアロだ(笑)
内藤さんが買ったヤツですね。
当時はソコソコ見ましたし、自分が運転したコトあるのもコレです♪
ボディカラーは2色のみで、ホワイトはアクシス専用です。
ところでさっきのボディカラーのラインナップで黒が無いのです。
何とも珍しいでしょ??
ってコトで98年5月にブラックリミテッドが追加(笑)
フロントとサイドに小ぶりのエアロが付きます(*^^)v
エンブレムもさりげなくゴールドへ…。
エンジンは2機種のみでターボが無いのが特徴。
んでもって価格表…約200~300万円と、今の2リッタークラスと比較すると結構安いですね(笑)
トドメにオプションカタログ。
やはり日産…何とも言えないオプションもあったりして…
こんなの付けたルネッサなんて見たコトが無い(笑)
んでもってラゲッジファン…コレは実用的でいいですね(*^^)v
んでもってゴザが擦れる程度の有り難味しかないテーブルもオプションにあります。
まぁ…コレでこじんまりと座談会でも行ってください(笑)
ソレとサイドガードモールなんですが…
ナゼか片側2本(爆)
フロアが高い分、ドアも上下に伸びてるので、なんとかかんとか2本で行ってみたのでしょうか…(汗)
更にこの手にもオートリフレックスミラーが選べたのはチョット意外でした(笑)
ってコトでルネッサ…登場直後は確かに新車効果もあってソコソコ売れたし、まぁまぁいるにはいた。
しかしながら、突如にこのフロアの高さが市場で見破られまして、台数もあっという間に雀の涙。
今回調べて後期があるのも知った位に元日産の自分ですらピンと来なかった次第であります…(苦笑)
けど、なんだかんだ言って、もうコレも20年前のクルマでして、懐かしいネオクラ車って感じになってきています(笑)
コレ…クソミソに書いてるモノの、今乗ってたら珍しいったらありゃしません(笑)
なんだかんだで懐かしいと浸るのは自分です(爆)
どんなクルマでも現役当時はそれなりの印象だったりするんですが、時代が経つと評価も変わってくるんですよね…(笑)
一番いい加減なのはクルマじゃなくて人の方かもしれません(笑)