
"アレ、どこにあったかな〜?"
ある工具を探していた時のセリフです。
普段からよく使う物は工具入れの中ですが、
比較的その出番が少ない物に関しては、
いつもの工具入れには入れないで、
何処かに仕舞い込むというクセがある私。
そして、仕舞い込む"何処か"が、
いつも同じ場所ではないのが困った所で…。
確かに有るのは解っているけれど、
その所在が不明な工具の多い事… (-_-;)
工具に限った話ではなく、
様々なモノたちが、あっちにこっちに。
整理整頓は好きなんです。ホントに。
整理されてると気持ち良いもん。
整理整頓は好きなんですけど、
好きだからと言って、得意とは限らない。
人間だもの。 (笑)
で、冒頭のセリフを呟きながら、
想像と推理を巡らせて捜索する日常の風景。
今回は"オートポンチ"を探してました。
通常のメンテ等で使う工具とは違い、
コイツを使うのは、工作する時なので、
いつもの工具入れには入ってないのです。
なんか言い訳っぽいですけど…。
で、捜索を進めていると、
葉書サイズの四角い缶を発見。
なんだコレ? と中を見ると、
アルバム整理に洩れたと思われる古い写真。
"写ルンです"で撮ったピンボケ写真。
これは"あるある"ですが、
懐かしい写真の思わぬ出現によって、
それまでの作業は完全にストップし、
私はノスタルジィの渦の中へ… (^^;)
スバル レオーネ4WD と若きAkakageくん。
恥ずかしいぐらい笑顔でこっち見てるし…。
コレは私の車歴の中で2台目のクルマで、
写真はおそらく '87〜'88年ぐらい。
ホイールは ENKEI WRC Spirits で、
タイヤは MICHELIN MXV でしたね。
フォグランプはCIBIE。
パーソナル無線のアンテナはルーフトップに。
当時、密かに憧れてたのが… 下の画像。
大好きだったラリー・ドライバー、
ポッサム・ボーンのドライヴする、
レオーネ4WD RXターボですな。。。
私のレオーネは"ST"というNAモデルで、
非常にまったりとしたクルマだったけれど、
後になって、それが良い結果に。
週末の深夜、某ダム湖周回コースを走りに、
仲間たちと出かけてた時期がありまして、
わりと有名な走りのスポットだったので、
ハチロク、ランタボ、シビック、CR-X、
DR30、HR31、FC3S…
いろんなクルマが集まってましたね。
そんな仲間たちの自慢のクルマに混じって、
Akakageレオーネは異物感満載。(笑)
吹け上がりが重く非力なエンジン、
ごく普通の頼りないブレーキ(リアはドラム)、
ごく普通の頼りないサス、
ホールド感ゼロの柔らかシート、
私のレオーネはそんな感じのクルマ。
でも… このクルマにだって武器が。
1つ目の武器は軽量な車体。とにかく軽い。
車体の軽さというのは、運動性能の第1歩。
減速、旋回、加速の全てに、働きかけます。
ワインディングを走らせるのに、
この軽さは"見えない武器"になります。
2つ目の武器はパートタイム式直結4WD。
車の挙動に対して、ドライバーが感覚的に
反応する動作の延長上にあるのが、
この直結四駆のような気がします。
トルクベクタリング・コントロールという
イマドキなメカニズムには及ばないかもしれませんけどね…。
並べたら、武器はもっとあるのですが、
この辺にしておきましょうね。(^_^;)
仲間の中に2〜3人、上手いヤツがいて、
上手いから、速いんですよね、必然的に。
そんな上手い連中はハイペースで先行して
見えなくなっちゃうんですが、それ以外は
まぁ"どんぐりの背比べ"なので、
仲良く愉しく走っておりました。
仲間たちは、ツインカムだのターボだのと、
踏めば、びゅ〜ん! と速いのですが、
走るのがダム湖周回路なので、
右に左に曲げねばなりません。(笑)
先述の上手い連中のクルマの後ろ姿は、
それこそ"イニD"のアニメのように、
すんっ! とコーナーに吸い込まれていく。
でもそれ以外の仲間たちの場合は、
とっ散らかってるドライバーの様子を、
ちゃんとクルマが表してる…(笑)
ツインカムもインタークーラーターボも、
ビビって踏めなきゃ楽しくないワケで…。
その点、私のレオーネは違ってました。
車体の軽さは、減速時にドライバーの身体に
安心感を伝えてきますし、
直結式4WDは、旋回時と加速時に、やはり
安定感をもたらします。
非力なエンジンは、リニアに開けていって
全開までド〜ンと踏んでコーナー脱出と、
めっちゃ楽しいのに、ヤバくないレンジ。
なんだコレ。(^O^) 楽しいぞ。(^O^)
そんなワケで、一緒に走りに行ってた
仲間の中で、いちばん楽しんでたのは
自分なんじゃないかと自負しております。
レオーネ4WD、素敵なクルマでした。
ちなみに、それから数年後、
1995年に連載を開始した「頭文字D」。
この"イニD"に登場するキャラクター、
日光いろは坂の須藤京一が言ってました。
「ハイパワーターボプラス4WD
この条件にあらずんばクルマにあらずだ」
ランエボⅢ に心酔してましたね、彼は。
主人公、藤原拓海が初めて敗北した相手。
その強烈な印象は今でも大好きです。
友人たちとレオーネの思い出を語る時、
私は彼を真似て言ってました。
「ライトウェイトプラス4WD
この条件にあらずんばアブないよね…」
その後、私のレオーネは、
カノジョとのデートの帰り道で…
右ブラインドコーナーを膨らんできた
ブルーバード・マキシマと接触し、
その軽さ故か、跳ね返されて電柱に激突。
幸い私は無事でしたが、
レオーネは私を護って廃車となりました。
"一つのいのち 一台のSUBARU"
悲しい思い出で、私は我に返り、
オートポンチ捜索を再開したのでした。
どこやっちゃったんだろ…?
長々とすみませんでした。(^_^;)
Posted at 2022/05/07 21:04:56 | |
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