その昔、うどんの自販機と
いうものがありました。
職業ドライバーさんが
利用していたり、一定の
需要があったものです。
…コンビニエンスストアが無かった時代は。
今や役目を終え、絶滅したのではないかと思っていたのです。
それが現在も稼働しているところがあるという情報を得て、
どんなものなのか、見てみたいなという欲求が増してきました。
何しろ自販機は昭和の時代のものらしいので、いつ壊れても
おかしくはありません。
実際に水害で壊れたこともあったそうです。
それを見事に修理されて、今も現役…
行ってまいりました。
舞鶴市にある、ドライブインダルマ。
昭和46年より営業されているそうです。
尾崎紀世彦さんの「また逢う日まで」がヒットした頃です。
看板、建物、レトロフューチャーというのでしょうか、ワクワクします。
純喫茶にあるような看板が良い雰囲気を醸し出しています。
中に入りますと、麺類の自販機が並んでいます!
ハンバーガーまであります!
せっかく来たのですから、実際に買ってみました。
天ぷらうどん。250円。良心的価格。
味は、あまり期待していませんでしたが、美味しく感じました。
器は再利用するため、回収されます。
ラーメンもあるではないか。250円。良心的価格。
これは買わねば!
コインを入れて27秒、確かにラーメンが出てきました。
醤油ラーメンですね。どことなく懐かしい味がします。
容器はうどん同様、再利用されます。
きつねうどんの販売機もありましたが、胃袋のキャパシティに
限界があるので、泣く泣く諦めました。
うどん自販機という言葉に触発されてここに訪れる人は
少なくありません。ここを聖地と呼んでいる人もいるそうです。
食後は瓶入りのコカ・コーラを。
左にあるガラスの小窓にコーラの瓶が転がって出てくる仕様です。
栓抜きが備え付けられています。
これが無いと、王冠を開けるのに苦労します。
レトロなアーケードゲーム機が並んでいます。
左端にカーレースを楽しんでいるお客さんがいますね…。
立地条件からすれば、あまり集客できそうにないところ、
こういう路線で勝負するお店、好きです。
麺類の自販機も回転が早く、無くなると補充されます。
そのタイミングで許可を得て自販機内部を
撮影させていただきました。
昭和のテクノロジー、侮れませんね!
午前8時台なのに、お客さんが続々と。

長居は禁物、十二分に堪能できましたので
記念撮影をして、店をあとにしました。
せっかく舞鶴に来たのですから、舞鶴港も見てみたい。
舞鶴赤れんがパークに立ち寄りました。
明治時代に建てられた赤れんがの建造物が数多く残されています。
手前にあるのは鉄道レール跡らしいです。
ここから物資が運ばれていたのでしょう。
崩壊すると危険なので、鉄骨で補強されています。
築100年以上です。バルチック艦隊を撃破する前に
建てられたのですから、奇跡のようです。
東郷元帥のモニュメント。
昔の懐かしいポストがありました。
収集時刻が書かれていましたので、実際にポストとして
使われているようです。
舞鶴と言えば、昔から軍港として栄えた街です。
イージス艦が停泊していることも不思議ではありません。
レーダーなどを備えた艦橋が見られます。
護衛艦しらねの錨が展示されていました。
すく近くに護衛艦が停泊しています。
土曜日曜祝日と、護衛艦を身近に見学できるそうでした。
…そうでした。
(´・ω・`)
新型コロナウイルスの蔓延が影響しているので、今は見学会は
中止されているそうです。
しかし、護衛艦を見てみたいという欲求が収まることはありません。
腹が減っては…お昼ご飯を買いに行こう。
近くに道の駅・舞鶴港とれとれセンターがあります。
時間帯が悪く、かなり混雑していて駐車場もなかなか空かない…
ぐるぐる回ってますと、一か所「軽」と書かれたスペースが
空きました。こういう時に軽自動車の恩恵をひしひしと感じます。
クルマを停めてから、ふと振り向きますと
寸止め!
日頃の行いが良かったのでしょう、ポールに当たらず
ギリギリのところで止まっています。スキマ6~8mmぐらい。
日本海が育んだぷりっぷりのカニ弁当を買いました。
そして、
良く見える場所があるという事前情報を基に、
見晴らしの良い場所へ移動しました。
なんと、ベンチまで備わっています。
某国の諜報活動の恐れは無いのでしょうか?
裏を返せば海上自衛隊の自信の表れとも受け取れます。
護衛艦を眺めながら、いただきます♪
手前に護衛艦みょうこう。奥に護衛艦ふゆづき。
ヘリ搭載型護衛艦ひゅうが。
甲板のエレベータが下降している貴重な瞬間です。

数分後、甲板が元に戻ってました。
左端にも護衛艦らしきものが停泊しています。
木々があるため、これらは降りてから見ることにしました。
桟橋のすぐ近くの歩道橋から。
ミサイル艇うみたか、はやぶさかな?
物々しい艤装が施されている護衛艦群。
国防力が無ければと思うと、自衛隊の皆様に感謝!
護衛艦の後は、漁船です。
少し離れた西舞鶴の吉原入江にて。
入江というだけあって、波もありません。
ゆっくり見て回りたいものの、時計に目をやりますと
予定していた時間通りに事が運べず、時間が押してきたので
そそくさと山道を走り、最終目的地である
とある場所を目指すことに。
美山かやぶきの里。
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されているそうで、
茅葺き屋根の民家が立ち並んでいます。
昔話の世界にタイムトリップするかのようです。
日本の原風景とも言われる地区に、連日多くの観光客が訪れます。
駐車場料金500円也。
昔の懐かしいポストがありました。
収集時刻が書かれていましたので、実際にポストとして
使われているようです。
ん?
デジャヴかな?
風景の良いアクセントとなっています。
お地蔵さん。大切にされていることが窺えます。
山の紅葉もきれいですね。
生活感が漂い、良い雰囲気を醸し出しています。
都会の喧騒を忘れさせてくれます。
茅葺き屋根の苔がまた、良い色なんですよね。
目の保養になります。
一時間ぐらい散策したでしょうか、秋の日は釣瓶落とし、
陽が傾いてきましたので、帰路に就くこととなりました。
この一日は、大変変化に富んだツーリングとなりました。
クルマがあれば、どれだけ便利なのか、そういったことを存分に
味わうことが出来、充実感で満たされました。
道の駅にも立ち寄りました。
記念切符を集めるのも楽しいものです。
暗いニュースが多い昨今ですが、工夫しながら毎日を過ごすと
良いこともあるものですね!
※この記事はアメーバブログの記事を加筆、修正したものです。