
この時は特にフェスティバルとかそういった意識はなく、ただ近い(鈴鹿)から、出場権が取れたから出てみようかな という程度でした。
しかし、出てみると場違いなほど立派な雰囲気に飲まれ、舞い上がり、車の準備もめためたで金曜日にランサーが盗まれたことを聞いてヒューズを抜いてセーフモードに入れてしまったり、走りもダブルバックギアという不名誉な走りでした。
本当に悔しくて、この時絶対来年も出るんだ! とそれだけを誓いました。その後の練習や翌年の本番も考え方がガラッと変わりましたね。
今でも写真のゼッケンは、色々な意味での記念として保存してあります。
以下は懐かしき稚拙な文章
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10/18 前日練習
本日は前日練習ということで、受け付け開始時刻にあわせてむかったのですがほとんど最後の到着でした。各地区代表の地区対抗戦ということで地区戦のようなイメージを持っていたのですが到着するとパドックは全日本級
、タイヤサービスは各メーカー来ているし、サポートカー、積車はたくさん、車両はほとんど(サポートメーカーの)カラーリングつきだったり、旧全日本車両という状態でした。 B3クラスでカラーリングしていないのは、中部の2台のみです。
コース自体は通常のフリー走行のコースでタイム計測もなしということで、フィーリングをつかむ程度といったところでした。
走行のあいまには、明日は上がることができないだろうと思って、わざわざレーシングスーツ着て表彰台に上って記念撮影なんかしてたりしてました(激爆)
走行終了後は、近くのホテルに宿泊です。前日夜に関東から遠征してきた人の競技車が近くのホテルで盗難にあったということなので、念の為にイグニッションのヒューズを抜いておきました。
前日の段階では大きな問題もなく、本当にこのイベントを楽しんでいました。
10/19 競技本番
昨日抜いたヒューズを戻して、鈴鹿に向かいます。ここで一応気になったので全開踏んでみるとブーストが0.5kしかかかりません。ヒューズを抜いたのでセーフモードにお入っているようです。回復させようと思い、その辺りを走りまわって時間ぎりぎりまで粘ってみたのですが、回復しませんでした。
慣熟歩行
今年のN3やS2チャンピオンが歩きながら色々話しをしているので、その後ろを参考に聞きながら歩いてみました。
走行1本目
セーフモードは解除できぬまま、スタート。低音用のコンパウンドのタイヤということで前半セクションに頑張ってみようと1コーナーを少し頑張り気味にブレーキングした途端。4輪フルロックしてまっすぐ1コーナーへ突っ込んでいきました。ほとんど停止状態までいってから脱輪直前でやっとこ曲がります。気をとりなおして、島周りを踏めるだけ踏みますがパワー不足。2コーナー手前で2速にシフトアップし、出来る限り全開で立ち上がります。既に失敗をしているので恐いものなし。スラロームに3速で突っ込んで見ます。2本目を腹で軽くタッチしてしまいましたが気にせずアクセルを入れます。
S字はフリー走行と同様に入りに注意して、最初のクリップを逃さないように入ります。S字を(パワーが出ないので)2速ほとんど踏みきりでクリアし、ADVANコーナーを早めにインにつくようアプローチし、後のターンに備えます。
フリーターンは左ターンに決めていましたので、1速へダウンしサイドを引きますが・・・手前の入りのコーナリングとブレーキングの操作が終了しておらずバタバタと・・・失敗。 見事にバックギア。
残りは奥のヘアピンコーナーとコースシケイン&パイロンシケイン。3速でパイロンシケインに飛びこみ、パイロン手前で3→2→1のダウンしてバタバタしながらクリア。ゴール。
走行後、関東のGC8乗り(この時点でクラストップ)の方と走行後の色々なポイントを話していた際に、やはり関東ではターンの立ち上がり、車両としてオーバーなセッティングとそれを振りまわす腕が必要になるし、選手層も厚いのでレベルが高くなるのだな。ということを感じました。でも、そんな中でもGC8でチャンピオン戦で2位になるというのはマシンにポテンシャルがまだあることと、腕を磨く必要性を感じました。
(N車の場合は、タイヤサイズの制限があるので地区戦一線級の戦闘力はきつい のかな? と思います。これは今年の中部地区戦をみていて思ったのですが)
セーフモードについても話題になったので「バッテリー外すといいですよ」ということでダメもとでやってみました。ここでわかったこと。以前セーフモードはEEPROMに記憶させている(バッテリー外しても消えない)という話を聞いたことがあって思いこんでいたのですが、単なるSRAM記憶ということがわかりました。今後の教訓にします。(痛い授業料でした)
この時点では2本目もあるので、状況も少し好転し、まだある程度気が楽でした。
JMRC中部のブースでは、フランクフルトが振舞われていたので1本いただき競技を見ていると、中部ジムカーナ部会長より「1コーナーはちゃんと曲がろうね」というお言葉が・・・(汗。痛い一言でしたが、中部のたくさんエントリーしている中で、私の走行もきちんと見ていただけていることに少し感動しました。
走行2本目
スタート直後、ブースト計を確認し 0.8k の部分を針が指したのを確認して一安心。あとは気にしないことにしました。1コーナーはN4、S3のドライバーのブレーキングポイントを参考にして入っていきます。2速で左へ切りこみ、ショートカット路のなかで1速へダウンします。
島周りは1コーナーを抑えたところから切り替えができておらず、そのままおさえ気味に走ってしまいリズムに乗れせん。
裏ストレートへ全開で進入します。他の人からの情報で3速でのスラロームはきつそうなので2速へシフトダウンしてスラロームを敢行。しかし、減速しすぎてしまった感があります。
S字、アドバンコーナーをクリアして、操作を楽にしようと手前を抑え目にして先ほどよりまっすぐなラインでフリーターンに進入します。
ラインぎりぎりなんて欲張らないで、少し奥でいいから思いっきり回ろう そう考えていたのに失敗。またもやバックギア。その後は出来る限り攻めてみようと思って走りましたが、あまり記憶に残っていません。
2本とも、サイドターンが出来なかったことに悲しさと悔しさでいっぱいでした。
最後に
競技終わってから、ずっと情けない気持ちでいっぱいでした。変に舞い上がったり、慣れない色気をだしてトラブルを起こしたり、自分の思ったように走れなかったことに。マシンも違うしなんて、自分で勝手に決め付けていたことに。なにより各地区の代表があつまるこのような舞台であんな恥ずかしい走りをしたことに。
片付けも終わって、表彰式、閉会式に参加しましたがなんとなく正面の選手席に座ることが出来ず。表彰される選手をみていました。しかし、見ているとそれまでの情けない悲しい気持ちと同時にすごく悔しくもあって涙がにじんできました。今でも昨日のことを思い出すと、なんか涙が出てきます。出来ることなら来年も出たい、成績よりも今年できなかったまともな走りをしたい そう思います。(今回その能力を発揮させてやれなかった愛車とともに)