関東地方は昨日、今朝の新聞、ニュース等などで
ご存知の方も多いかと思いますが
神奈川県相模原市の最西部にあった
青根小学校が
日曜日の朝、全焼してしまいました。
全校生徒は今年入学の1年生1人を含めて
たった4人の神奈川県内で一番小さい、
かつ築73年の
県内最古でしかも唯一現役だった木造校舎が光るユニークな山間の小学校でしたが
その貴重な校舎が消失してしまいとても残念でたまりません。
青根地区は道志川の上流で
国道413号線を走って我が家から20km位先
山道ですので1時間弱かかります。
すぐ先は山梨県と言う市内でも一番の奥の地域で
学校は小さくても学区は東西数kmもある広いエリアです。
と言っても端の方はサル、シカ、イノシシ、クマしかいませんけれど。
この小学校を中心にして地区の活動が成りたっていました。
過疎の町なので入学式、運動会、卒業式などは
もちろん村人総出のイベントですし地域活性化の中心的存在でした。
また環境保護、森林再生、水源保全、地域振興などの活動の
拠点として青根小学校木造校舎はとても貴重な存在でした。
耐震補強工事を終えてありまだまだ使えるはずだったので
地域住民の気落ちははかりしれないものがあります。
私も森林再生プロジェクトなどでチェーンソーによる間伐支援に参加し
何度か青根小学校に出向きました。
また国道を山中湖方面に抜ける時は
寄り道して高台にある木造校舎を眺めホッとしたものでした。
校舎のなかは階段が印象的でしたね。
幅広の木造の手すりで昔、通った小学校を思い出します。
床、壁、天井はもちろん木製です。
今日、その焼け跡を見てきました。
今日もまだテレビ取材に2社ほど来ていて
ヘリコプターも飛んでいました。
周りの道路などには焼け焦げた木材のかけらが飛散していて
火事のひどさがわかります。
焼け跡を望む高台に50代くらいの男の方と
中学生ぐらいの子どもがいて
呆然と物思いにふけっていました。
聞いたらやはりここの卒業生だと言う事でした。
ここの住民はほとんど異動がないので
85歳以下の人達はほぼ全員が
焼失した木造校舎で学んだはずです。
在校生徒がたった4人の小学校を再建できるかどうかは
市の財政を考えてもかなり厳しい物があります。
当面は中学校と合併することになるでしょう。
ただ青根小学校には戦争中、資材のまったく無い昭和18年に
山のヒノキを切り出して自分たちで製材して提供し、
くぎは各家のくぎを抜いてきて自力で校舎を建てた
すごい歴史があります。
もしかして今回も不死鳥のようによみがえるかもしれません。
木造校舎の再建を切望しています。
警察、消防による現場検証と
消防団による後片付け中
玄関の車寄せと東側部分が焼け残っていました。
外側が焼け残った東側も中に火が入っていてもう使えません。
裏山から
上部の白い建物は青根中学校
学校の裏山は学校林になっていて
展望台(ヤッホー台)があります。
展望台でぼーっと佇む男性と中学生
里は桜が満開ですが
今は悲しみに沈んでいます。
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Posted at
2016/04/05 01:15:54