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　子供２人に熱湯をかけるなどしてけがを負わせたとして、静岡県警藤枝署は２９日、同県焼津市下小田、無職山梨雅基（３６）、同県藤枝市平島、無職中野祐佳（３０）の両容疑者を傷害の疑いで逮捕した。

　発表によると、両容疑者は２００９年７月上旬～８月上旬、当時住んでいた藤枝市内のアパートで、同居していた中野容疑者の長女（当時６歳）と次女（当時５歳）の上半身にコップに入れた熱湯を複数回かけるなどし、２人に背中のやけどなど全治約１か月のけがを負わせた疑い。山梨容疑者は「覚えていない」と容疑を否認し、中野容疑者は「子供が言うことを聞かず、（山梨容疑者に）懐かなかった」と供述しているという。

　同署幹部によると、両容疑者は事件当時、内縁関係だった。０９年８月上旬、中野容疑者の母親が「孫がひどいやけどをしている」と１１０番し、容疑が発覚した。２人の体にはやけどのほか、腕などに複数のあざがあったという。同署は両容疑者が日常的に虐待していたとみている。

　県中央児童相談所（静岡市駿河区）によると、同相談所には事件直後、２人が搬送された病院から「体にやけどやあざがあり、身体的虐待では」との連絡があった。両容疑者は聞き取り調査に「しつけ目的でやっている」「知らない。つまずいたのでは」などと話したが、同相談所は家庭が安全な場所ではないと判断、２人を保護した。

　２人は現在、児童福祉施設に入所し、心のケアを受けているという。