
今回は、通称ゼロヒャク加速タイムについての考察です。
まず0-100 km/h加速タイムは0-100 m加速タイムと混同しやすいのですが、全く別のものです。
これは車好きの方には周知の事実だと思いますので説明は割愛します。
最近の雑誌などでは車の動力性能を示す指標として、0-400m加速タイムよりも0-100 km/h加速タイムを表記することが多くなってきたように思います。
特にザ○カーや、外車の専門誌等は0-100 km/h加速タイムを重視しているように感じます。
さて、タイトルを偉そうに、
「0-100 km/h加速タイムの正しい見方」
にしてしまったので酔っ払い状態の自分はすでに自滅気味ですが、、、
「0-100 km/h加速タイムなんて見たままで数字が小さいほうが速いんだろ?」
と思っておられる方もいるかもしれません(そんな事はないという方はこの先を読んでも参考にならないかもしれません)。
しかし結論から先に言いますと、、、実はそうとは言い切れないのです。
実は0-100 km/h加速タイムも、もう少し突っ込んだマニアックな見方があるのです。
例えば、4輪駆動でゼロヒャクタイムが4.8秒の車と2輪駆動でゼロヒャクタイムが5.0秒の車があったとします。
この2台が停止状態から同時にスタートしたとすると当然速度が100km/hに達した時点ではゼロヒャクタイムに勝る4輪駆動の車が先行しているはずです。
しかし問題はこの先なのです。
ゼロヒャクタイムが約5秒というと、この2台はかなりのハイパフォーマンスカーだと推測できますが(タイム的にはエボ、インプ相当ですね)、0-100 km/h加速タイムというのはあくまで、停止状態から時速100 kmに達するまでにかかる秒数ですので、発進時に2駆よりもトラクション性能に優れる4輪駆動の車が有利になってきます…これはパワーが上がれば上がるほど顕著になってきます(理論上はパワーがある程度以上になると駆動方式による発進時のタイム差は一定になるはずですが)。
ということは、発進時点では4駆が2駆を圧倒的に引き離したにもかかわらず、時速100キロに達した時点では二駆がその差を0.2秒まで縮めたということになります。
…ということはその先では4駆は2駆にまくられるということになります。
これが0-400m加速勝負になれば完全に2駆が先行してゴールすることでしょう。
当然この二台が高速道路で並んで同時に加速すれば2駆が先行することになります(2輪駆動車の駆動輪がトラクションロスを生じない速度、またはギアから加速した場合です)。
要はゼロヒャクタイムが同じならその中間加速は、
FF>FR>MR>RR>AWD
となるでしょう。
このように0-100 km/h加速タイムというものはある程度速さの指標とはなり得るのですが、駆動方式や運転する人の技量などにかなり影響されるものであることが解ります。
さらにそこから先の速度域になるとギヤ比やcd値なども重要な要素になってきますので必ずしも、
「自分の車は0-100 km/h加速タイムで勝っているから隣の車に勝てるはずだ。」
とはならないのです。
特に最近までの日本車などは道路事情や280馬力規制によってファイナルのギヤ比を落としたりして、180km/h付近までの加速感を稼いでいたようです。
それゆえに、0-100 km/h加速タイムでは外車スポーツ勢と同等か勝っていても、高速道路(それもピーーッな速度域)では差をつけられていたのでしょう。
まだまだ細かい部分は書き足りませんが(それを書いたら誰も読んでくれない…すでに誰も読んでくれてない気が)これで無理やり終わります。
あ~長い、酔っ払いの自分頑張った…自己満足(死)
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Posted at
2007/02/16 22:13:55