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2016年01月01日

自分が「ホンダ・ファン」である、個人的な理由

自分が「ホンダ・ファン」である、個人的な理由 今日は、ちょっと長くなります。ごめんなさい。
ご用とお急ぎの方はスルーしてください。(笑)


私の父親は大のクルマ好き「でした」。


毎晩のように、まだ幼かった私を寝室に呼び寄せ、
「世界のクルマ」みたいな雑誌を開きながら
「どうだ、これカッコイイだろう」とか
「○○(私の名前)は、どのクルマが好きだ?」
などと話してくれました。


それが言わば英才教育のようなもので、
いつのまにか私は、当時の世界中のクルマの名前を
ほとんど覚えてしまったものでした。


父は本田技研工業で、購買の仕事を担当していました。
良い時代だったのか、それなりの地位にいたせいなのか、
押し入れの中は取引先からの付け届けでいっぱいでした。


当時の父の愛車は、白いN360。
ご存知、ホンダが初めて作った4人乗りの乗用車です。


父はこのクルマをとても大切にしていました。
※ちなみに画像は輸出用のN600です。もてぎ構内にて撮影。


私たちは家族四人で、いま思えば小さな小さな軽自動車で
いろいろな所に出かけました。


ある冬の日には、降り積もった雪の中で立ち往生したり、
ドライブ中の高速道路でふざけてハンドルから手を放し、
心配した母親と夫婦喧嘩になったり。


断片的に覚えている記憶は、そのくらいです。


父は、私がまだ4歳の時、天国へと旅立ちました。


自宅の二部屋をまたぐように置かれた父の棺。
なぜか今でも、その光景だけはハッキリと目に焼き付いています。


「死」の意味もわからなかった自分は、告別式の時
「どうしてみんな泣いてるの?」と尋ねて回り、
参列した親族の涙を誘ったものでした。


それからは当然ながら、父の部屋に呼ばれることも
クルマの話を聞くことも、すべてが無くなりました。


それでも、「三つ子の魂 百まで」とは良く言ったもので、
私は誰に言われるでもなく、クルマ好きになりました。


そして何故かホンダ好きになりました。


あれからずいぶんと長い時が過ぎた今現在も、
自分の心で作り上げた、小さな呪縛から逃れられないでいます。


それは決して苦痛なんかではなく、むしろ心地好いほど。


亡き父との微かなつながりを、
どこかで感じているせいもなのかもしれません。


いま、日産車に乗っている自分。
P12プリメーラ、不人気車ですが、とても気に入っています。


もしも父が今、生きていたらなんて言うだろう。


親子の縁を切る、勘当ものだろうか。(笑)


それとも、「日産のクルマも、なかなかイイな」と
涼しい顔で言うのだろうか。


遠い空に尋ねても、答えは帰ってきません。
だいたい父の声なんて、ぜんぜん思い出せない。


「尊敬する人は本田宗一郎氏」
「独創的なクルマ作りが好き」
「企業姿勢が好き」
「レースで活躍しているから好き」
「世界に先駆けた技術力が好き」


そんなことは、どうでもいい気がします。


自分の中の「ホンダが好き」という気持ちは、
理由は無く、答えも無く、


どんなクルマに乗ろうが、どこへ行こうが、
生まれることも消えることも無く、
ただ当たり前のようにそこにあるもの。


まるで、空の雲に行き先を尋ねても、
なんの意味も無いように、ネ。



* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *



新年早々、辛気くさい話ですみません。

自分に対する心の整理の意味も含めて考えてみました。

長文・駄文にお付き合いいただき、ありがとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いします。

ブログ一覧 | カーライフいろいろ | 日記
Posted at 2016/01/01 06:01:26

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SUN SUNさん

この記事へのコメント

2016年1月1日 6:46
明けましておめでとうございます。
凄くいいお話ありがとうございます。
自分も理由は違えど、ホンダファンで尊敬する人は本田宗一郎です。
自分のブログの謹賀新年の画像は、数日前に本田宗一郎さんのお墓にお参りさせていただいた時のものです。初めて行きましたが、めちゃめちゃ緊張しました。
今年もよろしくお願いします。
コメントへの返答
2016年1月1日 17:35
マグマ大使さん、今年もよろしくです~

暖かいコメント、ありがとうございます。
ブログ写真、この構図は・・・?と思ったら、なんと隅っこに「本田」の表札がが!
なるほど、そういうことだったんですね♪

自分はお墓参りは行ったことないです。
一度行ってみたいですね。
(→その前にちゃんと父の墓参りに行け~)(笑)
2016年1月1日 7:30
お久しぶりです。
あけましておめでとうございます!
んーどこか、自分と似ているなぁと感じました。私も、幼い時から今までずっと車好き、なぜか物心ついた時から我が家ではホンダ。しかも今私は日産車に乗り換えようとしています(笑)ROMってるつもりでしたがコメントせざるをえませんでした。
いいお話聞かせてもらいました、ありがとうございました。
今年もよろしくお願いします!
コメントへの返答
2016年1月1日 17:37
お久し振りです~コメありがとうございます!
今年もよろしくお願いします♪

りす次郎さんも、境遇が似ているんですね。
やっぱり親の影響は大きいですね。

ご両親はご健在なんですよね?大事にしてあげてください。
親子でクルマ談義って、自分にはかなわない夢です。
日産車も良いですよー。なんだろう?(^o^)丿
2016年1月1日 9:56
明けましておめでとうございます(^^)

実にいい話ですね。
車好きになった生い立ち、ホンダ好きな訳がよく分かりました。
小さな頃の思い出は、不思議と記憶に残っているもんですね。
自分のところも、もう他界してこの世にいませんが、車好きでも何でも無く
ただの酒好きだった酔っ払い親父のこと思い出しました。

今年もよろしくです!
コメントへの返答
2016年1月1日 17:40
コタ。さん、今年もよろしくお願いします~!
コメントありがとうございます!

昨年後半から、ホンダ車に乗り換えるかどうかで迷いに迷って、・・・なんでこんなに迷うんだろうと自問自答していました。
天国にいる人に、相談も反論もできないですからね~もともフェアじゃ無い。ましてや酒を酌み交わすことなんて。(笑)

でもたぶん、どんなクルマに乗っていても、ひとりのホンダファンであり続けます。(*^_^*)
2016年1月1日 11:41
あけましておめでとうございます。

お父上の思い出話。
四歳児の記憶に残るっていうことは、かなりインパクトの強い楽しい思い出だったんでしょうね。
車好きはきっとDNAですよ。

お会いする機会は減りましたが、また機会があったら絡んでやってください。
本年も宜しくお願いしますね^^
コメントへの返答
2016年1月1日 17:42
おやぢさん、今年もよろしくお願いします~!

自分の未来図がこれほど早く途切れるとは思いもしなかった父でしょうから、4歳の子供に何を残すか、考えていたわけでは無いと思います。

それなのに、その1シーン1シーンは、なぜか昨日のことのように思い出せるんですよね~。なにか不思議な力が働いた気がします。

おやぢさんとは離れていても、いつもすぐそばにいる気がするのも不思議です。(笑)
2016年1月1日 23:17
今年も宜しくお願いします。

ココナッツさんの幼き日、知りませんでした。

そう思いますと、30越えてもポンコツ車とポンコツ親父が実家に行けば会える自分は恵まれてますね。 大事にします。


自分もホンダファンになった明確な理由は無いのですが、開発者の熱意とかDラーの人に恵まれたり熱い(変態な)オーナー達などホンダに関わる「人」に影響されたのかな~と思いました。

車は変わっても三つ子の魂百まで
これからも宜しくお願いします(^_^)
コメントへの返答
2016年1月2日 6:04
今年もよろしくお願いします~♪

正月早々、こんなブログですみません。

他人様にひけらかすような話でも無いのですが、昨年から悩んでいた答えを見つけるために頭の中を整理してみました。

「もしも○○だったら」と考えても仕方ありませんが、ときどき、ホントにときどき、「父親が生きていたら」と思う時もあります。(*_*)

広い庭と大きなガレージ、そして話のできるオヤジがいる「実家」は憧れです~(^o^)丿

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何シテル?   02/17 18:50
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