今回、PETという最新の医療技術のお世話になった。なんでも早期の癌とアルツハイマーを見つけることのできるすぐれものだそうで患者への負担もすくなく全身くまなくスキャンしてくれる。診断結果をCDで提供して自宅のパソコンで3D画像で見れるところもあるらしい。地元に浜松ホトニクスという有名?(小柴さんのノーベル賞受賞に協力した光技術の先端企業)な会社があって世界でただ1社「光電子増倍管」というのをつくっていてそれこそカミオカンデやPET等幅広い分野に応用されている。そんな理由から地元の病院ではPETの普及率が高い。夢のようなPETだが健康診断目的での利用は保険適応外だそうでとても高く一回十諭吉ほどかかる。せっかくの最新兵器も医療費の壁に阻まれて普及が難しく巷の人間ドッグでは今でも昔ながらの「野蛮な検査」を場所ごとに受ける実態が続いている。早期に見つかることが幸せか否かは別としてこういう最新兵器を惜しみなく使えて私たちみんなが健康を維持できる日が来るのは近いのだろうか...最新技術やよく効く薬は自費治療というのが実態であるのを考えると残念ながらどうもそうならないような気がする。たとえばPETでは100人に2人という高い割合で癌が検出されるそうです。国民全員が受診したら毎年200万人の癌が見つかりそれを全て治療したとしたら今の保険制度は崩壊してしまうのでは...なんて他人事のように心配してみたり。「知らぬが仏」という言葉通り健康?に元気に日常生活している人を病人に仕立て上げることが良いのかどうか、いろいろと考えさせられることが多いこの頃...