
CAT6 LANケーブルを自作してみました。
まずは配線したい長さ+先端加工分の長さ にカットします。
今回はルーター > ギガHUB 間の20cmぐらいの長さのものを作りたいと思います。
先端加工分はおよそ4~5cmぐらいといわれています。
最終的には1cmぐらいを残して切り捨てるのですが、勿体ながって短くカットしちゃうと
コネクターをはめた時に接触不良になる場合があります。
ここはケチらずしっかりと確保しましょうw
4~5cmというとおよそ個人差はありますが小指ぐらいの長さが目安です。
皮膜を剥く長さを決めたらさくっと剥くわけなんですが、道具としては「外皮むき工具」を使います。
カッターナイフとかでも代用は出来ますが、深く切りすぎて中の芯線を傷つけたり、浅めに切り込みを入れてクネクネ捻って切ると芯線が断線したり、曲がってしまって伝達ロスの原因にもなりかねません。
こちら外皮むき工具ですが、ケーブルを挟んでくるっと1回転させるだけ!
単価的に安い工具ですが、あると作業が早くきれいに確実に仕上がります。
2回転とか回しすぎちゃうとカッターと同じ用に中の芯線まで傷つけるのでそこは注意が必要ですね。
くるっと1回転させて剥けたのがこちら。
向く前に皮膜の厚さ分ぐらいに刃のでっぱり具合を調整するのですが、キレイに向けました。
皮膜と取ると、2本づつ拠り線になった芯線が4対あります。
そしてCAT6ケーブルの特徴として真ん中に十字介材が入っています。
コネクターを取り付けるのに十字介材は邪魔ですので、真線を広げカットします。
十字介材は出来るだけ根元からカットします。
次にツイストされた撚り線の根元を少しほぐします。
ほぐれて出来た隙間に、「スパイキ」を差込み指で真線をつまんだような状態でスパッと外側へ引くようにスライドさせると・・・
ピシっとなります!
指で拠りを戻してもいいのですが、きれいにまっすぐには中々ならないし
何本も拠りを戻してると指先が痛くなります。
なのでスパイキを使って拠りを戻すと簡単に出来ます。
4対(8本)とも伸ばします。
まっすぐにした芯線を指定された色に配線をするのですが
並びとしてA配線とB配線があります。
A配線とは、T568Aとも言われ標準です。
B配線は、T568Bと言われ、後から認証されたものです。
A配線、B配線どちらでもいいのですが、ケーブルの製造方法でやり易い方があります。
皮膜を剥いた時に茶色の反対側に位置するペアの色が緑であればA配線。
オレンジであればB配線
というように加工を行うと楽になります。
今回のケーブルは茶色の反対側がオレンジ(橙)なのでB配線という事になります。
B配線の並びはこんな感じです。
左から白橙 / 橙 / 白緑 / 青 / 白青 / 緑 / 白茶 / 茶
となります。
並び終えたら先端を・・・
こんな感じに斜めにカットします。
斜めにカットするのは次にコネクターのガイドバーを入れやすくする為です。
8本同時に挿入するよりも、左から1本づつ入れていけるのでやり易いですね^^
今回はガイドバー付きのR45Jコネクターを購入したのですが無しのもあります。
無しの場合はコネクターに挿す時に配線が変わってしまう場合があるので、ガイドがある方が位置が変わらず出来るのでいいです。
ガイドを付けてたらもう一度配線の確認をします。
白橙 / 橙 / 白緑 / 青 / 白青 / 緑 / 白茶 / 茶
OKですねw
次にガイドバーを根元まで下ろします。
下ろすときにケーブルがグキって曲がらないように根元をしっかり持ってやるのがいいですね。
根元まで下ろしたらガイドバーからはみ出ている芯線をカットします。
カットしたら、R45コネクターにガイドバーごと挿入します。
上下逆さまだと構造的に途中で引っ掛かるので分かると思います。
こちらもグっと根元まで押し込み
次にかしめ工具を使ってかしめます。
かしめ工具ではLANケーブルを製作する場合は8P側を使います。
ちなみに6P側は電話線の時に使います。
コネクターをはめたケーブルを差込み、少し押し気味でガチっと1回でしめます。
かしめ工具はラチェット式のを買いましたので最後までしっかり握らないと開きませんので、ギュっとめーいっぱい最後まで握ります。
握り不足や何回もガチガチとかしめるとコネクターが破損してケーブルが抜ける場合があるので注意が必要です。
んで、かしめも終わってひとまず完了。
コネクターの破損とか根元までケーブルが入ってるか確認をします。
次に逆側も加工するのですが
コネクターカバーを入れ忘れてましたw
2つケーブルに通して、加工の終わった方にカバーをかぶせます。
今度こそ完成ですw
逆側もさくさくっと加工して両端加工済がこちら。
思ったとおり、青と黄色は相性がいいですね(*´∇`)
いい感じに仕上がったと思いますw
最後に、チェッカーで軽く導通テストをします。
RJ-45側にケーブルを差込、切り替えスイッチの「OFF」 を 「 S 」にします。
すると1番から順にランプが点灯していって最後の8番目まで順番に光ればOKです。
ちなみに切り替えスイッチのSはスローです。
ONでもいいのですが、Sにした方が見やすいですね^-^
CAT6ケーブルは合計12本、約30m分作成しました。
さすがにちょっと疲れた(汗
ギガHUB、CAT6ケーブルに変更で速度計測サイトで計ってみると
少し早くなった?ような気がしますw
まぁインターネットの方はケーブルテレビの回線速度が160Mなのでこんなものかなと。
一番早くなったと実感しましたのは
2TBのNAS(ネットワークアタッチトストレージ (Network Attached Storage) )を2台使っているのですが、1つはファイルサーバーとして1つはバックアップとして使っており
月に1回ミラーリングソフトを使ってバックアップをしているのですが、CAT5ケーブル+100MのHUBの時は3日掛かっても終わらなかったのが、6時間強で完了しました!
72時間+が6時間+、およそ1/12の時間に短縮出来たわけで
通信環境も100Mbpsから1000Mbpsになったのですから10倍。
理論値どおりの結果が出て大変満足ですw
余った70M分のケーブルは・・・・・とりあえず倉庫部屋で保管です(*´Д`*)ノシ