2010年02月14日
玉野市の宇野港と高松港を結ぶ宇高航路は、高速道路のETC割引や不況のあおりを受けたフェリー2社の撤退により100年の歴史に幕を降ろすことになった。利用客に商品券を無料配布するなど支援してきた玉野市や利用者からは、廃止を惜しむ声が相次いだ。【椋田佳代、石川勝義、石井尚】
宇高航路は1910年に開設された。昨年4月に津国汽船(同市)が事実上撤退、国道フェリー(高松市)、四国フェリー(同)の2社が1日計44便運航していた。県は昨年7月13日~今年3月末、同港の港湾使用料(08年度実績=約4000万円)を免除。玉野市は昨年9月、約2500万円の予算を組み、土日に市内で使える商品券を配布した。
宇野港の07年の取扱貨物量は4850万トンで、水島港(1億450万トン)に次ぐ県内第2位の規模。県港湾課によると、同年に宇高航路が取扱貨物量に占めた割合は80・4%(3900万トン)に上る。国交省宇野港湾事務所は「交通量や人が減ることで港周辺の活気が失われる。玉野市の街づくりにも影響するのでは」と話した。
また、港の維持修繕などに充てられる同港関連の県歳入約1億2700万円(08年度)は、同航路関連が約4000万円を占める。県港湾課は「大型客船の誘致など新規開拓が必要」という。
同市商工観光課は「宇野港の核を失った。市にとっても一蓮托生(いちれんたくしょう)だった」と話す。黒田晋市長は「誠に遺憾で、市への影響は計り知れない。国に対し総合的な支援について強く要望したい」とコメント。石井正弘知事も「住民の足が確保されるよう働きかけたい」としている。
高松市の祖母宅を訪ねるという中区藤崎の中学生、斉藤夏央さん(13)は「廃止は残念です。月に数回、祖母の家に行くのに使っていました。祖母には『あまり来れなくなるかも』と話します」と寂しそうに話した。通勤で利用するという高松市の会社員、田尾哲也さん(38)は「電車を使えば大回りになるし、料金も高い」と困惑した表情。一方、高松市の自営業、陶山斉さん(61)は「(廃止は)時代の流れかな。高速道路があるから不便とは思わない」と話した。
http://homepage2.nifty.com/tamanosiden/kokudouferry.html
Lちゃん月ちゃんが遠くなりました^^;
Posted at 2010/02/14 18:54:42 | |
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