3日目夜に泊まった芽室町の国民宿舎は、広い森の中の大変静かなロケーションにあり、建物も部屋もゆったりとしていて気持ちまでそうなるような感じでした。過去20年くらい国民宿舎に泊まっていませんでしたが、その良さを再認識しました。
4日目、旅自体は5日目が最後ですが、車を使った移動はこの日が最後です。
もうiipodは電池が無く、ラジオをBGMにしての移動です。
この日もまだ雨が残ってました。そんな中を北上し帯広からこの旅初となる高速(道東道)で足寄町へ。
足寄インターを降りた後、燃料計の目盛が残り4分の1になったので給油しました。ここまで約710キロを走り、30リットル入ったので23km/Lの燃費となります。かなりの高燃費です。ほとんど下道移動だったのに、ほぼ渋滞なく信号も少なく流れがスムーズだったことがその要因と思います。
足寄から、国道242号を北へ走り、陸別という町に着きました。
目的はこの町にある旧北海道ちほく高原鉄道、現在はりくべつ鉄道の陸別駅です。

前回も触れましたが、国鉄がJRに移行する前後に、赤字解消策として多くの赤字路線が廃止されました。北海道は、その大半がバスへ転換しましたが、唯一、第3セクターの北海道ちほく高原鉄道として鉄路が残ったのがこの陸別駅を走る旧JR池北線でした。
しかし、ちほく高原鉄道も乗客減少に歯止めをかけられず、2006年に廃線になってしまいました。
そんな中で、この陸別周辺だけは、鉄路の維持の熱が強かったのか、現在は「りくべつ鉄道」として体験運転ができるためのコースが3キロほど、線路が残されています。また、体験乗車用に駅構内を往復する運行もされているそうです。
この日は、その運行日ではなく、また体験運転も事前予約者のみの応対とのことで、何も出来はしなかったのですが、それでも行くだけ行ってみたいと思い、はるばるやってきたのです。




この陸別には、日産の寒冷地試験用の施設があります。つまり、そのくらい寒い地域で、この日も駅前にある温度計は12℃を指してました。日本で8月にこんな気温を日中に体験する日が来るとは予想していませんでした。

ちなみに、道内各所には各自動車メーカーが同様の試験場を持っており、道北の美深町にはスバルが、昨日通ってきた中札内村にはマツダが、試験場を持っています。
駅構内を見学し、242号を南に戻って足寄で昼食をとり、道東道を西へ、清水町まで走ります。
ここからまた下道、274号で日勝峠を超えます。地図には「うねるような樹海の中を進む」とあり
走ってみたいと思っていました。
そしてここへ来る頃から、ようやく雨がやみ、青空が見え始めました。



日高町の「道の駅樹海ロード日高」(一昨日通った日高町がこんなに内陸まで広がっているのです)
で小休憩後、さらに西を目指します。
ここから、夕張市の道の駅までの区間が、私にとってはハイライトというか、無の境地でカーブを右へ左へとハンドルを切ってました。
とても心地よかった。
ようやく好転し始めた天気、
湿気も温度も高すぎないちょうど良い心地よい空気、
信号も無く前後に車も無い快適な走行条件、
きつすぎず多過ぎず運転者には適度な感覚でやってくるカーブ、
それらを余裕で思い通りの速さで走らせてくれるトルクフルなエンジン、
あともう少しでこの車を返し旅が終わってしまうことへの切なさ、
その心地よさを醸し出したのにはいろいろな要因があると思いますが、走ることだけに夢中になれた本当にプライスレスなひとときでした。
夕張インターからまた道東道に乗ると、あっという間に千歳に着いてしまい、再度給油をして千歳空港近くの営業所へアクセラを返却しました。
この空港周辺には、レンタカー業者の拠点が複数あって、台数も多く、レンタカーの車は、基本は後付けのオプションの無い純正部品だけの車が多いので、まるで自動車工場のモータープールのようでした。
4日間の総走行距離1025.1km。最初の3日間がほぼ200km/日だったのに最終日だけでその4割くらいを占めてました。
最後はさすがに疲れました。しかし早くも、今度はどこへ行こうか、まだ道内で行っていないとこはどこかと、地図帳を見返していました。
Posted at 2018/08/25 22:00:58 | |
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