発電量が低くてもフリクションが低いオルタネータを作ってみます④
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
12時間以内 |
1
オルタネータネタですが、長くなってしまいました・・・。続きます。
いよいよ、組立が出来るところまできました!
まずは、軸部に嵌るベアリングを挿入します。ここは、ベアリングの内輪に丁度サイズが合う10mmのソケットで圧入して完了。丁度、シャフトの端面と面一になるところまで圧入しました。
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つづいてケース側に挿入する大き目のベアリングです。こちらは、本来は手です~っと入る位で問題ないはずですが、中古のケースの穴を綺麗にせず作業したためか、少々渋めでした・・・。こちらは、軸部も緩めに挿入出来るようになるはずで、ベルトのテンションが掛かったときにこのベアリングがその力を受け止めるようになっているはずです。
で、作業では写真のように24mmのソケットがベアリング外周と丁度良いサイズで、結局これを使って圧入して完了としました。
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そして、ベアリングカバーを装着します。ここ、元々はプラスネジで固定されていますが、このネジが固着して外れず難儀した記憶が・・・。そこで、次の作業を考えて六角穴付ボルトに変更しました。このボルト、金型業界では標準的に使われますが、自動車関連ではマイナーなボルトです。が、私は結構好きで使っています。取り外しも、プラスドライバーよりも六角レンジの方が作業性が良いです!
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あとは、サクサクと組立を進めていきます。まずは、オルタ内部の基板が付いているほうから組立ます。写真のように写真左の内部部品に、写真右のケースを嵌めてねじ止めします。このとき、写真右の基板の下にはケースと嵌合する緑色のケースがあるので、それと結合させてねじ止めすれば完了です。
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ケースと本体は、軽くねじ止めしておいて、続いてコイルが付いた軸の挿入に入ります。ここは、ブラシが軸部の接点に接するようにしますが、ブラシが邪魔して軸が挿入できないので、ブラシを写真裏側から押し込んで写真の赤四角部分の穴に細い棒を刺して、ブラシを後退位置で固定します。私は、細い六角レンチを使って穴に刺しております。
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ちなみに、ブラシ側から見るとこんな感じでブラシが後退してくれます。が、写真右下側の銅の配線。内側に入りすぎのようですね・・・。
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そして、真ん中の軸部分を挿入。ここは、下側に軸に圧入されたベアリングが装着されていて、それがケースの中に軽く挿入される構造です。装着後、ブラシを後退位置で固定してた棒を抜いて、軸が軽く回るか試してみます。すると、一個前の写真で内側に曲がっていた銅線が軸部のフィンと接触してカッタカッタと音がします・・・。軸を抜いて銅線を外側に曲げてブラシを後退して細いピンを刺してブラシを後退位置で固定、再度軸を挿入してブラシをフリーにして回転させると、問題無く回るようになりました!
これも、一個前の写真の状態では気付かなかったのですが、改めて写真を見て解ったこと・・・。この銅線、基盤とコイル部分を繋いでいるもので、基盤は単体になるとこのような銅線数本で浮いた状態となっているので、単体の扱いが悪いと簡単に曲がってしまいます・・・。次に作業するときは、気を付けるようにします。
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そして、一個前の写真の状態からプーリー側のカバーを被せて、両端のカバーを固定するM5の長いネジ3本を締め付ければオルタネータが一つになります。ネジは、先程被せたカバーと反対側から閉め込むことになり、上下のカバーの回転方向の位置を概ね合わせてオルタネータを反対側にして、ネジを入れて抵抗なく入っていくことを確認しながら閉め込んで行きます。
そして今回、このカバーを接合するネジも純正のプラスネジから六角穴付ボルトに変更しました。というのは、古くなったプラスネジ、なめて外れず切断して外したりしたこともあり、信頼性のある六角穴付きボルトを使います。純正は、M5×75位でしたが、手に入ったのはM5×80。ちょっとネジ加工された範囲が狭そうだったので、スプリングワッシャで全長が長い分を調整して、問題無く装着できました!
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