
今日も雨。
隙あらば洗車しようと思っていたのにどんよりとした曇り空に諦め、読書をすることに。
今回は、短編集『雨の日には車をみがいて』の第3話と4話を紹介します。
3話に登場する車は白いボルボ・アマゾン。
小説でも触れられていますが、ガードレールにぶつかっても車は大丈夫でガードレールだけ壊れる、と言われるほど頑丈な車です。鈍重な見た目とは裏腹に、意外と走りは軽快で2速と3速を積極的に使えば山道も楽しめるそうです。難点は夏場にオーバーヒートし易いことで、この時期の北欧車は日本の夏場対策なんて考えも及ばなかったのでしょうね。
そして今回も登場する謎の女性。今回の女性は小柄で華奢のために見た目は中学生と間違われるほど。彼女もまた大きな赤のアマゾンを所有しており、運転する姿が外から見えない(!)と言う設定になっています。
大きな車と小さな女性を対比し、車も人も外見だけでは分からないと言っているのかもしれません。
4話の登場車は白いBMW2000CS。

文中では優雅な貴婦人、滑らかに路面を滑るクルーザーと称えています。
同じように登場する女性もおしとやか。歯並びに特徴が有って綺麗な前歯が小粒でやや内側に向いているためサメの歯に例えられ、2000CSのフロントのスリットにもなぞらえられています。
ある日、主人公と女性は軽井沢に向かうのですが、追い越そうとしたトヨタ1600GTに道を譲らなかったために付け回される羽目に。
その時に彼女の取った行動は・・・、と言うお話です。

1600GTです。2000CSを追い回す役目をやらされます(^_^;)
こちらもフロントマスクが独特ですね。ちょっとベルトーネっぽいかな。
こちらはボディ色について書かれてませんでしたが、赤か黄色がイメージに合いそうです。
意外なオチの物語でした。
チョイ・ネタバレですが、車も女性にも似た魅力が有り、どちらの魅力を引き立てるのも男次第と書かれているのかも。ちょっと耳が痛いです(^_^;)
毎回、登場する車に合わせた個性豊かな女性が表れ、主人公の人生に影響を与えるのが面白いですね。
残念なのは文庫に車の写真が無いことです。車の外観が分かった方が小説の雰囲気が伝わり易いんですけどね。
第9話まで有るんで、もう少し楽しみが残っています。
Posted at 2015/07/04 16:53:38 | |
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