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イイね!
2007年08月30日

水で冷やすか空気で冷やすか?

水で冷やすか空気で冷やすか? カエルの論議で毎度荒れる話題。
私はどっちでも・・・と言うか,どっちもいいと思うが,中古車市場やショップと連携の深い,ポル専門雑誌は空冷賞賛の記事が多かったと思う。

もし中古車市場が僕☆や996主体になれば,きっとそのスタンスも変わってくることだろう。

 先日久しぶりにPC(ポルシェ/センター)で営業の方と長々と話し込んでしまった。きっかけはお水系たー坊が入ったとのことで,その偵察を兼ねてだ。

そのPCは356時代からの老舗で,顧客の年齢層も極めて広い。
相変わらず繁盛しているが,悩みは

「とにかく,PJ(ポルシェ・ジャパン)からの供給枠を拡げるのにとても苦労する」

ということだった。
特に希少車両の,GT,GT3RS,GT3,たー坊はほんの数台しか回って来ず,GT3系の受注はGT2に振り替えを勧めているそうな。

「でも,GT2になるとパーツ価格も1桁ちがうし,取り寄せ時間も長いでしょう?」

「う~~ん。その辺りはあまり・・・」

すぐに自分で弄ることと,メンテ費が気に掛かる貧乏性の私には向いていない。そもそも買えればの取り越し苦労だが。
従前のGT2では,それ固有のパーツは,供給経路が通常とは異なり,独モーター・スポーツ部門からとなる。見掛けは一般ポルと同じようなパーツでも,価格が1桁違うことがままある。具体的にはエンジン,足回り関連の部品だ。

「まあ,その辺りの購買層にとっては,車両価格が倍になろうが,大して変わらないでしょうね」

「そうですね。4桁を出せる層にとっては,その線を越えればいっしょで,額の上昇はあまり気になさらないようです。欲しい物には出されますから」

・・・う~~ん。納得できるが羨ましい話しだ。
私には縁遠いが,何とも景気のいい話で,当たり前の話だが「あるところにはある」ようだ。



ちなみにこの辺りの車種の営業は楽勝で,供給枠さえ取れれば,めぼしい見込み客に電話1本で決まる。

「XXの枠が確保できそうですが,要りますか?」

殺し文句は

「要らなければ他のお客さんに回します」

この一言で客は墜ちる。

「くれ」

この時点では価格も決まっていない。ただ「売ってあげられそう」が決まっているだけ。日本車の営業マンが聞いたら激怒するであろうやり取りだ。
GTでさえそのPCで2台売れたが,玉さえあればもっと売れたそうだ。


私はさらに話を続けた。

「水冷たー坊のカブは?」

「まず見込みないでしょう」

アメリカで売れる911の半数近くはカブだが,やはり日本では極端な少数派なようだ。バック・オーダーの中に埋もれて消えてしまうらしい。
万年供給不足で常時PJと供給枠の拡大を交渉するが,展示車やデモ・カーがあるだけでも,

「それを先に売れ」

と渋られるそうだ。新規顧客に対してはポルの場合,

「先ず乗らせて,舞い上がらせて,清水の舞台から飛び降りさせる」

のが一番効果的で正攻法なので,それも酷な要求だろう。
先ず見せて乗せなければ始まらない。


・・・で,そのPCの顧客の中での空冷の生存数について聞いてみた。

「お客さんの中では,現在所有されている方はほんの少数ですね。名前が即座にポンと思い浮かぶぐらいです」

片手で十分に足りる数だ。
勿論,ほぼ全数乗り換えがとっくの昔に済んでおり,そのPCでも入ってくるのは年に2,3台あれば良い方だそうだ。
それも下取りのケースはありえなく,処分を依頼されての買取りだそうだ。

早い話が,「もう運転できなくなったから」「家族に運転を止められて」,そして多いのが「相続財産の処分」だそうだ。
これらのケースは年々増えているそうで,もし程度のいい空冷を欲しい方は,空冷時代からの老舗PCに声を掛けておくと,出物に巡り会える確立が高いと思う。
「ワンオーナー」「整備記録全備」「車庫保管」はデフォルトに近いかと思う。
PCの中古車として売るには,やはり一通り手を入れざるを得ず,かなりの整備コストになるので,あまり商売にはしたくないとのこと。現状販売なら買取り値+αで入手可能かも知れない。


ブログ一覧 | おか | クルマ
Posted at 2007/08/30 12:02:27

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この記事へのコメント

2007年8月30日 12:49
はじめてまして、
私は華子と申します。
クルマはR32のスカイラインです。
油温と水温と吸気温に興味が有り、お邪魔しました。
機械的摩擦熱をオイルにて冷却されてます。
逆に水は主に燃焼室付近の温度を抑えて燃焼効率を向上する為に使われてるそうです。
ヘッドとブロックとの冷却水の比率は7:3位と思いました。
ちなみに、RB26をエンジンシャシダイにてモータードライブ(エンジンは無燃焼)で8000回転迄上昇させただけでも油温は80℃に達するそうです。
特に国産車はオイル容量が少なく、空冷オイルクーラーの無い車両が多く、冷却強化ではオイルクーラーが先決と思ってます。
長くなりました。
華子
コメントへの返答
2007年8月30日 21:11
初めまして。コメントありがとうございます。これだけお詳しい女性の方は初めてです。ブログ中の「すっぴん」との単語から,勝手にご婦人と判断させていただきました。もし勘違いなら,恐れ入りますがご指摘ください。

 私はあまり難しいことは苦手で分らないのですが,少し拝見しましたが,コメントのみならずブログのほうも,凄く濃い内容で敬服致しました。

>R32
いいですね。歴代のでも際だって気合いの入った,世界に誇れる名車だと思います。RB26DETTもパワーアップのマージンは国産随一ですね。(ブレーキ・ローターとヘッドのクラックに注意すれば・・・)


>オイルクーラーが先決
おっしゃるとおりですね。マニアックな欧車はこのあたりも対策していますが,日本車はクローズド・コースに持ち込むと,油温,水温,ブレーキが音を上げることも,少なからずあるようですね。

昔アルピナB7ターボで驚いたのは,最初からデフにもちゃんと専用オイル・クーラーが付いていました。


>ボクサー4気筒ターボ
これも世界に誇れる「かっ飛びカー」コスト・パフォーマンスは抜群ですね。
うちもあと2気筒が加われば,水平対向は「2,4,6」と揃います。2CVとかBMW2輪とかがもし加われば・・・。でも2スト・レーサーやビューエルが好きなので。おっとbimotaを忘れていました。

 私のブログは恐縮ながらご婦人には配慮不足ですが,ご気分を害された節はお許しください。

車の話題は殆どありませんが,こんなエロオヤジでも宜しければ,今後とも宜しくお願い申し上げます。
2007年8月31日 12:15
911は水冷になってオイルクーラーが無くなりましたね。まぁ、熱交換器があるので無いというと語弊があるかもしれませんが。その上、カレラ系はウエットサンプになってますます普通の車です。このクソ暑かった夏の渋滞でも油温が110度を超えることはありませんでしたが、サーキットデビューさせればもう少し上がるでしょう。

ところでオイルクーラーと言えば、昔8.32という無茶な車に乗っていて、パイプが外れてオイルを道に撒き散らしたことがあります。すぐにJAF呼んで逃げるように立ち去りましたがもう時効ですよね(笑)。あの車はラヂエターもダメダメでファンの増設もしましたが、夏は常にレッドゾーンのギリギリ手前で走ってました。

ちなみに、こちらのPCには即納の997ターボありますよ。バサ黒で内装も黒なんですが、シートだけがパールホワイトみたいな白なんです。当分売れないと思います(笑)。
コメントへの返答
2007年9月1日 6:13
コメント&情報ありがとうございます。

>832
元長野県知事も乗っていたのと同じですね。熱害には皆さん悩まされたようで。
内装のセンスは素晴らしかったですね。さすがシブイいいご趣味をお持ちで。

>シートだけが白
何か宗教上か風水の理由でしょうか?もし見込み発注分なら理解に苦しみますね。

発注ミスでお客さんに突き返されたとか。・・・私のセンスが悪いだけかも知れません。

 たー坊はどちらかと言えば,2駆がいいなと思っています。雨の日には乗らないので,緊張感があるやつが。

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好奇心の塊で物事を知れば知るほど己のアホさを知る,通りすがりのオッサン。
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