
ハイペースで何かに集中した後は,体は疲れていて睡眠を要求しているのだが,頭がフル回転後はその回転慣性が残っていて目が冴え、寝付けないことが多い。きっとアドレナリンと血圧のせいだろう。
こう書くといかにも凄いことをしているように聞こえるが,実際は大したことはしていないのだが。
そんな時にはまるで違うことをして,頭脳をリセットするのがいい。
本当は山登りとか体を使うのが良いのだが,夜中にするのは人目には余りにも不気味すぎる。
ジャングル戦やサバイバル好きの私は平気なのだが、万一同類と山中で鉢合せになると、相手は卒倒するだろう。
あるいは判断に苦しむ御仁と会いたくもない。暗い山中ですれ違う時に「どっちの方ですか?」と聞くわけにもいかない。参考までに見分け方の一つは「あちらの世界」の方は,真っ暗闇の中でも浮かび上がり,姿態なり形相がぼんやりと視認できる。
また鉢巻に蝋燭をいっぱい挿した御仁にも会いたくなく、そっとしておきたい。それにこの季節には夜行性のマムシも多い。
そこで独り大人しく,インターネットの動画を漁ることがある。
本当は真っ暗な部屋の布団の中で心霊ビデオなんぞを見ると、どういう訳かすぐに寝付ける変な習性も持っている。それも思い切り怖い奴がいい。
しばし脱線するが、ただ、俗に言う
「ようつべ」にある心霊ビデオには悪戯が多い。
具体的には小音量のセッティングで作成し、最後に大音量で「ギャァ~~~」と血の滴る顔がドアップというシーンを、コピペで付け足した動画が極めて多い。
安易なワンパターンでセンスの全くない芸だ。漢がもし悪戯をするなら、仕事を上回る程の心血を注いで欲しいのだが。
また投稿もので市販ビデオの「本当にあった・・・」シリーズというのがある。それらは実体験した投稿者が出演しインタビューに応じ、それと再現ビデオとの組み合わせという構成だが、甚だ???という印象が拭えない。
以前から投稿者の受け答えがよどみなく、声も明瞭で通りが良く「素人ではないな・・・」と引っ掛かっていた。凡人と役者の発声法は大きく異なる。
疑問に感じ少し調べたら、実際マイナーな劇団員が投稿者として出演していた。
心霊物に関しては、そのような悪戯とヤラセにいささかうんざりで、最近は無料映画の
GYAOを見ることがしばしある。
ちょうど今,私の大好きな「ぜろぜろひち」シリーズが見られる。
「ネバーセイ・ネバーアゲイン 」を見てみた。
目論見通り、途中で眠ってしまったが初頭の20分ぐらいだかの場面に映っている、チョイ役の俳優が気に掛かった。何か見覚えのある顔と仕草。
ボンドが移動先のバハマで現地駐在のエージェントと会うシーンに出ており、滑稽さを前面に出した端役としてだ。
何と英コメディアンで「Mr.ビーン」で一世を風靡した「ローワン・アトキンソン」ではないか。巷ではこれが映画初出演との説もある。
こういうのを見ると、ひねくれ者のせいか何だか得をしたような気がして嬉しい。
ちょうど時代劇で、遠景に小さく電柱や電線、高圧線の鉄塔、地面にタイヤの走行跡等が、ちらりと一瞬映り「俺の目は誤魔化せないぞ!」と、独り悦に入るのに似ている。
余談だが彼は無類の車好きでも有名。「Mr.ビーン」のヒットで財を成し、「マクラーレンF1」(公道用モデルの・・・いつも注釈が必要で罪作りな車名だ)の初期ロット・ユーザーだ。ついでにチーム・マクラーレン御大であるブルース・マクラーレン同様に、早々にそれをお釈迦にしたのでも有名。
ナロー911好きには堪らない「スパイ・ゲーム」にて、大使館でのパーティー・シーンで「シャーロット・ランプリング」を見つけた時にも嬉しかった。
本筋よりも,むしろそんな所に喜びを見出す私は,やはり年季が入った変態のようだ。
ブログ一覧 |
小ネタ | その他
Posted at
2007/09/05 11:56:43