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2012年08月27日 イイね!

名前が元凶?

名前が元凶?「MV22」

正式名称はこうなる。
オスプレイには空軍用と海兵隊用の2種類があり、空軍用は「CV22」、沖縄に配備予定なのは海兵隊用の「MV22」だ。

空母への搭載も前提で、格納庫へお片づけする時には、主翼が水平面で90度回転し、胴体と平行になる。プロペラも折れ曲がり、「お前、ホンマにそれで飛べるようになるんか?」と突っ込みたくなるぐらいの、変わり果てた姿で、コンパクトになる。

折りたたみ時には、周囲に注意を促すため、幼稚園でお馴染みの

「♪おかたづけ~、おかたづけ~、さぁさみなさんおかたづけ~♪」
のメロディーが流れる。<--ウソ

TVニュースで、「日本へは分解した状態で、民間フェリーで運搬し、到着後組み立てる」と報道されたが、いささか怪しい。
女子アナの実況中継、
「今到着しました。分解された翼やエンジンは、胴体の上に積まれた状態で、船から運び出されました」
私の見たところ通常の収納形態のままだった。コックビットからの操作だけで、1分もあれば、飛行可能状態に戻る。

穿った見方をすれば、批判をかわすためか
「一応日本に運ぶけれども、バラしてあるので飛べない。部品で持って行くだけ」
との、錯誤を狙った高度な政治判断なのかも知れない。

 米軍の全世界の現行大型輸送ヘリは、オスプレイに入れ替え予定なので、日本だけ「ヤダヤダ」と覆すのは、なかなか難しいと思われる。
悪魔の囁きとしては、もし現行の50年来の輸送ヘリ「CH46・チヌーク」が、老朽化ゆえの事故でも起こしたら、逆にCH46全廃運動が起きるかも知れない。
バカボンのパパの名言「反対の反対は賛成なのだ」になる。

 過去の事故はさておき、60年以上かかって、やっと実用化の悲願を達成した、初めての大型VTOL機(Vertical Take Off and Landing: 垂直離着陸)だ。
ヘリコプターが実用配備されたのが1940年代後半、飛行場が不要なその垂直離着陸と、ホバリング(空中停止)機能は回転翼機(ヘリ)独自だが、いかんせん速度、燃費、航続距離、飛行可能高度、搭載量は、固定翼機(飛行機)に大きく劣る。

 よく報じられているのでご存じだろうが、CH46ヘリとオスプレイとを比較すれば、全ての項目において、ざっと2~5倍の能力差がある。
全世界の海兵隊基地の配置と、戦術をがらりと変え、パワー・バランスにすら、変化を与える威力がある。

 垂直離着陸機の開発は1940年代に始まり、色々なゲテモノ実験機が出現したが、ハリアー等の一部小型機の例外を除いて、結局モノにはならなかった。

一番のネックは垂直離着陸と水平飛行、つまりヘリから飛行機への変身する、2つのモードの変わり目での制御が最も難しく、操縦も人間業では不可能なことだった。また逆への変身も同様に極めて困難。

全く異なる二つ性質を使い分けるさいには、変わり目であるモード遷移が、極めてデリケートかつ困難であることは、私たちの日常生活に当てはめて考えれば、よく理解できると思う。

 若いオネータンとの楽しい初デート。当然ながら最初のうちは

「素敵なおじさま」

あくまでもジェントルにお行儀良くお食事。・・・上体垂直=エンジン・ナセル(カバー付本体)垂直モード


相手がホロ酔い加減になった頃合いを見計らって、空気の流れを読みながら、

「チョイ悪オヤジ」

にいつの間にか遷移。ちょっとやんちゃな叔父様に。「エロ爺」の本性をちらつかせながらも、慎重かつ大胆な駆け引きが始まる。・・・上体やや斜め=エンジン・ナセル斜め45度モード

「こりゃイケル」

との感触を得たところで、安全な場所に移動し水平姿勢に。
・・・上体水平=エンジン・ナセル水平モード

ここまで来れば、もう大丈夫。何らの躊躇もなく「メチャ悪オヤジ」に一気に変身。
幼少時にチクロ、サッカリン、キノホルムおまけに寄生虫で鍛え上げた体に、フル・ブーストをくれてやって、おっさんパワー全開。一気に急上昇し天に昇る。

・・・が典型的な健全パターン。

「斜め45度モード」の時が、一番デリケートで扱いが難しく、危険かつ操縦困難であることが、痛いほど身にしみて、絶対ご理解戴ける筈と信じる。
的確な状況の把握、冷静な見極め、とっさの機転が、その後の命運を決定づける。

あせれば

「私、そんなつもりで来たのではありません(キリッ!)」

とか、オッサンを扱いなれた歴戦の勇者レベルのオネータンなら

「どうか私の好きなXXさんでいてください」

となる。

言うまでもなく、こっちは一切の邪念を潔く捨て去った、100%純粋の「そんなつもり」だ。
ぼやぼやしていれば、

「そろそろ終電なので。とっても美味しかったです。今日はご馳走様。また誘ってください」

となる。
「ん? 何? 美味しかった?」・・・こっちはこの後の攻略法に、CPUはオーバー・クロックでフル・ブースト状態。CPUパワーの99.9%を取られ、味なんぞ知らん。中華か和食か、それともイタリアンだったかも分からん。
辛うじて残っていた0.1%で、手と口を機械的に動かしていただけだ。箸で食ったかフォークで食ったかすら記憶にない。

・・・と、いずれにせよ悲惨な結末を迎える。


 ホント難しい。
何十年たっても修行の身からは抜け出せない。まさに「人生是一生修行也」


 この難問をコンピューターの力で、初めて解決したのがオスプレイなのだ。
劣悪状況下や挙動不安定になった時の操縦は、ヘリと飛行機では全く異なる。今のモードがどっちで、ヘリか飛行機かどちらの非常操作で切り抜けるかは、瞬間的に判断しなくてはならない。

やってはいけないことが、極めて多く、安全ゾーンを逸脱した場合のマージンも極めて少ない機体でもある。特に風向き、降下率、タービュランス(先行機が作り出す気流の乱れ)に敏感で細心の注意を要する。
ヘリに比べれば、ローターの回転面積や、バタついた時の自由度が、絶対的に小さいので、降下角度(特に追い風時)やオート・ローテーション(全エンジン停止時)のマージンは、とても厳しくなる。
戦場における急襲や救出場面では、限界を越えた領域での運用が常識だ。非常訓練時も含め、低速時に飛行機やヘリのつもりで運用すると、しっぺ返しが間違いなく来る。
 ちょうどテニスの試合で、ラケットをしゃもじに代えたようなもので、スイート・スポットが極めて狭い。機能・性能の秀越さと引き替えに失った、トレード・オフの関係に当たる制限だ。

「ヘリでもあり飛行機でもある=ヘリでもなく飛行機でもない」を意味する。
勿論、マニュアル・訓練の充実と共に、コンピューターによる安全策は、今でも進化しつつある。何事もメリット・デメリットを見極め、トータル・バランスを重視した運用体制が大事だ。
 この制御技術は当分の間、他国では追従できないと思われる。当然ながらコンピューターとソフトは最高機密。

・・・が!

この度、エライ物を発見した。
実機の新型が出来れば、驚く程の早さで、リリースするプラモとラジコン業界。

極端な例では最高機密だった世界初の米ステルス機、F117なんぞは、デビュー前にプラモが発売され、国防総省が大慌て、議会で公聴会が開かれ、実機開発関係者が詰問されるという大騒ぎになった。
プラモは想像の域を出ない形状だったので、機密漏洩はなしとされたが、実機開発者は「ひどく時間を取られ、とんだとばっちりを受けた」とぼやいていた。想像を逞しくすれば、慣れないプラボンドの刷毛やレベル・カラーと格闘する、各国のスパイの姿が目に浮かぶ。まあ血生臭くなくて微笑ましい光景だ。

 ご多分に漏れずオスプレイのラジコンも、すでにいっぱいある。しかしどれもヘリ・モードのみの飛行でプロペラは上に向いたまま。たまに斜め固定でSTOL(Short Take Off and Landing: 短距離離着陸)のもあるが、いずれにせよチルト・ローター(空中でプロペラの向きが変わる)のは皆無だった。

「マニアがこれで満足する訳がない。誰か作っている筈だ」

と、しつこく調べた結果、あった!

しかもキットで販売している。
機能も実機と遜色なく、モード遷移も危なげなく、どちらのモードでも、まともに飛んでいる。

キット通販のみならず、究極は、良心的なことに全部品をバラ売りしている。それも
妥当な価格で。ちなみにコンピューターは500ドル。

模型の開発には、オスプレイ実機の製造メーカー「ベル・ボーイング社」が関与し、ライセンスすら取得している。
ということは・・・コア技術は本物を踏襲!

つまり、これのジャイロ・センサーとコンピューター、サーボを購入すれば、極論すれば実機にも応用でき、実用化での最難関箇所は、クリアできるということだ。

このままでも使えそうだが、リバース・エンジニアリング(ソフトの中身の動きを解析)を駆使すれば、ソフトのアルゴリズム(仕組み・動き)も知ることができ、流用や拡張も容易だ。
もしかしたら軍事用に購入している、仮想敵国もあるかもだ。

 米友好国での購入は至極簡単。本国に持って帰るにしても、ポケットに入るし、大事を取るなら外交官特権という伝家の宝刀もある。


 あと難しいポイントはプロペラとその根本の設計。
ヘリコプターのローターは、一周する間にもピッチが動的に変化する。またローターの軸への取り付けも、基本的には上下、回転方向共にブラブラで、自由度が大きい。ローターは想像以上に、じたばたしながら回っている。

それに対して、飛行機のプロペラでは可変ピッチの機構こそあれ、一周する間のピッチは不変。またブレード(羽根)もソリッドでたわまず、軸への固定もガッチリしている。

オスプレイでは両者の要求を満足する、落とし所としての設計と、絶妙な材質と形状のプロペラを使っている。名称もプロペラとローターの混血として「プロップ・ローター: Prop-roter」と称している。
ラジコン模型でもこの部品、つまりスワッシュ・プレート(ピッチを変化させる)とかプロップ・ローターも、ちゃんと忠実に再現されている。とても実機の構造に近い。
もしかしたら、米国防省は事の重大さに気付いて、いずれこの模型を発禁にするかもだ。もし私が当事者ならそうする。



 我が国では何かとゴタゴタの多い「オスプレイ」だが、私の深い洞察では、姓名判断上、問題がある。名前が災いしている。
やっぱり同じ遊ぶなら、断然「オネータン」とに限る。

和名「メスプレイ」

に改名してはどうかと思う。

意味も鷹の一種から、「オネータンと遊ぼうよ」に変わり、親しみが湧きそうだ。
Posted at 2012/08/27 18:37:52 | コメント(0) | そら | 趣味
2010年04月01日 イイね!

やってしまった! まあ~ なんとかなるやろ・・・

やってしまった! まあ~ なんとかなるやろ・・・まったくその気がなかったのだが,久しぶりにやってしまった。

少し時間の余裕ができたのに乗じて,以前のカキコ「物欲 その2」~「物欲 その7 」に記したエンジンの使い道に適した機体を探して彷徨っていた。
候補はいくつか見つけたのだが,いくらメンテナンスが良いと言っても,所詮1945年前後に製造した機体,見えない部分での腐蝕や金属疲労を考えると,700km/hで飛ばせば,いつ機体がバラバラになっても不思議はない。
勿論エアコンもなければ与圧もなく,快適性なんぞ糞くらえの「生きて帰れただけでも儲け物!」の世界で,機体のみならず勤続疲労を起こしたオッサンの体も,どこまで持つかおぼつかない。
 ちなみにP-51のVne(Velocity never exceed: 機体が耐えうる最高速度)は,現代の基準を持ってしても異例に高い値で,実戦時の急降下では音速を越えることもしばしあった。

 そんなわけで最後の一歩が踏み出せず,悶々としていたが,
「あそこに行けばアリゾナ」
・・・という夢枕に立ったご先祖様のお告げに従って,砂漠地帯をほっつき歩いていた。

で・・・最近までエア・レースで飛んでいた「Flight Worthy」(耐空証明付き=現役で飛行可能)なP-51があるとのことで訪れたエージェントにそれはあった。お目当てのP-51の機体自体は素晴らしかったが,

「リノのレースに出るのか?」
「いや,あんな低い高度で400オーバー(720km/h)で飛べるほどまだ呆けていないし狂っとらん」
「じゃあ何に使う? アフリカで戦争でも始めるのか?」
「手持ちのターボ・シャフト・エンジンの使い道を探している。換装するつもりだ」
「気は確かか? やめてくれ! そんな奴には譲れん」

・・・という次第であった。もっとも,とっても良い値で,全く手が出せるレベルではなかった。

事前知識なしで訪れた業者だが,
「どうせプロペラ機が数機あって,真っ黒な油が掌や腕に入れ墨のように染み込んだ,『社長兼パイロット兼整備士』のオッチャンが出迎えてくれるだろう」
との予想に反して,想像を遙かに超える規模だった。
自社所有のジェットがそこらにポンポンと無造作に駐機してある。自前のハンガー(格納庫)も立派で,ちょっとしたライン(旅客機運航会社)ほどの規模がある。極めつけは自前のタワー(管制塔)すらある。とても日本の基準では想像も及ばないレベルである。聞くところによると80年の歴史があって,複葉機時代からの老舗とのこと。第一印象は「完全に参った」であった。

事務所でコーヒーを啜りながらの世間話の席で,
「代りにこっちはどうだ? トイレもバーも付いているぞ」
とジェットの新機のカタログをテーブルの上に半ば投げて寄越し,臆面もなく気軽に勧める。

「100代ローンを組んでくれて,スッチーにブルック・シールズを付けてくれたら考えても良いが」

「なら中古はどうだ。かつて新機をウチで売った素性の知れた良いのがいっぱいあるぞ。この景気,相場も随分こなれている。今がチャンスだ」

「無理無理。生まれ変らんと」

「見るだけならタダだ。付いて来い」

・・・ということで連れられて見て回った。

おおよその相場は知っていたが,確かにかつてに比べればとても下がっている。・・・とは言っても私には無縁の世界。
ちなみに昔から,ほぼ天寿を全うした格安オンボロ・ジェットもこちらでは数多く出回ってはいたが,仮に無理して入手できたとしても毎年メンテに購入価格の数倍は掛かる。

ここに並んでいるのは年式も程度も良いのばかりだ。

全くの冷やかしで話しを聞いていたが,広い格納庫内部の遠くの暗がりの中に,何故だか1機だけ薄明るく浮かび上がって見える,とても気になる機体があった。
その機体は他の機体の説明を聞いている間にも,薄暗い格納庫の隅から「早くおいでよ」と,まるで私に呼びかけ秋波を送っているかのように,私の気を引く感じがずっとしていて不思議であった。

1機づつ社長自らの説明を聞きながら,全く買う気も買える甲斐性もない気楽さ,
「素晴らしい! 安い! うちの会計士と相談してくれ (勿論そんな者いる筈もないが)」
を連発しつつ軽くかわしていたが,やがて件の気になる機体の前に来た。

 遠目ではそこに並んだ何機かと同機種ではあったが,近寄って良く見ると,超レアな機種だ。他ブランドの派生機種は何度か目にしたことはあったが,このブランドの同モデルの実機を見たのは初めてだ。
開発と発売時期が最悪で,波瀾万丈な生涯を負った機種で,ビジネス的には完全な失敗作であった。発売当初はしようがなく政治的に官庁に少数納機され,その後に製造権・販売権・メンテ共にごっそり他社に身売りされた経緯がある,曰く付きの機種である。

比較的初期モデルの,それもレアな「高温・高地」モデルであり,販売時の当該会社とブランドはすでに消滅している。まあ親会社は残っているが,縁は切れている。

「珍しいね」
「いい機体だがマイナー・ブランドが災いしてか,どうも人気がない。敬遠される」

根掘り葉掘りしつこく聞いてみると,85年モデルだが,飛行時間も短く,素性もコンディションも良い。内外装共2005年にリフレッシュ済みで主要部もオーバーホール済みだ。他の部位に関しても,次のオーバーホールまでの猶予も十分で,当分は凌げそうだ。
何と言っても新機時よりずっと格納庫保管。車で言えばシャッター付き車庫保管だ。この年数になると,これはとても珍しく,大きな得点となる。
 なお,航空機の場合,全ての機体において,所有者,飛行,整備,事故等の全記録が厳格に保管され,中古車のように「巻き戻し,所有者/走行/事故/整備等の履歴不明や改竄」といった胡散臭さは幸いない。

ここにある同年式で実質中身は同じだが,ブランドのみ異なる兄弟機よりコンディションも良い。そちらの価格はライバル機よりは下回るとは言え,腐ってもジェット,それなりだった。

当然ながらそれに準ずる筈で無理は承知ながら聞いた。
「いくら?」
「XXXX」
・・・XXXX0・・・兄弟機の5倍近い価格だ。
「少々コンディションが良いだけで,何で5倍にもなるんだ?」
「5倍じゃない。ハーフだ」
「○×△■◎▽!!!」
!!! もう壊れてしまった。ゼロ一つ多く勘違いしていた。

「時間あるか? この後の予定は?」
「スーパーに寄って弁当と酒買って,ホテル帰って一人で弁当食って風呂に入って寝るという大事な予定がある」

・・・という次第で,判ってはいたが,やはり一度飛んでしまったら最後,後には戻れなくなってしまった。
速度重視で異例の高翼面荷重(主翼面積が小さい)だが,全幅フラップ&スラットの特種設計の恩恵で,思ったより離着陸の速度は低い。
ロール(左右の傾き)制御は,エルロン(主翼後部にある,機体の左右の傾きを制御する小翼)がないため,スポイラー(主翼上面に起き上がって,空気抵抗で揚力を左右で変える小さな板)で行うが,これも予想に反し変なクセはなかった。却ってエルロンでは半ば不可避の主翼捻れも起こらず,予想外な素直さであった。

コックピット(操縦席)の計器やスイッチは多く,満艦飾で時代を感じさせるが,操縦系統を含めローテクな分,故障時のメンテ費用も削減できる。フロント・グラスの曲面が3次元でなく2次元で,今時ユニークかつ不細工ではあるが,視界の歪みのなさに免じて許せる。
ターボ・ファン(エンジン内のプロペラ)のバイパス比も,当時としては大きな70%で燃費もまあまあ。まるで第二次大戦機かと思わせる,古式な遠心式のコンプレッサーで,エンジン径は異様に太くカッコ悪いが,これはこれで,通常は目玉が飛び出すブレードの交換費用も比較的安上がりで済む。

高地・高温モデルの恩恵で,標準より高出力で巡航速度も最新型と遜色ない。一旦雲の上に出れば,速度感はプロペラと大差ないが,さすがジェット,上昇力がプロペラとは桁違いだ。

 そして降りてからの鎬あい。必死で「いらん。大したことない。つまらん」
のポーカー・フェースを作りながら,

「どうだ。決めたか?」
「宝くじが当たったら買っても良い。売り場まで送ってくれ。置く場所もないし」
「ここで良ければ,当分サービスする」
「エンドースメントも金が掛かるし・・・」
 ちなみにこのクラスになると汎用の基本免許以外に,機種毎の操縦許可(お墨付き=エンドースメント)が要る。

「この機体で訓練が条件だが,タダでしてやる。俺もFAA(米国連邦航空局)のインスペクター(検査官)の資格を持っている」

「メンテ費用も掛かるし」
「当初はパーツ原価実費のみでやってやる」
「後々も場所と工具貸してくれるか?」
 (私のポン友は正規にジャンボの整備も操縦もできる)
「空いている時ならOKだ」

・・・とその後も延々とごね,破格の条件に。

「TCAS(衝突防止装置)とフェリー用(長距離飛行)の増設燃料タンクを付けてくれたら考えてもいい(無理難題を吹っ掛けて,諦めよう・・・)」
「オーバーホール済みの中古なら」

でもやはり最後の一歩が踏み切れない。
「金もないし。XXXXが限度だな(所詮冷やかし。度を越して買い叩く・・・)」
「う~~ん。無茶苦茶言いよる。負けたよ。デポジット(手付け)今日なら」
・・・さらに突っ込んだ条件の交渉が続く・・・

「カードしかないぞ」
「かまわん」

斯くして久しぶりに,「やってしまった」。
後のことは,まぁ何とかなるだろう・・・と信じて。
オマケとしてデポジットのポイントだけでも,尋常でないマイレージを稼げるという皮肉な結果になりそうだ。

ただし,カード会社の手数料も馬鹿にならないので,後日現ナマと差し替えで一旦取消し,その分いくらかディスカウントしてもらい,代りにメシを奢る約束をしている。レストランまでの足はこいつで。
こちらでは客が「道の駅」に立ち寄る気軽さで,自前の足で飛んで来る「空の駅」がある。
また,これで例年のオシュコシュの集会にも,気兼ねなく無理なく行ける足が確保できた。

 参考までにだが,従前において双発では数々の規制ゆえ,商用利用の大洋横断は実質不可能であった。海に囲まれた日本では,双発ジェットの利用価値が低かったが,昨今では緩和され,条件次第で大洋横断も可能になっている。これによりDC-10やトライスター等の3発機は現在は殆ど廃れ,代りに経済的な777等の双発機が国際線の主役になっている。



Posted at 2010/04/01 19:17:30 | コメント(1) | そら | その他
2009年02月24日 イイね!

これなぁ~~んだ? その4 こたへ

これなぁ~~んだ? その4 こたへご解答ありがとうございました。

答えはB-25 ミッチェルの胴体内爆弾倉の内部。

第二次大戦中のアメリカ陸軍の爆撃機で,ちなみに1942年に初めて日本の首都圏,名古屋,神戸を爆撃した。

陸上機ではあるが,この時は日本近海にまで接近した空母「ホーネット」から型破りの発進をし,さすがに着艦は不可能なので,中国に着陸した。
 そもそもこの爆撃がミッドウェー作戦実行のきっかけとなった。

現代と異なりカタパルトを装備しない空母の短い甲板から,滑走だけでよく離陸できたものと思う。

多数の爆弾の収納保持法とリリース法に興味があったが,これだけでは分からなかった。内壁側面左右に上から下まで多数並んだ,レバー付きボックスは,恐らく投下直前に信管か保持ベルトのキーを引き抜く装置ではと想像する。

全く自信ないですが・・・
Posted at 2009/02/24 08:57:40 | コメント(1) | そら | その他
2009年02月21日 イイね!

これなぁ~~んだ? その4

これなぁ~~んだ? その4 これはほぼ絶対に判らないと思う。

かねてから,構造に興味を持っており,機会があれば実物を拝みたいと思っていたが,予期せずしてついに念願が叶った。

不思議な物で,綿密に計画すると土壇場でオジャン。期待していないと棚ぼたと云うことが私の人生では往々にして多い。

例を挙げるなら

・・・計画大嫌いのこの私が仕事の段取りをつけ,死に物狂いの超高速でこなし,奮発覚悟のメシ屋を予約して,雰囲気とセンスの良いバーで理性を麻痺させ,その後あそこで夜景を見て,それから一気に・・・
と綿密に計画してうまくいった試しがない。

直前ドタキャンか

「今日はごちそうさま。この後予定があるので」

「楽しかったです。また誘ってください」

と逆に食い逃げされてしまう。

「じゃあ,またネッ・・」

と平静を装うが,当然心の中では

「誰が誘うか! この恩知らずの罰当たりが!」

となっている。


これとは対照的に,全く期待無しに,軽く冗談で

「今度メシ食う時はお気に入りのxxx履いて来て」

ぐらいで分かれ,次回B級グルメ食った後のほうが,

「エッ? ホントにいいの!?」

てな具合で・・・だそうだ・・・人に聞いた話ということで。


 ヒントはカテゴリーと半世紀チョイ前の物。

残念ながら実物を見てもさっぱりメカニズムが分からなかった。
何か構成パーツが省かれているか,使用時には補足パーツを併用するのではないかと思う。私のオツムのレベルでは,どう考えてもこれだけでは機能しそうにない。
スペックを記載した資料は多いが,こういうマイナー部分の詳細資料はなかなかお目にかかることはない。ましてや中に入って触れることは希有だ。

「めざせヒット数ゼロ」
なので,コメは期待できそうになさそうで,
・・・ま,一人遊びみたいなものですが・・・
Posted at 2009/02/22 17:54:25 | コメント(2) | そら | その他
2007年05月29日 イイね!

これなぁ~~んだ? その1 働く車 解答

 これなぁ~~んだ? その1 働く車 解答スロープ下の水面に機体を着け,この運搬車がスロープを下ります。
台車部分を機体のフロート下に沈めて,水中から引き揚げます。

ポイントは細かな位置決めがやり易いように,運転席は機体の方向に向けて。
狭い格納庫に収めるにも,後輪操舵のこの配置の方が向いています。
またバック・ギヤが一番牽引力も強いので,スロープを登るにも適しています。
理に叶ってはいますが,割り切りかたとブッタ切りかたが凄いですね。

画像はバンクーバー周辺で,まさに空「港」ですね。
ここは湖水なのでまだマシですが,海水の場合は引き揚げた後の,機体の手入れが大変だそうです。
Posted at 2007/05/29 21:04:53 | コメント(1) | そら | 趣味

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