
ちなみに小型機用の400HPクラスのものですら,オーバーホール費用は,安いところでも45万$「から」する。それの3倍の出力で価格は400HPクラスのオーバーホール費用からゼロを1個取って,さらに減額したという価格だった。
オーバーホールのレベル自体は「Flight Worthy」耐空証明・・・そのまま航空機に載せれば明日から飛行可能・・・というものだ。厳密にいうと軍基準なので民間機(FAA:米航空局)の耐空検査はまた別になるが,いずれにせよ手抜きはないということだ。
使用履歴も記録があり,素性もはっきりしており,ジャングル戦にも使用されていないので怨念が籠っている恐れもなく,精神衛生上も好ましい。
ただし保管期間11年とはいささか長く,そのまま航空機に使用はできないが,専用コンテナ内で窒素ガス封入で保管されていた。中古業者のコンクリート床に転がしているのとは違う。
燃料ポンプ,ベアリング,タービン・ブレードも新品に交換済みだ。特にタービン・ブレードはとても高額で,
おまけに数も多い。
極めつけは自作のエンジン・ベッドに搭載され,運転に必要な補機類,周辺機器,自著を含めた整備マニュアル,そして彼のテクニカル・サポート付き。
用意するのは燃料だけで,スイッチを入れさえすれば「キィーーンッ」「ゴォーーーッ」の世界が,家のガレージで実現できるのだ。そこに住み続けるのを諦めれば。
ダメ押しに,別売だがロールス・ロイスのギア・ボックスもある。シャフトの回転数は1万以上なので,必須の部品。勿論新品は素人の手が出る価格帯ではなく,中古も出回っていなく,入手不可。
また,彼と一旦ルートができれば,サポートは元より,長生きしてくれれば,部品の確保にも心配がないだろう。これはお金には代えられない貴重なものだ。
「何に使おうか?」
妄想は膨らんではじけて飛び散る。
Posted at 2007/02/26 22:45:08 | |
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