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2007年02月23日 イイね!

物欲 その3

物欲 その3 文句のないターボ・シャフトが出ていた。
現在の持ち主は元海軍の空母乗組員で,かつては航空機の整備をしていた。現役時代だけでも25年のキャリアを誇る。
彼が趣味用に購入した2基のうち1基を手放すとのこと。

海軍にて完全オーバーホール済みで,実質新品と信頼性も耐久性も変わらないレベルのものだ。

ちなみに「ターボ・シャフト」とは「ターボ・ジェット」エンジンの噴出口に羽根車を追加して,燃焼ガスの圧力でその羽根車を回す。
その回転をギヤ・ボックス経由で取り出して利用する。
「ガス・タービン」とも呼ばれるが,航空界では「ターボ・シャフト」の呼び名のほうが一般的なようだ。

ジェット・エンジンとターボ・シャフトのメリットは,レシプロ・エンジン(ピストン式)に比べ小型/大出力以外にも,信頼性が高い。このエンジンではオーバーホール期の2,500時間までは殆ど手付かずでも,まず故障しない。最近のエンジンはもっと長く4,000時間とか。それも90%出力で長時間連続使用しての話だ。レシプロではこうはいかない。

実際には航空機搭載ではそれまで点検やオイル交換はするが,操作を誤らない限りつぶれない。デビュー直後の初期不良を除き,枯れたエンジンではバード・ストライク等の異物吸い込みのトラブルぐらいだ。


 なお,透視図の右上のギア・ボックス部分はオプションで,エンジン本体には含まれない。本体とは別メーカーの恐らく外観からして「ろーるす・ろいす」製と思われる物が描かれている。

現在の400hp辺りを境に,それ以上のパワーを出す,ヘリコプターやプロペラ機のエンジンは,ほぼ全数この方式だ。
「ターボ・シャフト」エンジンでプロペラを回す駆動方式のことを,「ターボ・ブロップ」と称している。


Posted at 2007/02/23 23:06:54 | コメント(0) | そら | 趣味
2007年02月20日 イイね!

物欲 その2

物欲 その2 海の向こうにはやはり凄い御仁が生息している。
いつもの如く,eBayでウィンドー・ショッピングをしていると,あった。

ジェット・エンジンやガス・タービンと聞くと,機械弄りに長けたオッサンでも,「とても複雑で手が出せない」と思うだろう。
しかし,レシプロ・エンジンに比べると,実際には基本構造は遙かに単純だ。扇風機と燃焼用の筒が数本と,垂れ流しのインジェクターがあるだけだ。スパーク・プラグも一旦起動すれば不要だ。(ただし雨中では運転中も失火対策のためスパークさせる)

複雑なバルブ機構や「可変バルブ・タイミング」「可変カム・リフト」なんぞもなく,「バリオ・ラム」「バリオ・カム・プラス」・・・と言った「舌をカム」宇宙語も存在しない。

ただし設計と開発とテストには,膨大な経験の蓄積と時間がかかる。特に流体力学のシミュレーションには膨大なCPUパワーを要する。またベアリングやタービンの材質,工作精度や品質にもコストが惜しみなく注ぎ込まれている。
Posted at 2007/02/20 21:47:16 | コメント(2) | そら | 趣味
2006年12月05日 イイね!

ゴム その2 有人飛行

ゴム その2 有人飛行今ではもうないと思うが,昔はグライダーの発進にゴムを利用していたことがある。おもちゃではなく人間が乗るグライダーだ。
最初は「走れ」という合図で,20人程の人間がゴムの端を持って遠くの機体目がけて一斉に走る。ゴムを機体のフックに掛け,さらに大勢で主翼の前縁を押し,後方へ移動させる。

掛け声を掛けながら,相撲取りの押し出しよろしく,体を前のめりにして,地面を蹴り出す足裏に力を込める。ゴムの力との闘いだ。足裏が「ズズッ」と滑る頻度が増え,限界に近付く。

ふとその時,急に機体を押す力が軽くなる。
「???」

アトムが加勢した訳ではない。後ろを振り向くと,遠くの方から何やらモヤモヤした塊が急速に接近してくる。
「??? 何だろう?」

直後にその塊は,そこら中の人間を吹っ飛ばし,なぎ倒した。
機体を空中目がけて発射するゴムの威力は半端ではない。


 発進にゴムの張力利用はあったが,プロペラがゴム動力の有人飛行機は,まだ聞いたことがない。
ゴムが切れた時や,張力で機体が折れた時のことを想像すると,半端でない強烈なことが起こりそうだ。
できれば200/1のスケールで模型そのままのデザインがいい。
Posted at 2006/12/05 06:55:30 | コメント(0) | そら | その他
2006年12月02日 イイね!

ゴム その1

ゴム その1いつのことだったろうか? 最後にゴム動力飛行機を作ったのは。

もう20年以上も前になる。当時としても珍しく,レトロの範疇に入る「ゴム動力飛行機」を息子が買って来た。よく見つけて来たものだと感心した。おもちゃ屋や模型店ではミニ4駆,ファミコンの全盛時代。見向きをする子供はいない。

私の子供時代を思い出しながら,息子と一緒に組み立てた。
出来上がった機体を持って,すぐ側のグランドに行く。
何故か今まで捨て切れなかった,黄色のゴム巻器と共に。私が小学校2年生の時に,お小遣いを貯めて奮発して買ったものだ。

軽く滑空させてバランスの微調整をする。変な癖もなく良い具合だ。

私がプロペラを押さえ,息子が長く延ばしたゴムを巻き始める。
小さな手で,ゴム巻器のハンドルを「ジャージャー」という軽やかな音を立てながら回す。途中で数回休んではまた回す。ゴムの小さな瘤ができ,やがてその瘤が集まって更に大きな瘤となる。瘤の成長に反比例してゴムが短くなる。
自分が子供時代に使っていた玩具そのものを,今,目の前で息子が使っている。感慨も一入だ。

フルに巻けた。

息子が左手でプロペラを,右手で木製の角棒の胴体を持ち,火山灰質で黒めの地面に機体を置く。

両手を離すと,「ブーン」と小さな風切り音を立てて,青色をしたプラスチック製のプロペラが,勢いよく回り出す。2m程滑走すると離陸した。勢いよく上昇し,直線飛行でグングン高度を稼いで行く。

「いい調子だ」

更に上昇を続け,周辺のマンションの上を飛び越えて行く。

「凄い」

顎を突き出して並んだ二人の視界から,点になって消えた。

初飛行 = ラスト・フライト
うまく作りすぎた。

少年の頃に比べても,今でさえ私の心は,ただの一点すらも汚れていないようだ。
Posted at 2006/12/02 13:03:57 | コメント(1) | そら | その他
2006年11月29日 イイね!

ついにその日が

ついにその日が「こちら葛飾区亀有公園前派出所」という漫画がある。その中の主人公「両さん」と私とは,思考や行動パターンが似ていて,とても親近感を覚える。

その中の1コマ。両さんがアメリカから通販で,プラモデルの戦車を購入した。毎度のパターンで派出所内で組み立てるが,何とそのスケールは1/2。輸入品ではおなじみの精度が悪く,曲がった砲身を熱湯で修正したり,チリ合わせに苦労する。悪戦苦闘の末,やっと組み上げて電源を。

電源は大雑把なアメリカ製らしく,説明書を読むと,なんと120本という膨大な数の単3乾電池。それでモーターを回す電動戦車。
後半は出来上がった戦車に乗り,町内で大暴れというものだった。


私は以前から意外な動力で有人飛行をできたら,さぞかし楽しいだろうと妄想していたが,それを地でやったプロジェクトがある。

近所のスーパーでも買える,単3乾電池で電動プロペラを回し,有人飛行に成功した。テレビのコマーシャルでご存知の方もいるかと思う。

飛行時間59秒間、飛行距離391.4m、飛行高度6.11mの自力飛行の公式記録を樹立した。特筆は一切の人力に頼らず,単3電池160本のみの推進力で離陸した。

その後に本数を減らし,96本でも飛行時間39秒間、飛行距離269.3m、飛行高度1.42mに成功した。ただし,助走は人力に頼ったので公認記録にはならないが,とにかく飛んだ。

 ちなみに,写っている電池ボックスは,私が長年探し求めた末に入手し,使っているのと同じ物。ICチップやCPUとかはうんざりする程種類があるが,意外と電池ボックスというプリミティブな部品に良い物が無い。脚光を浴びることがないからだろう。

いやはや,材料,構造設計,電池,モーターの進歩は凄い。特にラジコンの分野で凄まじい。

また馬鹿馬鹿しいことやエロいことに,最新の技術と膨大なエネルギーを注ぎ込むのが,一番楽しい。それが余裕というものだと思う。

馬鹿馬鹿しいことに真摯にチャレンジしたチームと,それを支えたスポンサーに拍手。
Posted at 2006/11/29 21:41:09 | コメント(1) | そら | その他

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好奇心の塊で物事を知れば知るほど己のアホさを知る,通りすがりのオッサン。
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