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2012年09月22日 イイね!

四拾弐代目 ボス猿

四拾弐代目 ボス猿 自慢できることではないが、私は「くじ運の悪さ」には自信がある。
抽選のみならず、今までの人生で、社会制度や世相の激変などで、「あと一年早く生まれていたら」「あと一年遅く生まれていたら」ってな事がやたら多い。いわゆる「貧乏くじを引く」ってやつだ。

そういう事態に遭遇しても、「またかorz」と一旦は落ち込んで、一息ついたら、「まっ、これも定め。いつか埋め合わせできるだろう」と、自分に言い聞かせて諦めている。
一々悔しがったり、落ち込んでいたらきりがない。


 最近私の知人が四拾弐代目ボス猿を襲名した。先代は習わしどおり本人の希望による退陣なので、血を見ることもなく円満な交代劇だ。
先代までの例年ならば、全国から集めた子分衆を並べて、眺め回して「重大な任務を意識し、各自一層奮闘努力せよ」と訓辞したり、天気の良い日には空中散歩を楽しんだり、その群れを題材にした映画の試写会に招かれれば、手下が徹夜で考えた、冷めたギャグをかまし、節電で暑くなった劇場に、一抹の涼を提供すれば良かった。

先例を踏襲しながら「大過なく」勤め上げ、1,2年で飽きたら、自ら「やーめた」と言って、いっぱいご褒美や、時には勲章を貰い、予め用意されている次の群れに移り、再びボスになる。この繰り返しの人生が待っている筈だった。あるいは古巣に戻りボスや、永田町の赤絨毯を踏みしめる道も残されている。(注: この項羨望と妬みによる憶測・脚色の恐れあり)

 ところが運悪く、彼がボス猿になった直後に突然、その群れはここ数十年来で最大の危機に面し、緊張状態に置かれている。
通例なら
「おめでとう。早速だが35ミリ撃たせてくれ」
「アホぬかすな。できるか!」
と礼を尽くして祝うのだが、そうもできない状況にある。
 1950年に将軍様が支配する半島沖で、周りでドカン・ドカンと次々に沈む船が多い中、プカプカ浮かぶ爆弾のお掃除を、命じられた時以来の危機と言っても過言ではないと思う。

彼も私同様、「あと一年早く生まれていたら」の呪縛に捕らわれたようだ。

 今直面している緊張状態のそもそもの切っ掛けは。大親分衆の寄り合いで、緊張状態にあった相手組の七代目に「まぁ、仲良くしまヒョ」と握手し手打ちをちらつかせた翌日に、思いっきり大ビンタを食らわしてしまったことに依る。しかも昔の大抗争の記念日式典直前という、1年の内で最も相手が過敏になる最悪の時期にやってしまった。
当然ながら血の気の多い「若い衆」は黙っちゃいない。

例えるなら、組境の微妙な「シマ」に、それまでは愛人がママをするバーを出していたが、ある日突然その店に本部の代紋を掲げたようなものだ。

75年前に始まった抗争で完全敗北し、一旦はオジキがシマを預かっていたのだが、1952年の手打ち式に、相手組も内部抗争中で出られなかったこともあり、話がややこしくなっている。

今年、八代目襲名披露を控えた相手組にとっては、七代目の花道にミソをつける結果となり、七代目は面子を失い、若い衆はケジメをと暴れることになった。
七代目も内心では抗争を避けたいが、傘下に13億人を抱える巨大組織ゆえ、統一感を出す手軽な戦略「共通の敵」を作り敵愾心を煽る掟を、準構成員にまで古くから叩き込んできた習わしゆえ、揉めた時には組員一同強硬手段をと一気に燃え上がる。親分としての立場上、強気の体裁を繕わねばならない。

 最悪の時期に本部の代紋を掲げた、こっちの九拾五代目は呑気なもので、「こうなるとは思ってもみなかった」。時には苦言を呈して補佐すべき若頭連中でさえ同様だ。
相手が八代目襲名披露直前の微妙な時期に事を起こすのは、失策としか言いようがない。百歩譲ったとして、せめて傘下の直参「東京組」の代紋にしておけば、まだマシだったのではないかと思う。

毎度の免罪符「想定外」だそうだ。正確に言えば、私感では一文字抜けていて、むしろ「想定除外」と言ったほうが相応しく思える。リスクを軽視した、安易な策が招いたこの騒ぎでの、直接被害と逸失利益は数千億は下らず、将来も含めると兆の単位になるのではと思う。
水鉄砲で文字通り「水掛け論」を繰り広げている間は、まだマシだが、水が鉛の弾に替わると、双方とも道具をいっぱい持った兄弟分が、即座に応援に駆けつけることになる。

お互い面子に拘り、このまま一触即発のチキン・ゲームを続ければ、ふとした事故や弾みで、大抗争にすらエスカレートしかねない危険性を孕んでいる。ぶつけ合いで落水者一人を出しただけでも大事に至る。
あいにくいつもは師と仰ぎ、頼りにしているオジキも、先方との関わり上、不介入の立場を取らざるを得ず、「オマエら自分たちで手打ちしろ」との見解だ。これも仲介人不在の危険材料だ。

・・・で、そんな時期に抗争現場を抱え、鉄砲玉相手に矢面に立つハメになった、「四拾弐代目ボス猿」
元々極めて堅物で、「己に厳しく、他人には更に厳しく」「明日できることは今日やる。あさってできることは明日やる」という、真面目一本槍の性格でいらっしゃる。私とは全く正反対のストイックな性格だ。

ちなみに私のモットーは「人様には優しく、己にはもっともっと大甘であれ」「今日できることは明日に。明日できることは尻に火がついたら。あさってできることは近いうちに」だ。
ご存じのように、「近いうちに」は、九拾五代目により改められ、「やんない」と同義語になっている。

 「四拾弐代目ボス猿」も、きっと「もう一年早く生まれていたら」と思っていそうな気がする。
あるいは頭脳明晰な彼のこと。組の従前からのしきたりである、逆境をバネに、一気に組織の力の大幅拡大に繋げる可能性も大なりだ。
アウトレンジ攻撃で圧倒的優位に立つべく、46センチ3連装主放水銃3基、15.5センチ3連装副放水銃4基を備えた新型船の予算獲得に成功するかも知れない。

 できれば相手をなだめすかして、挑発に乗らず、ぬらりくらりと危機を乗り切り、落とし所を見つけられればと思う。


Posted at 2012/09/24 07:24:25 | コメント(0) | うみ | ニュース
2007年01月28日 イイね!

鯨が火事 その5 ここです,ここです,ここですよぉ~~♪

鯨が火事 その5 ここです,ここです,ここですよぉ~~♪ 耳を澄まして聞くのみのパッシブ・ソナーに対して,アクティブ・ソナーというのがある。レーダーの海中版で,音を出し,目標からの反射音で,主に相手の方位と距離を測る。パルスのドップラー・シフト量から計算すれば,目標の速度や針路も測れる。

スピーカーに相当する「トランスジューサー」が発する音圧は凄まじく,発振時には周辺の海水が沸騰するという。負圧域では真空状態が発生し,キャビテーションで泡も出るそうだ。
ちなみに米原潜装備でポピュラーなBSY-1(ビジー・ワン)戦闘システムで出力75kw以上,BQQ-5Dは若干下回る。


 いつも腹立たしく感じるのは,ハリウッド映画でさえ,必ずと言っていいほど,「コンッ・・コンッ・・コンッ・・コンッ・・」と,アクティブ・ソナーの発信音を響かせながら潜航している。潜水艦の存在意義は「秘匿性」に尽きる。作戦なりパトロール行動中には絶対に絶対にアクティブ・ソナーの発信はあり得ない筈だ。

自らの存在を誇示する訳がなく,アクティブ・ソナーの発信は「ワシはここじゃ~~! 早く沈めてくれ~~!」と怒鳴り散らしながら航行するに等しい。
先日放映していた「007 私を愛したスパイ」でも残念ながら同様だった。こういう場面を見ると一気に興醒めする。大好きだった「原子力潜水艦シービュー号」も残念ながら同類だった。

ゲップと屁を連発しながら,床下や天井裏に潜む忍者なんぞ,存在価値の欠片もない。

 仮にアクティブ・ソナーのレンジ・・・目標を感知できる最大距離・・・が50kmだったとしよう。発信して反射音が戻るまで往復100kmを音は進んだことになる。ということは,100km先の敵は潜水艦からの発信音を受信でき,潜水艦の存在を感知できる。
 つまり発信源を中心とする半径50km~100kmのドーナッツ形の水域は,敵にとっては感知されずに一方的に攻撃できる「安全圏」になるのである。いわゆる「アウトレンジ戦法」を可能にならしめ,結果的に敵に塩を送ることになる。

では,どんな時に使うか?
戦闘状態では確実に仕留められる目標の,差し違え覚悟での最終手段としての,厳密な位置と速度ベクトル確認。直後には魚雷発射する。

平時には極々希なケースとして,マークしている他国の潜水艦が,こちらの存在を知らずに衝突しそうになった時に,警報として使える。


 脱線するがTCP-IP,つまりインターネットのチェックで使われるコマンド「PING」の語源は,昔のアクティブ・ソナーの発信音から来ている。「ピンッ~~」という音で駆逐艦から潜水艦を探す時に発せられ,その行為を「ピンを打つ」と呼ぶ。

恐らく現代のはそんな単純な音ではなく,人間の可聴域以下の低周波から超音波まで一瞬に出すと思う。周波数帯とその変調,パルス間隔と幅等々がとても気になる。
憶測では「オオッ~~ピィ~~キュイン~~ン」か,その逆ってところか?

ネットで色々探したが,現代のソナー音の録音データは未だ見つけていない。非常に興味があるのでご存知の方はご一報戴けると,滅茶苦茶嬉しい。ねぇ島津さん。


潜水艦ネタになると話は尽きない。
Posted at 2007/01/28 01:24:14 | コメント(0) | うみ | 趣味
2007年01月27日 イイね!

鯨が火事 その4 眼下の敵

鯨が火事 その4 眼下の敵  潜水艦の機動の一つに,「エマージェンシー・ブロー」とか「エマージェンシー・サーフェシング」と呼ばれる行為がある。
何らかの事故が起こった緊急時に,深海で急激に重りの海水を全量排水して,一気に急角度で急速浮上する行為だ。
実際には訓練や体験試乗時のアトラクションとして行われる。
試しに空のペット・ボトルを風呂桶の底から放てば,水上に飛び出すのが分るだろう。

予め浮上前に潜水艦ははソナーで海上の様子を探る。厄介なことに帆掛け船は帆走中には,ほぼ無音になる。日本近海では「エマジェンシー・ブロー」はまずやらない筈だが,もし帆掛け船の存在を見落とされたまま,それをやられたら,運が悪かったとしか言いようがない。

質量7千トン以上の砲弾に相当する,運動エネルギーには凄まじい物がある。まともにぶち当てられたら,ほぼ全ての艦船は撃沈されてしまう。
ちなみに厚さ40cmの鋼鉄をぶち抜く戦艦大和の主砲弾ですら,1トン半に過ぎない。
厳密に言うと「運動エネルギー = 質量 X 速度の2乗」なので単純比較はできないが,とんでもない威力に変わりはない。
ちなみに米原潜で最多のロスアンジェルス級で7千トン,オハイオ級で1万9千トン弱の排水量と,第二次大戦中のに比べればとても大きい。


一応帆掛け船にも海底までの深さを測る,「ディプス・ゲージ」(測深器)というアクティブ・ソナーの同類は備えているが,潜水艦が潜んでいそうな海域では,ヘビメタ・ロックでもガンガン流しながら航行するのが安全かも知れない。

実際,海には色々な魔物が潜んでいる。海中のみならず海上にも真夜中に一切の灯火を灯していない,黒一色に塗りつぶした船に遭遇することもある。密漁船はまだ可愛いほうで,得体の知れないものに遭遇もしばしある。多いときは一晩に数隻も。
Posted at 2007/01/27 10:15:20 | コメント(0) | うみ | 趣味
2007年01月26日 イイね!

鯨が火事 その3 vs タンカー

鯨が火事 その3 vs タンカー 先日,ホルムズ海峡で日本のタンカーと米海軍の原子力潜水艦が衝突した。幸い双方大事に至らず良かった。

潜水艦が浅深度や海面に浮上するさいには,予め海上の艦艇の機関音やスクリュー音を聞いて,海上の様子を探る。
具体的にはパッシブ・ソナーという,方向も感知できるマイクで聴音して確かめる。そして潜望鏡深度まで浮上し,潜望鏡で安全を確認し,そこでやっと穏やかに浮上する。ちなみに潜望鏡1本折れば,恐らく数億円は吹っ飛ぶ。

相手は15万トンのタンカー「最上川」。ソナーの能力から考えて,聞き逃すということは絶対あり得ない。数十キロ先のも感知できる。余程,ボケーとしていたか,何かに興じていたとしか考えられない。

一番考えられるのは,タンカーの船尾下にコバンザメのごとく密着して,自鑑の存在を隠匿しながら海峡を通過しようとして,ドジを踏んだ可能性だ。それにしても素人目にはお粗末だ。
衝突後のタンカーとの交信でも,「こちらは潜水艦」とのみ告げ,国籍,艦名を伝えなかったのも秘匿性を表している。まぁ言語と訛りでほぼ判るだろうし,いずれ明白になるのは避けられなかっただろうが。

 それにしても「最上川」の頑強さ。浸水量は4~5,000トンだそうだが,旧日本海軍の駆逐艦なら軽く数隻は沈む量。ほぼ平気で航海できるのは驚きだ。以前大火災を起こして炎上中のタンカー撃沈を自衛隊の潜水艦が担うことになったが,魚雷が外れたり,何発当ててもしぶとく,なかなか沈まなかった。
多くの旧海軍潜水艦乗りから

「たるんどる」
「ワシの頃は1発で仕留めた。こんな無様なことはなかった」
「ワシにやらせろ」

と「温かい励ましのお言葉」が多く届いたそうだ。

また原潜は艦首を破損したとのこと。タンカーの鉄板を破ったのだから,それなりの破損だろう。艦首にはアクティブ・ソナー,パッシブ・ソナー,魚雷発射管等々のとても高価な機材が集中している。艦長もただでは済まないだろう。
Posted at 2007/01/26 07:03:54 | コメント(0) | うみ | 趣味
2007年01月24日 イイね!

鯨が火事 その2

鯨が火事 その2やがて波頭に見え隠れする船体に白文字で描かれた艦名が読みとれた。

「XXしお」

昔懐かしい「あじしお」ではない。希望としては「あじしお」「ごましお」「はかたのしお」なんかにしてくれると,親近感が湧くと思うのだが。

ハッチを開けて司令塔に乗員が姿を現した。
こちらに向けて手を振りながら,やがてゆっくりと航行し始めた。
濛々とした黒煙は,発電機を回すディーゼル・エンジンの排煙だった。

後に知ったことだが「XXしお」は建造直後でテスト航海中だった旨。就役すると艦名は消される。したがって仮に洋上で浮上中の潜水艦に遭遇しても,素人が国籍やクラス(XX級),艦名を判断する材料は,外観のみとなる。軍事的には行動海域,情報,機関音,スクリュー音で判別する。
人間の指紋同様に,各国全艦の音紋が予め収集記録されている。

後に見た停泊中の他艦のケースでも,始動直後は火災発生かと思うほどの,おびただしい量と濃度の黒煙だった。定常運転時も大量の黒煙をたなびかせていた。排ガス規制とは無縁なようだ。
Posted at 2007/01/25 00:26:52 | コメント(0) | うみ | 趣味

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