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2007年08月27日 イイね!

ぜろ ぜろ ひち 危機一発 その6 「RECONと遭遇」

ぜろ ぜろ ひち 危機一発 その6 「RECONと遭遇」「RECON」(リコン/レコン)とは偵察(隊)のことで敵陣に密かに侵入し情報を収集する。実際には破壊活動や殲滅(せんめつ=皆殺し)を伴うことが多いので,最も有能な精鋭で構成される。
「特殊部隊」と銘打つと印象と隠匿性に欠けるので,表向きの部隊名は「reconnaissance」(リコネセンス:偵察隊)と称されていることが多い。
公式には存在しない隊で「denial」(否認)されている。早い話が「何が起ころうが当局は一切関知しない」ということだ。

その最たる物は「LRP」(Long Lange Patrol),「LRRP」(Long Lange Reconnaissance Patrol)と呼ばれ,長距離偵察パトロールを意味する。
「長距離パトロール」と云っても,高速道路のパトカーみたいに広範囲を流すという生やさしいものではなく,実際には国交のない国や非交戦国の奥深く侵入して,非合法の破壊活動や誘拐,暗殺のダーティーな任務や人質奪還等を行う。

米軍では主に陸軍ではグリーベレー,海軍ではシールズ等の特殊部隊があたり,英軍ではSASとなる。マニア向けの映画や小説のネタによくなる。

 数多くのLRPをこなし,生還(これが一番難しい)した元隊員の話しでは,チーム編成は4~6人がベストだそうだ。それ以上少なくては行動に支障をきたし,多くては却って失敗率が高くなる。

穴掘りのような労働集約的なものは除き,組織における知的集約的なプロジェクトでも,選りすぐりの精鋭を集めた,そのサイズが経験上最適だと私も思う。6人の直接要員が集中的に作業すれば,短期間でも大抵のことはできるし,品質も確保できる。
お祭り騒ぎで数を増やすと,とたんに数合わせ的な,寄せ集め集団に変貌してしまう。


 先日パンツ一丁で仰向けに寝ころびながら,マニュアルを読み,調べ物をしていた。
すると左の脇腹に「チョンチョン」と何かが微かに触れる感覚を覚えた。

「気のせいかな?」

チョンチョン

「糸くずでも付いているのかな?」

チョンチョン

「それにしても意志を持った規則的な接触・・・」

チョンチョン

「まさか?」
「もしや?」
「念のため・・・」

未確認物体に対する刺激を避けるべく,そ~~と,脇腹を右に捻りながら持ち上げて,起きあがった。

「お久しぶり!!!」

LRPが我が陣中深く,パトロール中であった。
記念撮影後に身柄確保。遠くの敵陣=山中の藪に強制国外退去願った。

触覚を用いた情報収集の偵察行動に止まってくれていたことが,幸いだった。警戒線は突破されたようだ。侵入経路を探らなければ。

もし,不用意に手で掻いたりでもしようものなら,その瞬間にガブリと噛みつかれる。4cm級の少年兵だったが,このクラスでも悲鳴を上げて飛び上がる。飛び上がるのはもちろん,ムカデではなく人間のほう。

まさに危機一発だった。

Posted at 2007/08/28 06:49:49 | コメント(0) | ぜろ ぜろ ひち 危機一発 | その他
2006年11月14日 イイね!

ぜろ ぜろ ひち 危機一発 その5 「ファイト イッパ~ツ」 後編

ぜろ ぜろ ひち 危機一発 その5 「ファイト イッパ~ツ」 後編何で,咄嗟にこんな芸当ができたか?

昔々若い頃,充電が不足がちな車に,一時期,乗っていたことがある。やたらでかいバッテリーだったが,直流発電。夜の渋滞とかに遭遇すると,すぐに怪しくなった。
そこで出先では少々離れようが,必ず下り勾配の坂道に駐車していた。
押し掛けは日常茶飯事。もちろん一人で。

ある日,お嬢様と食事し,送って行ったお宅。
立派な門構えから,親御さんが出て来られた。
欧州ブランドのダーク・スーツに仏製ネクタイ姿の好青年が挨拶する。シャツの生地はスイス製だ。一張羅で気合いが入っている。
仏製ネクタイと言っても,別に蓮に乗った大仏や,千手観音がプリントされている訳ではない。発色のいい大胆な図柄のサンローランだ。

「では,失礼します」
「あっ,お見送りは結構です。どうぞ中にお入りください」

律儀な親御さん,入ってくださらない。親子での,お見送りを受けるはめになった。

「あちゃ~~。見せたくないが・・・」

心の中で呟いたがしょうがない。
30m程離れた先の,白いクーペのドアを開く。
この伝統と歴史を感じさせる匂いが堪らない。・・・かび臭い。
車体の凹凸や塗装のヤレ,一部匠の手塗り・・・私のことだが・・・も夜陰にまぎれて目立たない。「色の白いは七難隠す」。
センター・ロックのワイヤー・スポークが街灯に照らされ,クロームの光芒を放っている。

さっそうと乗り込む・・・ことは出来ない。

1.アクセル数回踏んで,ウェーバーの加速ポンプで燃料を噴射する。
2.ハンド・スロットルをチョイ引く
3.ギヤをニュートラル
4.キーオン
5.ドアを開き車体の左に立ち,左足は地面,右足はブレーキを踏む
6.ハンド・ブレーキ オフ。ブレーキ離す。下り勾配ゆえ車はずるずる動き出す。ボヤボヤしていられない。
7.ハンドルを右手で握り,左手はAピラーに
8.さあ,オリンピックのボブスレー決勝。Aピラーの左手に全推力を込め全力ダッシュしながら,ハンドルでコース修正。
9.最高速に達したら,飛び乗りドアを閉じる。ここからが勝負で,失速する前に素早く。
10.左手でハンドルを握り,クラッチ踏んで,右手で2速に入れ,即座にクラッチ・ミート
11.初爆が起こったら,すかさずクラッチ踏んで,アクセルをかぶらないよう,慎重かつ大胆にあおってから,1速へ。


門の前を通り過ぎるタイミングで,元気よく

「失礼します。おやすみなさい!」

ついでに右手も振る。あくまで,何事もなかったように笑顔で。
ここでの停車は厳禁。この惰性は貴重なお宝。いつエンストするか分らない。

上記の全てをほんの数十秒でやるのだから,結構忙しい。
こうしてツインカムの図太い咆吼を残して,夜の闇に消えていった。友人達はこの希少な年代物を「狼の皮を被ったでんでん虫」と呼んでいた。

「若い時の苦労は買ってでもせよ」

この頃のアクロバットが,思わぬ機会に役立った。体は覚えている。
ついでに感触も。今頃どうしているやら。
Posted at 2006/11/14 05:04:33 | コメント(0) | ぜろ ぜろ ひち 危機一発 | その他
2006年11月14日 イイね!

ぜろ ぜろ ひち 危機一発 その4 「ファイト イッパ~ツ」 中編

ぜろ ぜろ ひち 危機一発 その4 「ファイト イッパ~ツ」 中編「ヤバイ!!」

私は猛ダッシュし全力疾走で追いかけた。
100m程先では幹線道路と交差する。当然交通量はとても多い。
車は依然真っ直ぐに走っている。速度にして15km/hか。
緩い登り勾配なのに減速する気配はない。アクセルは踏んだままだ。

私は追い付くと,運転席のドアを一気に開けた。
エンジン・キーを切ればエンジンは止まるが,ハンドル・ロックの危険性がある。
右手をドアの上端に,左手は屋根に置き,左足先を強引にブレーキ・ペダル目がけて差し込んだ。体重を両腕で支え,その間も右足はバタバタと道路を漕ぐ。
ブレーキを徐々に踏み込む。車速が落ちた所で,左手でハンドルを操り,ゆっくりと道路端に停車させた。

もう運転は無理だ。絶対発進させない。
パーキング・ブレーキ,Pポジション,そしてエンジン・キーを抜きダッシュボードに置いた。

「救急車だな」

男性は再び起きあがったが,脳梗塞の前兆や一時的な虚血症状かも知れない。私は携帯を取りに,私の車に戻ろうとした。
その時,偶然警察官の姿が目に入った。私が事情を話すと,後の処理をしてくださるとのこと。

私は警察官に絶対に運転させないように依頼し,その場を後にした。
幹線道路との交差点まで,あと50m程の所であった。
Posted at 2006/11/14 04:19:51 | コメント(0) | ぜろ ぜろ ひち 危機一発 | その他
2006年11月13日 イイね!

ぜろ ぜろ ひち 危機一発 その3 「ファイト イッパ~ツ」 前編

 ぜろ ぜろ ひち 危機一発 その3 「ファイト イッパ~ツ」 前編 数ヶ月前の出来事。
ある晴れた土曜日の朝,信号待ちで停車していた。
往復2車線だが,道幅はとても広い。交通量は疎らだ。
私の前には2台で,私が信号待ちの最後尾。
信号が青になったが,先頭車両は発進する気配がない。

「ま,そのうち気付くだろう」

のんびり構えた。
しばらくして,前の車がしびれを切らし,追い越して行った。
私もと,ハンドル持つ手に,力を込めかけたが,

「何かおかしい」と直感した。

テストを含め,殆ど勘を頼りに乗り切って来た人生,「何かおかしい」と思った時には,大抵本当に「何かおかしい」

よく見ると,運転者は左に首を項垂れ,眠っているかのようだ。地味な車種と色から判断して,ご老人である可能性も高い。
歩行者用信号が青の点滅に変わる。
今,ホーンで起こすと,驚いて急発進になりかねない。もうすぐ赤だ,直交する道路の車両と衝突する危険も考えられる。
 元々警笛は好きではなく,せいぜい道を譲られた時に,「ピッ」と小さく鳴らすぐらいだ。

私は自分の車を左に寄せ停車した。車から降り,前の車の運転席に近寄った。
閉じた窓をノックし,声を掛けるが反応がない。
やむを得ない。ドアを開き,念のため,素早くパーキング・ブレーキを引き,シフト・レバーをPにする。

「大丈夫ですか?」

年の頃は70前後の男性。意識がない。
時刻は朝の9時過ぎ。居眠りするには早い時刻だ。
頬を触るとまだ暖かい。「除脈かも?」右掌を拡げ指を左右の頸動脈に当て,脈をカウントする。その時,やっと男性が頭を上げ,こちらを向いた。

良かった。生きていた。
脈がなければ,即座に引きずり出して道路に横たえるつもりだった。気道確保し,唇を重ね人工呼吸,心マ(心臓マッサージ)も覚悟していたが,正直本当にホッとした。唇を重ねるのは,先方に対して失礼ではあるが,肝炎のリスクもある。

「どこが具合でも,悪いのですか?」

返事がない。反応が今一つだ。

「ご家族の方にでも,迎えに来てもらっては,いかがですか?」
「電話なら私の携帯をお使いください」

と私は言った。何か朝の早い仕事か,夜勤上がりの可能性もある。
やっと男性が反応した。顔の前で手を振りながら,否定する。

「お近くなら送りしますよ」

手を振って否定する。そして男性は発進する準備をしている。「大丈夫,大丈夫」という意思表示を素振りで見せる。

これ以上拘束する訳にもいかない。私はドアを閉め,

「お気を付けて」

と声を掛けた。

信号が青になる。男性が運転する車はするすると発進して行った。
私は去りゆく車を心配げに目で追った。幸い他車の往来は疎らだ。
10m程先で,男性の頭がコクリと左に傾くのが,シートバック越しに,かすかに見えた。
Posted at 2006/11/14 04:12:21 | コメント(0) | ぜろ ぜろ ひち 危機一発 | その他
2006年11月09日 イイね!

ぜろ ぜろ ひち 危機一発 その2 「ナイアガラ」

ぜろ ぜろ ひち 危機一発 その2 「ナイアガラ」★★★ 注意!! ★★★
次に相当する方は読むのをご遠慮ください

食事中 潔癖性 心臓が弱い 夢にうなされる トラウマ持ち 牛乳飲みながら


これから書くことは,今思い出しても心臓がバクバクし,ハア ハア ハアと息が荒くなる。

ある日,私は真新しいビル内にいた。
デザインと建築に費用を掛けたとても綺麗なビルで,隅々まで掃除が行き届いている。そこの,男性トイレに入った。
薄いベージュ色の大理石の壁面が洒落ている。トイレですら清潔感に溢れる。
個室が二つ有り,一つは和式,もう一つは洋式だ。
洋式に入り,扉を閉めロックする。

「・・・・・」

便器の奥底には,先客の置き土産があった。

「ん~~も~~ 全く。自分のぐらい,ちゃんと・・・」

レバーを押し下げる。
かなり強力な水流だ。綺麗に洗い流してくれる筈・・・

「ん? 何か違う。いつもと」

水位が徐々に上がって来る。

「そこまで! そこまで!」

祈る気持ちで念じる。
警戒水位を越しても,なおも増水し続ける。

「やばい!」

ついに固形分3.6%の液体が溢れ出し,白い便器の外側を濡らし始める。床に到達するまで,あと数分の一秒を切った。
私のCPUは緊急オーバー・クロック・モードでフル回転する。

条件1:扉はロックがかかっている。
条件2:内開で扉を避けるには,足元は便器に近づかざるを得ない。
条件3:2秒近くかかる。

  結論:扉からの脱出は不可能

条件4:便器の上に立つことは出来ない。すでに溢れ出している。

  結論:X軸,Y軸方向への脱出は不可能。残るはZ軸方向のみ。


決断した。
肩の少し上で,両手を大きく拡げ,左右の壁に両掌を強く押しつける。
両足も,大きく拡げ,左右の壁に強く押しつける。

「バタ・バタ・バタ・バタ」

左右に突っ張った両手足を,素早く小刻みに動かし,瞬間的に1.8m高の壁を登り切った。
気が付いた時には,仕切り壁上端の四隅に手足を置き,まるで蜘蛛が個室の枠に跨るかのような姿で,ゼイゼイと肩で息をしていた。
仕切り壁上端から白い天井までの,上下60cmほどの空間が,私の生存空間だった。

考え始めから行動終了まで,一秒ちょっと程度だろう。
下を見下ろすと,洪水は個室の床から外へと拡がり,黄河を為していた。


恐かった。

今思い出しても心臓がバクバクする。
Posted at 2006/11/10 20:50:48 | コメント(1) | ぜろ ぜろ ひち 危機一発 | その他

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好奇心の塊で物事を知れば知るほど己のアホさを知る,通りすがりのオッサン。
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