• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

bimo大好きのブログ一覧

2012年11月05日 イイね!

G CUP大好きracer 公道朝練 1/3

G CUP大好きracer 公道朝練 1/3
G CUP大好きracer 公道朝練 1/3

G CUP大好きracer 公道朝練 2/3
G CUP大好きracer 公道朝練 3/3


窓の外に朝靄が漂う中,そっと床から抜け出す。一般車との性能差を考えると,楽しむにはこの時間帯しか無い。
無音かつ無駄のない動きで身支度を整え,小用を済ませる。収納後に少し滲むが外から目立つほどではなく結果オーライ,無かったことにする。
昨夜のビール,正しくはその他酒類は「のどごし生」で,入る時は「キレのいいやつ」の筈だが,出る時の切れは悪い。
耳毛と共に年を感じさせる。

ガレージの扉を開け,目玉がカエルを思わせる愛車の軽量ドアを開け,片手で軽く持ち上げすら可能な超軽量シートに身を沈める。
トーションバーが捻られ航空機技術を駆使した軽量ボディーが沈む。

薄いサイド・ウィンドーを開け冷えた外気を流し込む。パワー・ウィンドーなんぞの軟弱装備はない。とりあえず走ることのみに特化した1トンを大きく割る超軽量マシーンだ。

蒼いスパルコのレーシング・グラブにさっと指を通す筈が,穴から出た指を通し直す。サーキットでは,まる1日走ればシフト回数はあっさりと数千回に達する。新品グラブですら1日しか持たない。
ただし使い込んだグラブの穴の拡大と共に,指のタコも逞しく成長するので問題ない。「なら,元々いらんやろ?」はトーシローのほざき,バトル・スーツの1アイテムとして外せない。
指を通す儀式が身を引き締めるのだ。装備の弱点は体の強化で補う,それが「漢」・・・男というものだ。

少し長いクランキングの後,一瞬詰まり「ワンッ」と瞬間的に吹き上がった。ショート・ストロークの強制空冷水平対向エンジンに火が入る。
ガスケットを使用しない,超高精度仕上げのメカニカル・サウンドが精緻なビートを刻み,冷却ファンが高周波を歌う。
比類無き心地よい響きで,無用にレーシングしたい衝動を理性で抑える。

ガレージから滑り出し道路の脇に停車する。今日のコースをイメージ・トレーニングしつつ,往年の超高回転向けエンジン・オイルの王道,植物油の温度が上がるのをしばし待つ。
Posted at 2012/11/05 17:05:19 | コメント(0) | おか | クルマ
2012年11月04日 イイね!

G CUP大好きracer 公道朝練 2/3

G CUP大好きracer 公道朝練 2/3
G CUP大好きracer 公道朝練 1/3

G CUP大好きracer 公道朝練 2/3
G CUP大好きracer 公道朝練 3/3


そろそろ良い頃だ。ルーム・ミラーを直しざまに目をやると,いつの間にやらアルミ・フィンとタービンの如き独特のエンジン音を聞きつけ,スクランブル出撃した二輪車がミラーに映る。
血の気の多い近所の若者が跨っている。

「性懲りもなく。またあいつか」

幾度の挑発にも勝利してきたが,日を追う毎にパワー・アップし,テクも向上し差は詰まって来ている。油断はできない。
ウィリーを押さえるべく,ハンドルに覆い被さるように体重を前に掛け,一瞬のスタートの遅れも辞さない態勢だ。

1速に入れ,2度レーシングし,高回転で神経質なクラッチを繋ぐ。
ミシュランの大径ラジアル・タイヤが一瞬スリップするや否や地面を蹴る。タイヤのトレッド幅も、国内では入手困難な常識外れのサイズだ。
間髪入れず後続の二輪車も,さらに前屈みになり前輪荷重を増やすと共に鮮やかなスタートを切った。ライダーの目は大きく見開き,闘志に燃えている。


強制空冷独特のタービン音と共に一瞬で吹け切った1速から,ストロークの短いシフト・レバーを2速に叩き込む。
僅差で後続する二輪車。必死の形相がミラー越しに映る。

フル・スロットルをくれてやると2速も一瞬で吹け切る。3速に叩き込んだ頃には,二輪車はじりじりと離される。
4速に入れた頃にはミラーの中の追尾を断念した二輪車は点となった。さすが欧州の道路で鍛えられた車だ。
これ以上の速度は公道では危険だ。スロットルを緩めると共に心地よい水平対向のビートを刻み定速走行に移る。

勝利の喜びに身をゆだね,値上げに伴い最後の一本となった煙草に火を移した。

「この俺様に勝負を挑むとは十年早いわ」

「まだまだおまえ如き鼻垂れには」
Posted at 2012/11/04 14:34:48 | コメント(0) | おか | クルマ
2012年11月02日 イイね!

G CUP大好きracer 公道朝練 3/3

G CUP大好きracer 公道朝練 3/3
G CUP大好きracer 公道朝練 1/3

G CUP大好きracer 公道朝練 2/3
G CUP大好きracer 公道朝練 3/3


「補助輪が外れた頃にまた勝負してやろう」

ミラーの残映に向かって呟いた。

高速巡航に移って間もなく、ミラーに小さな光の点が現れた。
新たな挑戦者だ。光の点は急速に成長し大きくなる。

「今日のバトルはお終いだ」

無用な挑発には乗らずに軽くかわすことにする。ここは公道だ。

傍らをレッド・ゾーンの排気音を残して、猛烈な速度差でオートバイが抜き去って行く。
配り忘れの新聞の再配達を急ぐカブであった。
排気量では実に12倍もの大差をつけているとは言え、決して侮れない相手だ。

 その余りにも遅いペースでも、流れを乱すこともなく,早朝トレーニングを終え、ガレージに戻った。途中で出会ったのは新聞配達の原付と牛乳配達の軽トラが全てであった。
車を降りると、植物性オイルの少し焼けた香ばしい匂いを大きく吸い込む。カツ丼専門店に足を踏み入れた時と同じ感覚だ。

「そろそろ替え時か・・・」

と呟くと

「かーちゃん。今夜はえびふりゃーにしてくれ」

と台所の窓越しに,「トン・トン・トン」と軽快な音を立て,絹漉し豆腐と薄揚げを刻む妻に向かって叫んだ。
朝の味噌汁は豆腐と油揚げに限る。

「今度はエビだぞ。お前も豚は飽きただろ」

カエル目の愛らしいボンネットを撫でつつ愛車に話しかけた。
ガレージのすぐ前の道端で,幼稚園バスの到着を待つ若者の目に刻まれた,宿敵のエンブレム「2CV」の文字が自慢げに,一瞬キラリと光った気がした。
Posted at 2012/11/04 15:06:40 | コメント(0) | おか | クルマ
2010年05月09日 イイね!

24でなく12で良かった

24でなく12で良かったついに重い腰を上げてヘッドを開けた。
遡ること数ヶ月前,ラジエターのアッパー側プラスチック・パイプ部が見事に割れ交換した。その後もストップ&ゴーの低速時のみに起こる,原因不明の水温上昇に悩まされていた。

冷却系全てをチェックしたが,おかしい箇所はない。ただ元々困難であったエア抜きが,度を越して吹き返しが激しかった。残るはヘッド・ガスケットの吹き抜け。だがその場合は,一般的には冷却水にオイルが混じる筈だが,その兆候は全くない。

ガスケット交換のみならば,サクサク進めば一日で終わる。若い頃は他車種ではあるが,出先で一晩で交換した経験もある。

嘗ては家族旅行にも大活躍してくれたが,めっきり出番の減った車で,取り掛かる前は手抜きで最小限の作業で済ますつもりであったが,やはり悲しいかな「ギジュチュシャ魂」がもたげ,いざ,やりだすと凝ってしまう。周りを含めてカーボン・スラッジ・オイル汚れとの壮絶な戦い,バルブ摺り合わせ,そして面の修正が9割がたの時間を占めた。
ここまでバラすなら,この先のことも考えると,いっそのことモーターに換装も考えた程である。

このエンジンでは平面度の基準精度は20ミクロンと手厳しい。
なお第二次大戦中からこの社の製品は1ミクロンの精度で作られていた。
ちなみにこれを厳格に守るには,通常の自動車整備用ストレートエッジでは役不足である。ミクロンにして精度1桁台3ミクロン程度の60cm級のものが要る。皮肉だが物差しの価格だけで,ディーラーでヘッドのオーバーホールができる。ただし新品のガスケットはどう見ても,ミクロンにして2桁後半・・・0.Xmm程度の精度しか出ていなく理解に苦しむ。高精度を追求するなら,本来ならシステムとしても追求すべき筈である。
本当のことを言うと,いくら高精度に仕上げたヘッドでも,組み上げてもう一度外すだけで精度は落ちる。当然ながら温度変化だけでも,うねうねとなる。厳密に言うなら温度XX度で精度XXという指定も必要になる。
・・・ということで自分のずぼらさを棚に上げて,屁理屈こねて精度追求は程々で誤魔化した。

 脱線するが,超一級の気合いの入った和鉋では,オングストローム・オーダーの精度を出せる。写真の鉋はあくまでもネタとしての登場で,よい子の皆様は真似をしないでいただきたい。
鑿(ノミ)は髭が剃れる程度に研ぎ上げているが,勿論これも面研には使用厳禁。ただしアルミもサクサク削れるので力加減に気を遣うが,ガスケット剥がし,カーボン落としには威力を発揮する。


 ・・・で,結局のところガスケットは予想以上にマシな状態だった。ついでに冷却系全てを交換したが,依然解決には至らず万策尽き,「己の未熟さ」を恨みながらため息混じりに組上がったエンジンルームを呆然と眺めていた。

「ん?」「何か変」

何とラジエターのアッパーとロワーのホースが逆に繋がっている!!!

全ての不思議な現象の説明が付く,全く持って恥ずかしい限りの凡ミス。
以前に時間が全く取れない時に,時差惚けの朦朧状態で,出発時刻の迫りに焦りながら,深夜の突貫工事でラジエターを取り替えた時に間違えていたのである。逆でも綺麗に収まる,のたくり回ったホースも罪作りだ。

 実はこの車,一時買替えも検討したが,娘のこの一言で考え直した経緯がある。勿論悲しいかな,財布の都合も,これといって欲しいのがないというやせ我慢もある

「えぇ~。なくなっちゃうの。寂しいな,気に入っていたのに」

物心ついたころから家族同様に慣れ親しんだ娘の心情としては理解できる。
「自分でも全てを弄れる最後の世代の車,もうしばらく置いておくか」と発起し,電気系,燃料系,冷却系のほぼ全てを予防的延命措置として一新したが,最近帰省した娘の言葉,

「そんなに手が掛かるなら買替えたら? お金がないなら私が買ってあげようか?」

女心は移ろいやすい。なお娘は物の値段には疎い。


 余談ながら同車種の24を持っていた友人に会った折に尋ねた。

「さすがにもうないでしょ?」

「あるよ」

「え~~!」

「カブリオレも」

「え~~! え~~~~っ!」

ヘッド弄りのお好きな御仁には,空冷ドカッティをお勧めする。高度な機構にも拘わらず,僅か4個のナットを緩めるだけでヘッドが外れる。カエルの912も楽だ。

この車,購入時には24にするか12にするかで悩んだが,お使い用途が大半,低速トルクに勝る12バルブを選択した。12本でさえうんざりした摺り合わせ,24本ともなると考えるだけでもゾッとする。

「24でなく12で良かった」





Posted at 2010/06/05 10:05:32 | コメント(0) | おか | その他
2009年03月03日 イイね!

これな~んだ? その5 こたへ

これな~んだ? その5 こたへKetten Krad (ケッテン クラート)

第二次大戦中のドイツ軍の悪路用汎用車両。
現代のナンバーが付いていて,公道走行可で動体保存と思われる。

 この公道走行の場合に前輪が威力を発揮する。
細い前輪が路面に埋もれない舗装路では,キャタピラの前部が地面より浮き,キャタピラの後部一部分のみが接地し,接地面積が最小となり走行抵抗を減少させる。その場合は前輪も操舵に貢献する。

 逆に泥濘地や砂地では,前輪が路面に埋もれ,キャタピラ全体が接地し,接地面積が大幅に増加する。その場合には前輪は無価値となり,旋回は左右キャタピラの回転速度差で行う。

 ある意味,非常に合理的な設計で,前輪の細さが,接地面積を自動制御する重要な設計ファクターとなる。

 以前からコイツやハーフ・トラックを含め,前輪の存在意義が全く理解できなかったが,仕組みを知るとその単純狡猾さに感心した。

そこで気の早い御仁は,

「現在のレジャー・ビーグルとしても理想的」

と早合点しがちだが,いかんせん走行ノイズが凄まじくうるさい。ギヤやキャタピラの音が。

 愛嬌満点で非常に可愛く,ファンも多い。


「一家に一台どうですか? そこのダンナ」
Posted at 2009/03/11 05:08:50 | コメント(1) | おか | その他

プロフィール

好奇心の塊で物事を知れば知るほど己のアホさを知る,通りすがりのオッサン。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/6 >>

1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

愛車一覧

その他 その他 その他 その他
巡航速度:4,000m/h 戦闘速度:15,000m/h 戦闘出力:370mPs 上昇限 ...
その他 その他 その他 その他
出力:毎度のごとく説明書は厳重保管し,行方不明につき不詳 巡航速度:1,200m/h 最 ...

過去のブログ

2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2010年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2009年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2008年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2007年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2006年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation