
いささかショッキングな画像だが,車両は全損でも,データは無事との「すーぱーのーと」パソコンの宣伝の引用。出展は幸之助翁創業社。
良い趣味とは言えないが,USの警察車両で,恐らく乗員は無事だったからこそ晒しているのだと思う。なお,当て字や伏せ字は,このブログがなるべくヒットしないための策なのでご理解を。
ノート・パソコンは持ち運びが前提なのに,軽薄小を競って柔(ヤワ)なのが多い。たしかに軽薄小は重要なセールス・ポイントだが,もし首都圏の通勤列車に,それ単体を裸で持ち込めば,降りた頃に原形が保たれているか否かは,先祖供養と運による。
かと言って,防護ケースに入れれば,重量・体積共にすぐに数倍になり,軽薄小のメリットは簡単に吹っ飛ぶ。
そこで,多少の重量と体積は犠牲にして,防水,変形,衝撃を考慮したシリーズがある。写真ではモニター部がねじ曲がっているが,これは首振り構造のモデルなので正常。重量は2.1kgとご立派。
対衝撃性は90cmの高さから落下させても,データは無事とのこと。HDDにアクセス中でも無事か否かは不明だが,一般のものよりはベターなのだろう。
防水は不要という御仁は多いだろう。
例えば,職場にはツボに嵌るギャグを飛ばす同僚は皆無。キーボードに鼻から牛乳をぶちまけることは絶無・・・と。
しかし実際には防水性はとても重要だと思う。理由は,低温の本体は暖房の効いた室内では,いとも簡単に結露する。しかも内部の精細な回路や装置で。モバイルでは冬季に日常茶飯事の現象だ。
据置き型でも過酷な環境用のパソコンがある。前記のすーぱーのーととは無関係のモデルだが,工場のライン用とかで,防塵,防水,軍手でも押せる大きなキー,温度範囲,24時間稼働等が配慮されている。
ずいぶん昔になるが,最初に発売する時のCMプラン。「これはどうじゃ!」と提案したことがある。
活気溢れる中央卸売市場での一コマ。
早朝の競りは終わって,一息ついた午前中。
オレンジ色の可愛いトラクターが,「パタパタ」と小気味良い排気音を響かせ,場内を器用に走り回っている。数珠繋ぎのトレーラーにはトロ箱が満載。
マグロの解体も終え,後片付けに忙しい仲買人の店舗。
巨大なまな板やタイル壁や床の血糊を,せっせと洗い流している。
今日も全部売れた。濡れたままの手で,傍らのパソコンのモニターに表示された業務プログラムのメニューから,終了を選び電源を落とす。
ホースから勢い良く吹き出す水を本体とモニターの頭から掛ける。
キーボドにへばり付いた鱗や血糊を,ジェット水流と共にブラシで遠慮無く擦り,洗い流す。
プラスチックの白と血糊の赤のコントラストが鮮かだ。映像の殆どの面積は,白と赤のモノトーンで占められている。
綺麗になったモニターの角を,掌で軽くポンと叩き,「今日も良くやった」と褒めてやる。
ゴム・エプロンにゴム長のオッサンの正面全身アップ。
次に,はち巻姿の爽やかな笑顔のアップ。
頬の水しぶきを手で拭うと,笑顔に鮮やかな血糊の頬紅が拡がる。
キャプションが流れる。
「ヤワな奴はいらない」
「いつでも,どこでも頼りになる相棒」
「XXX XXXシリーズ」
・・・誰も相手にしてくれなかった。
できれば留めに,仕事後のワンカップ酒の最後の一口を,パソコン目がけて,景気良く吹いてやる。
モニター画面を,ゆっくり流れ落ちる酒の飛沫で,キャプションの文字が滲むラストで締めくくれば,我的には最高だったのだが。
余談だが,意外とハザードな環境でも,量販店で売っているそのままのものが,心臓部に流用されていることもある。
ある護衛艦のブリッジに,PCxxがそのまま埋め込まれているのを見たことがある。しかもあくまで素人の憶測だが,重要そうな装置のコンソールとして。
民生品の素晴らしさを表しているのかも知れないが,いざ実戦になると温湿度,衝撃,電磁波や高プラズマのシールド対策は?とか素人目ながら,いささか気になった。
きっと外観は市販品酷似でも,「九八式 敵味方識別電脳」なんぞという銘を持つ,別物の超高価な秘密兵器なのだろう。
もっとも,その艇は比較的旧型艦であったことを付け加えておく。
なお最新のイージス艦のCICに装備されている,データ・リンク系は,そうそうプロトコルを公開するするとは思えないので,恐らく「あちゃら物」だと思う。
ちなみに,このデータ・リンクを叩けば,艦隊が有機的複合体から,一気に烏合の衆に成り下がる筈だ。
個人的妄想では,最終的に欲しい携帯パソコンは,モニターは大きめのサングラス様のバイザーで,虚像の大画面が遠方に拡がる。
指先や靴先にはデーター・グローブ的なセンサーを付けて,空中に浮かぶ虚像のキーボード,ポインティング・デバイスを操作する。
おまけの機能で音声認識,・・・もっと欲をを言えば脳波でインプット。
コンピュータ本体はワイヤレス,またはネット上の仮想CPU&ストレージ。
・・・ついでに,怪しげな通販でサード・パーティー製のR指定デバイスを接続して・・・イカン,イカン,いつものクセで夢と妄想が,積乱雲のように発達し拡がってしまった。
自主規制をかけないと,コミック「ルサンチマン」の世界に行き着いてしまう。脱線するが,この作品は,商業的にやむを得ない表面の猥雑さを笑い飛ばせるなら,その奥に作者の真意が秘められている。作者の力量をかいま見ることができる秀作で,なかなか奥深い。
直接脳にアウトプットてな技術もあり,目の不自由な方向けに実際試験運用されていた。網膜を経由せずに,直接脳裏に映像が展開される。
試験運用の記録をみたことがあるが,解像度は低かったが,被験者の悲願,家族の姿を視認できるという,感動的な素晴らしい装置である。
ただし,これはオツムにコネクターを装備するのは怖いのでパス。
ガチャピンにはなりたいが,サイボーグになるには,余程の決心が要る。
Posted at 2006/11/06 12:27:36 | |
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