
ここで,このタービン・シャフトのスペックを簡単に披露しよう。
軸出力:1,350SHP
熱出力:4,200HP
・・・1350馬力。パワフル
コンプレッサー 10段(低圧・高圧の2ステージ)
・・・素人用には適度
圧縮比 8.2
・・・まあまあ。最近の高効率の旅客機用はこれが高い。
燃料消費:0.6ポンド/時/HP
・・・この当時のではいいほう。
直径: 510mm
全長 1,400mm
・・・ちっこい。全長の半分はフリーホイール・タービンで占められている。つまりジェット・エンジン部は僅か700mm!
重量 138kg
軽い! レシプロ・ガソリン・エンジンなら航空機用で150HPぐらい相当。
・・・ということで,とにかく小さくて軽くてパワフル。このレベルの連続常用パワーをレシプロで出そうとすると,パワーボート用で,ガソリンなら4基掛けで1.2トン,ディーゼルなら2.5トンぐらいの重量になる。おまけにタービン・シャフト・エンジンは冷却不要。
さて家の前で回して迫力を楽しむ以外には,実用として何に使うか?
ガスタービンとレシプロ(ピストン)エンジンを比較すると
ガスタービン レシプロ
高負荷時の効率 ◎ △
中負荷時の効率 ○ ◎
低負荷時の効率 × ○
レスポンス × ◎
連続運転信頼性 ◎ △
サイズ 小 大
重量 0.1kg/hp 1kg/hp
冷却 不要 必要
つまり,賢い使い方は,とんでもないパワーを活かし,スロットル一定で,ほぼ最大出力で連続運転する。コンパクトさを活かして,狭いところに押し込める。
Posted at 2007/02/28 07:42:41 | |
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