
・・・となると,パワー・ボートに最適だ。目安として最高時速80~120ノット,キロにして140~220km/hのクラスに適している。
この速度域で外洋でも航行可能な耐波性を実現するには,全長は50フィート前後(16m),レシプロなら,かなり軽いエンジンを使っても,2,000馬力でも不足するぐらいだ。エンジン重量だけでも2トンを越し,ギヤボックスも500kg以上になる。
耐波性・高速安定性-->大型化-->重量・抵抗増加-->高出力-->エンジンルーム拡大・燃料タンク拡大・重量増加-->大型化-->
・・・と速度を上げようとすると,どんどん大型化し,ジレンマに陥る。プレジャー用としては50フィート(16m)ぐらいが落としどころになる。ちなみに燃料消費は250~500L/h程度。タンクは1200~2500Lぐらいになる。1200L満タンにするには50分かかる。
従来通りレシプロ・エンジン(ピストン・エンジン)を使うとこうなる。ところがこれをターボ・シャフトでやるとエンジンだけでも2トン半~5トン近く軽量化できる。
全長も40フィート(13m)越え程度に短縮でき,さらに軽量化できる。
しかも冷却系統は不要になるので,冷却用やインター・クーラー用のパイピングが不要になる。また船底の冷却水の取り入れ口も不要になる。ここは海面上の浮遊物で詰まり易いし,60ノット(110km/h)以上では凄まじい水圧で,よくトラブルを起こす。
で,早速ターボ・シャフトのエンジン始動に失敗して,エンジンがパーになった艇を,何とかできないかと思案していた友人に知らせた。
だが,あいにく次のエンジンを手配してしまったとのことだった。
Posted at 2007/03/02 23:30:22 | |
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