
最初のうちはオークションの出品情報毎に画像を貼付け,リンク先の別サイトに画素数の大きな画像をアップロードしていた。
だがこの方法では無料出品リミットにはとても間に合わない。実は早い段階から,出品文の共通化を図り,画像貼り付けは後回しにして,取り敢えず表題だけ少し変え,片っ端から出品していた。それでも設定項目は多い。
出品後にシコシコと画像処理をこなしつつ貼付けて行く。結果的に200枚以上の画像を画素数変換やレベル補正しながらという作業になった。
出品後も間違いがないか入念に入念を重ねてチェック。同一商品のダブル・ブッキングは絶対避けなければならない。複数をまとめて一出品としたので,実際には細分化すれば商品点数は1,500近く,どれも類似で紛らわしい。キュウリやナスビの「一山いくら」とは異なり,一山の中のずば抜けて希少価値を持つ1点だけが欲しくて,その山に入札される性質なのでとても神経を使った。
アップロードと追加文に固有の商品説明を記述し,出品画像とリンク先の画像に矛盾がないか最終チェックを,ほぼ終えた頃には日付が変っていた。
「出品内容と画像の間違いは絶対ない」
確信を得た後,出品の細かな設定を最終確認し続けていた。
後半では無線LANの接続がしばし不安定な兆候を見せていた。またウインドーの切り替えの度に,「カリカリカリ・・・」とHDDへのアクセスが頻繁で重たい。
ふとそこで余計な技術者根性が頭をもたげた。
「今まで膨大な数の画像処理をこなした。さぞかしメインメモリーのマッピングもズタズタだろう。安定動作を期して,この辺りで一度コールド・スタートを掛けようか・・・」
ノート・パソコンの電源を一旦落とし,再起動させる。
ネットに接続し,再びオークションの出品設定のチェックを再開する。
「どうも,おかしい・・・」
数分で無線LANの接続が切れる。再起動をしても現象は同じ。
「やられた!」
新たなソフトを導入した弊害の可能性が強い。ドライバー(DLL)がジャカジャカ更新されるのに一抹の不安を覚えていたが,それが的中したようだった。DLLにはメモリーに常駐型と必要に応じてロード/アン・ロードされる非常駐型とがある。再起動によって常駐型のが欠陥DLLに置き換えられてしまったようだ。
有線接続に切り替えれば良いのだが,目は網膜剥離寸前でその気力もない。
間違いにより入札者に迷惑が掛かりそうな重要項目は全て確認済みなので,その日はこれで切り上げることにした。
翌朝,寝ぼけ眼でメールをチェックすると,
「おめでとうございます! 商品『XXX』が落札されました。」
「ん????」
「出品期間は一週間の筈だが??? 何?このハイで明るい調子のメールは???」
ちなみに開始価格は,郵便局までのガソリン代程度に抑えていた。もちろん最落は私の嗜好に合わず設定していない。
註:画像と今回の出品物とは関係ありません
Posted at 2007/09/26 07:55:12 | |
困った時のハマグリ | パソコン/インターネット