
「スイカ2号」がめでたく収穫の時を迎えた。
スイカのその後だが,8月22日に受精した「スイカ1号」は,ゴルフ・ボール大で成長が止まり朽ち果てた。
同じ月の31日に受精した「スイカ2号」は,私の人生を象徴するかのように,しぶとく辛うじて生き残っていた。本来なら8月末期頃には,苗の全体が枯れ果てる。
先日,鳥除けの金網をはずし,床ずれ防止みたく,寝返りを打たせてやろうと,実を持ち上げて裏側を見ると,
「何じゃ! こりゃ~!」
なんと,いつの間にか緑色のクニョクニョと動く虫が付いていた。恐らく蝶の幼虫だろう。本当はあと2週間ほど育てたかったが,そこで諦めて収穫した。
残念ながら頭を突っ込んで,
実の中から丸かじりをする夢は果たせなかったが,店では絶対買えないものができた。ヨメハンにも分けてやったが,一囓りするなり
「ギャハハ」
と,二人で思わず笑ってしまった。ちゃんと熟した「甘い」スイカの味がした。料亭での懐石料理の,付け合わせなんかにすれば,可愛くて洒落ていそうだ。
余談だがスイカ外皮の模様は,鳥が空から発見しやすいように独特の縞模様になっているとの説もある。
一応来年に夢を繋いでくれる,いっちょまえに,通常の大きさの種も取れた。発芽には困難が予想されるが,トライだけはしてみるつもりだ。
何だか教訓じみていて,私のがらには合わないが「欲を出さずにささやかな幸せに感謝しよう」と教えてくれたような気がする。
Posted at 2007/10/08 22:03:54 | |
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