
「取り敢えず1周目だけでも無事に戻って来てくれ!」
祈る気持ちでスタートを見守った。
「第一コーナーの団子でデビュー戦終了」
だけにはなって欲しくなかった。
案の定,団子状態。 抜け出たマシーンの中から紅白模様を探す。
「あった!」
もうこれでデビュー戦は8割成功したみたいなもの。
親心に近い心配をよそに,前半はチャンプ相手に1歩も譲らないバトルを1度ならずも見せてくれた。
デビュー戦でセナと渡り合った,ティレル時代のアレジを彷彿とさせるシーンの連続で,思わず「ギャハハ」と笑わせてくれた。
チャンプと絡むチャンスにも恵まれ,露出度も満点。
ベテラン相手に勝負度胸を披露し,世界中に存在をアピールできたと思う。
チャンプを手玉に取って,世界中に向かって品のない罵詈雑言を吐かせただけでも,器の大きさを感じさせる。チャンプは世界中に放映されていることを忘れていたのだろう。
おまけにデビュー戦で馬を差したルーキーの前例も皆無か希少だろう。
レースに「たら・れば」は無意味だが,ストレートでの伸び不足,KN選手との残念な絡みがなければポイントも夢ではなかったと思う。
ドライのセッティングが出し切れていないように見受けられ,ダウンフォース重視のウェット・セッティングと力不足の印象だった。
後半のペース伸び悩みは,もしかしたらリア・セクションのダメージか,スタミナがらみなのかも知れない。
欲を言い出せばきりがないが,公式コメントでいずれ分かるだろう。
そこに辿り着くまでの登龍門にあたるカテゴリーのレースと,辿り着いた「VIPサロン」であるF1レースとでは,若干バトルの仕方を変えないといけないだろうが,これは馴れが解決してくれるであろうと思う。
まともにセッティングができたレースを早く見たいものだ。
最終戦が楽しみだ。
Posted at 2009/10/19 05:49:44 | |
トレジャー・ハンター | クルマ