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2006年11月14日 イイね!

ぜろ ぜろ ひち 危機一発 その4 「ファイト イッパ~ツ」 中編

ぜろ ぜろ ひち 危機一発 その4 「ファイト イッパ~ツ」 中編「ヤバイ!!」

私は猛ダッシュし全力疾走で追いかけた。
100m程先では幹線道路と交差する。当然交通量はとても多い。
車は依然真っ直ぐに走っている。速度にして15km/hか。
緩い登り勾配なのに減速する気配はない。アクセルは踏んだままだ。

私は追い付くと,運転席のドアを一気に開けた。
エンジン・キーを切ればエンジンは止まるが,ハンドル・ロックの危険性がある。
右手をドアの上端に,左手は屋根に置き,左足先を強引にブレーキ・ペダル目がけて差し込んだ。体重を両腕で支え,その間も右足はバタバタと道路を漕ぐ。
ブレーキを徐々に踏み込む。車速が落ちた所で,左手でハンドルを操り,ゆっくりと道路端に停車させた。

もう運転は無理だ。絶対発進させない。
パーキング・ブレーキ,Pポジション,そしてエンジン・キーを抜きダッシュボードに置いた。

「救急車だな」

男性は再び起きあがったが,脳梗塞の前兆や一時的な虚血症状かも知れない。私は携帯を取りに,私の車に戻ろうとした。
その時,偶然警察官の姿が目に入った。私が事情を話すと,後の処理をしてくださるとのこと。

私は警察官に絶対に運転させないように依頼し,その場を後にした。
幹線道路との交差点まで,あと50m程の所であった。
Posted at 2006/11/14 04:19:51 | コメント(0) | ぜろ ぜろ ひち 危機一発 | その他
2006年11月13日 イイね!

ぜろ ぜろ ひち 危機一発 その3 「ファイト イッパ~ツ」 前編

 ぜろ ぜろ ひち 危機一発 その3 「ファイト イッパ~ツ」 前編 数ヶ月前の出来事。
ある晴れた土曜日の朝,信号待ちで停車していた。
往復2車線だが,道幅はとても広い。交通量は疎らだ。
私の前には2台で,私が信号待ちの最後尾。
信号が青になったが,先頭車両は発進する気配がない。

「ま,そのうち気付くだろう」

のんびり構えた。
しばらくして,前の車がしびれを切らし,追い越して行った。
私もと,ハンドル持つ手に,力を込めかけたが,

「何かおかしい」と直感した。

テストを含め,殆ど勘を頼りに乗り切って来た人生,「何かおかしい」と思った時には,大抵本当に「何かおかしい」

よく見ると,運転者は左に首を項垂れ,眠っているかのようだ。地味な車種と色から判断して,ご老人である可能性も高い。
歩行者用信号が青の点滅に変わる。
今,ホーンで起こすと,驚いて急発進になりかねない。もうすぐ赤だ,直交する道路の車両と衝突する危険も考えられる。
 元々警笛は好きではなく,せいぜい道を譲られた時に,「ピッ」と小さく鳴らすぐらいだ。

私は自分の車を左に寄せ停車した。車から降り,前の車の運転席に近寄った。
閉じた窓をノックし,声を掛けるが反応がない。
やむを得ない。ドアを開き,念のため,素早くパーキング・ブレーキを引き,シフト・レバーをPにする。

「大丈夫ですか?」

年の頃は70前後の男性。意識がない。
時刻は朝の9時過ぎ。居眠りするには早い時刻だ。
頬を触るとまだ暖かい。「除脈かも?」右掌を拡げ指を左右の頸動脈に当て,脈をカウントする。その時,やっと男性が頭を上げ,こちらを向いた。

良かった。生きていた。
脈がなければ,即座に引きずり出して道路に横たえるつもりだった。気道確保し,唇を重ね人工呼吸,心マ(心臓マッサージ)も覚悟していたが,正直本当にホッとした。唇を重ねるのは,先方に対して失礼ではあるが,肝炎のリスクもある。

「どこが具合でも,悪いのですか?」

返事がない。反応が今一つだ。

「ご家族の方にでも,迎えに来てもらっては,いかがですか?」
「電話なら私の携帯をお使いください」

と私は言った。何か朝の早い仕事か,夜勤上がりの可能性もある。
やっと男性が反応した。顔の前で手を振りながら,否定する。

「お近くなら送りしますよ」

手を振って否定する。そして男性は発進する準備をしている。「大丈夫,大丈夫」という意思表示を素振りで見せる。

これ以上拘束する訳にもいかない。私はドアを閉め,

「お気を付けて」

と声を掛けた。

信号が青になる。男性が運転する車はするすると発進して行った。
私は去りゆく車を心配げに目で追った。幸い他車の往来は疎らだ。
10m程先で,男性の頭がコクリと左に傾くのが,シートバック越しに,かすかに見えた。
Posted at 2006/11/14 04:12:21 | コメント(0) | ぜろ ぜろ ひち 危機一発 | その他
2006年11月09日 イイね!

ぜろ ぜろ ひち 危機一発 その2 「ナイアガラ」

ぜろ ぜろ ひち 危機一発 その2 「ナイアガラ」★★★ 注意!! ★★★
次に相当する方は読むのをご遠慮ください

食事中 潔癖性 心臓が弱い 夢にうなされる トラウマ持ち 牛乳飲みながら


これから書くことは,今思い出しても心臓がバクバクし,ハア ハア ハアと息が荒くなる。

ある日,私は真新しいビル内にいた。
デザインと建築に費用を掛けたとても綺麗なビルで,隅々まで掃除が行き届いている。そこの,男性トイレに入った。
薄いベージュ色の大理石の壁面が洒落ている。トイレですら清潔感に溢れる。
個室が二つ有り,一つは和式,もう一つは洋式だ。
洋式に入り,扉を閉めロックする。

「・・・・・」

便器の奥底には,先客の置き土産があった。

「ん~~も~~ 全く。自分のぐらい,ちゃんと・・・」

レバーを押し下げる。
かなり強力な水流だ。綺麗に洗い流してくれる筈・・・

「ん? 何か違う。いつもと」

水位が徐々に上がって来る。

「そこまで! そこまで!」

祈る気持ちで念じる。
警戒水位を越しても,なおも増水し続ける。

「やばい!」

ついに固形分3.6%の液体が溢れ出し,白い便器の外側を濡らし始める。床に到達するまで,あと数分の一秒を切った。
私のCPUは緊急オーバー・クロック・モードでフル回転する。

条件1:扉はロックがかかっている。
条件2:内開で扉を避けるには,足元は便器に近づかざるを得ない。
条件3:2秒近くかかる。

  結論:扉からの脱出は不可能

条件4:便器の上に立つことは出来ない。すでに溢れ出している。

  結論:X軸,Y軸方向への脱出は不可能。残るはZ軸方向のみ。


決断した。
肩の少し上で,両手を大きく拡げ,左右の壁に両掌を強く押しつける。
両足も,大きく拡げ,左右の壁に強く押しつける。

「バタ・バタ・バタ・バタ」

左右に突っ張った両手足を,素早く小刻みに動かし,瞬間的に1.8m高の壁を登り切った。
気が付いた時には,仕切り壁上端の四隅に手足を置き,まるで蜘蛛が個室の枠に跨るかのような姿で,ゼイゼイと肩で息をしていた。
仕切り壁上端から白い天井までの,上下60cmほどの空間が,私の生存空間だった。

考え始めから行動終了まで,一秒ちょっと程度だろう。
下を見下ろすと,洪水は個室の床から外へと拡がり,黄河を為していた。


恐かった。

今思い出しても心臓がバクバクする。
Posted at 2006/11/10 20:50:48 | コメント(1) | ぜろ ぜろ ひち 危機一発 | その他
2006年11月08日 イイね!

ぜろ ぜろ ひち 危機一発 その1 「リモコン」

ぜろ ぜろ ひち 危機一発 その1 「リモコン」私の大好きな映画にOO7シリーズがある。「こんなオッサンになれたら」という夢を叶えてくれる。その二作目に「OO7 危機一発」というのがある。
米ソで「レクター」暗号解読機の争奪戦を繰り広げる内容だ。マット・モンローが歌う主題歌も好きだ。
原題は「From Russia With Love」で,後に邦題も「露西亜より愛をこめて」に変わっている。

日本での封切り当時には,「ダブル・オー・セブン」というカッコイイ呼び方は一般的ではなく,私は当初「ぜろ ぜろ ひち」と間抜けた呼び方をしていた。まるで引っ越し屋さんか質屋さんのCMだ。

正しい四文字熟語は「危機一髪」だが,「危機一発」は弾丸をイメージさせる「一発」と掛けて,洒落で付けた当て字だそうだ。
 私ならボンド・ガール,それも今ではワシントン条約保護種であり,スッチーを上回る憧れの対象「ロシア女スパイ」との絡みに掛けて,「嬉々一発」とする。
だめ押しにボンド・ガール役のダニエラ・ビアンキは,元ミス・ユニバース,イタリア代表。

この映画以後,意図的か「危機一発」という誤用も,マスメディアで多用されているようだ。

脱線するが,映画において原題と邦題が,関連しないのは,ある程度やむを得ないが,不必要に原題と邦題が,かけ離れているのも困る。
映画好きの異人さんと話す時に,原題を覚えていない作品では,話が噛み合わず苦労する。

 例を挙げれば,私の好きな古い作品に,「The night porter」というのがある。主演女優はまだあどけなさの残る,シャーロット・ランプリング。

ある夜,ウィーンのホテルにオペラ指揮者と,若い貴婦人の夫婦がチェックインする。そこで彼女は旧知の男と遭遇する。
男はかつて,強制収容所を支配する側の独軍将校だった。そして彼女はそこに収容されていた。男は戦後,ナチ狩りから逃避すべく,過去を隠し,人目を避けて,ホテルの夜勤従業員として暮らしている。

 彼女は収容所での少女時代に,さんざん彼に辱められ,いたぶられた忌まわしい過去を持つ。記憶から消し去りたい存在だ。

二人はトラウマに苛まれながらも,それをかき消すか,懐かしむかの如くに,ドロドロした愛欲をむさぼり,甘美な破滅に安堵を求める。
・・・てな人間心理と男と女の複雑さを描いた,近松に通ずる逸品だが,これの邦題は何と

「愛の嵐」

これでは,昼メロの団地妻,よろめきドラマを連想させる。
いくら想像力を働かせても「The night porter」とは結びつかない。

ちなみに,この映画は実話がベースで,おまけに主演男優のダーク・ボガードは元連合国軍将校。最前線にいた彼は,戦時中,実際に強制収容所を独軍から解放した経験を持つ。


「危機一髪」に話を戻すが,以下は私の身近な最近の出来事。

ある日,車いじりをしようとした。いつもは工具を入れてある屋内ガレージの中でやるのだが,その日は無精して,そのA車の駐車場所でやろうとした。A車の駐車場所とガレージとは少し離れている。

まずリモコンでガレージのシャッターを開け,中に止めてある別のB車を中途半端に移動し,奥の大きな工具箱を移動させた。
リモコンはポケットに入れたままで,開いたシャッターの真下にはB車のルーフがある。

そうしてガレージから離れた場所で,A車をいじっていた。しばらくして,しゃがんだ拍子に,遠くでかすかに聞き覚えのある音がした。最初のうちは空耳だろうと,気にも止めなかったが,はたと凍り付いた。

「やばい! シャッターだ」

あせって辺りを見回し,リモコンを探すが見あたらない。

「ポケットの中だ」

ポケットの中をまさぐるが,すぐには出てこない。

「間に合わない」

私はガレージ目がけて,猛ダッシュした。
ポケットから取り出した,リモコンのボタンを押すが,焦っているためか効かない。
B車のルーフとシャッターとの隙間が10cmを切った。
私はシャッターの下に体を滑り込ませ,肩でシャッターを支え,無理矢理食い止める。

止まった。隙間は2cm。

ぜいぜいと肩で息をし,脂汗が流れるのを感じた。

ここで安心して肩の力を抜けば,押し縮められた状態のシャッターの先端は下がる。B車のルーフに当たるのは必至だ。そんなオチは欲しくない。
 支えたままの姿勢でリモコンのボタンを押す。シャッターが上がりきった後,モーターのブレーカーを切った。


いつもは励行している,鉄則を破ったのが原因だった。

リモコンはポケットに入れない。
シャッターの下に車を止めない。
シャッター下に物があるときには,モーターのブレーカーを切る。
何事も「なにか変?」と違和感を感じた時は,即座に徹底的に原因を探る。

経験上,3つ以上のミスと不運が重なると,事故の確立が飛躍的に高まる。念には念を入れての,重要性をあらためて痛感した出来事だった。

私は自分のポカミスが原因で,何らかのダメージに及んだ時には,酷く自己嫌悪に陥る。
他人様のミスはあまり気にならなく,却ってそれを予測して,カバーできなかった自分を責めるほうだ。

危機一発,いや危機一髪。幸運に感謝した。
Posted at 2006/11/09 23:18:50 | コメント(0) | ぜろ ぜろ ひち 危機一発 | その他
2006年11月07日 イイね!

すーぱーのーと その4

すーぱーのーと その4 1971年まで続いた,ドルと金との兌換を保証した,ブレトン・ウッズ体制の崩壊を最後に,通貨の価値を保証する,金本位制はとっくの昔に地球上から消滅している。

 ある国では,国債償還の資金を調達するために,新たに国債を発行し,それを中央銀行が増刷した札で直接引き受ける。
無茶苦茶な比喩をすれば,「タコが自分の足を囓りながらしのぎ,タコ焼きを作って売っている」みたいな。書いている私自身も,訳が分からなくなる。

もっと言えば,金融デリバティブやビット・マネーの氾濫で,各国政府の通貨供給量の実体を,数桁上回る通貨が流通していて,その総額は誰も知らない。これから見れば1万分の1の贋札が可愛く見える。
コンピュータ上のほんの数ビットをシフトさせるだけでも,錬金術が可能になる。

 お金ってつくづく不思議なものだと思う。それ自体に価値があるのではなく,価値がある筈だと思っている人がいるから,価値があるのだろう。企業の清算価値とはおよそ乖離した,一部の企業の株価に通じるものを感じる。

もちろん,断じて否定されるべき行為だが,この事件は,刷り物の紙切れを巡って,熾烈な争奪戦に明け暮れる人類に対して,ある意味,強烈なアンチテーゼを突きつけているような気がする。


 宇宙人が地球に飛来する時には,出発時に餞別を貰ったり,不測の事態に備え,ブーツの底にも忍ばせたりしているのかな?
はたまた,腹巻きに札束を忍ばせた隊長は,たまには隊員に太っ腹で振る舞っているのかな?

 当人達に会ったら是非,聞いてみたい。
Posted at 2006/11/07 01:47:08 | コメント(0) | 世の中いろいろ | その他

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好奇心の塊で物事を知れば知るほど己のアホさを知る,通りすがりのオッサン。
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