トレジャー・ハンター その5 でかっ! 1/4
トレジャー・ハンター その5 でかっ! 2/4
トレジャー・ハンター その5 でかっ! 3/4
トレジャー・ハンター その5 でかっ! 4/4
目的地は大きな湾を挟んで対岸であった。教えてもらったこの場所と同じ地名だが,ざっと30kmは離れている。道理でいくら探しても見つからなかった筈だ。
普段なら「クソッ!」と悪態をつくところだが,お陰で思わぬ拾い物をした。
古くから栄えた港町にあるヨットクラブの岸壁であるが,とんでもない船が並んで停泊している。
形だけを模したものではなく,紛れもない年代物。ペリーの黒船よりもさらに古い世代ので,まるで18世紀以前にタイム・スリップしたかのようだ。
いくら帆船の歴史が深いとは言え,ありえない光景だ。
セーリングが盛んな国民性とは知ってはいたが,まさかこんな船にも乗っているとは・・・
毎週末動かすとなると苦行に近い。木造船はとても手がかかるが,普段の手入れを想像するだけでも気が遠くなる。
蛇足:
写真下段に写っているのは,パラグライダーとサーフ・ボードが合体した物。
風は上空になるほど強いので,その風を掴もうとすれば,ヨットでは高いマストが立った馬鹿でかい船体になる。
ところがこの方式だと,手軽に上空の強い風を利用できる。初めて見た代物だが,合理的な滑走体だ。
元々風が強い地方,10m以上は吹いていたと思うが,みんなとても上手い。いや上手すぎた。20人以上いて,しかも半数は女性。
波頭をバンバン飛び跳ねながら,かっ飛んで行くが,誰一人とてバランスを崩さない。
上空の凧には30mぐらいのロープが繋がっているが,多人数で競り合いながらも絡まない。これも凄いことだ。
この国のセーラーの半端でないレベルの高さに舌を巻いて,砂浜から,ただただポカンと口を開けて眺めていた。
・・・後日気付いたのであったが,ここは世界有数のヨット・レースが開催される会場であった。そう言えばあったな「キール・ウィーク」ってのが。
ここしばらく海の雑誌を購入していなかったので失念していた。まっ,廃刊が相次いでいるのもあるが。
世界中からオリンピック・レベルの選手が集まり,大小さまざまなクラスのレースが週をまたいで催される。すっかり忘れていた。
それの出場選手の練習に出くわした次第であった。上手くて当たり前。
ちなみに正体不明だったものは「カイト・サーフィング」というそうだ。
これも後日調べた結果だが,こちらでは昔の帆船もチャーターできる。
料金は同サイズの現代ヨットより1桁以上安価なようだ。
ただし付録は船長のみで,船員は抜き。つまり船長に怒鳴られながら,船上作業を担う必要がある。訓練所に入るのに近い覚悟が要りそうだ。
それにしてもマリン・スポーツの裾野の広がりと深さが,極東の島国とはかなり違うようだ。
Posted at 2011/05/30 23:14:38 | |
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