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2008年06月08日 イイね!

流れ流れて  その4 オペラ座の怪集団

流れ流れて  その4 オペラ座の怪集団流れ流れて その1
流れ流れて その3 ロッテのガム
流れ流れて その5 終着駅と防人


 それは突然だった。

激しく警笛を吹きながら凄いスピードでリーダーが先陣を切る。
それに密着して先頭集団が風を切る。時速30km以上は出ていそうだ。
一通り高速集団が通り過ぎると,徐々に速度は落ち,のどかな集団に変遷していった。
老若男女は勿論のこと,乳母車を押しながらもありだ。

日曜日の午後とは言え,この国きっての繁華街でのことだ。

一体どこまで続くのか,延々と続きしんがりは全く見えない。
運動会の行進を遙かに凌ぐ人数だ。それの優に数倍はある。
ざっと少なく見積もって3千人ってところか。

この光景がすでに10分以上は続いている。
当然ながら全ての通行車両は足止め。長い渋滞の列がすでに出来上がっている。

通行人とて道路を横断する隙すら全く見い出せない。

でも顔を顰める野暮な通行人は1人とていない。
むしろ囃し立て声援を送っている。それに応えスケーター達は,手を振り嬌声をあげ,愛嬌を振りまく。

異邦人である私は,ただただ,あっけに取られ,口をぽかんと開き眺めているだけだった。でも何だか楽しくなり,自然と笑いがこみ上げて来た。

最後は警察車両の締めくくりで終わり,それまで信じられないほど大人しく待っていた,ドライバー達は,1月1日午前0時のごとく,一斉にクラクションを鳴らし集団に対してエールを送る。警察車両もそれに応え,拍子を取りながら,おどけた調子でサイレンを鳴らす。


 人間は楽しむために生まれて来たもの。どれだけ楽しめたかが,人生の価値。
そして他人の楽しみ・幸せは己の楽しみ・幸せ。
この思想が組織と個に染み渡っており,国を,企業を,そして学校を挙げて実践されている。


・・・対してかの国では・・・

人間は苦しみ耐えるために生まれて来たもの。どれだけの理不尽かつ無意味な辛酸を甘んじて受け,苦労を重ね,不幸に巡り会い,それに耐え,それを克服したかが,その人の価値を決める。不幸と迫害の数は勲章の数。

そして他人の楽しみ・幸せは断じて許さん・ケシカラン。叩きつぶしてやる。
楽しむのは来世に行ってからで十分。

この思想が組織と個に染み渡っており,国を,企業を,学校を,町内を,そして家庭を挙げて実践されている。
Posted at 2009/05/27 13:29:16 | コメント(0) | 流れ流れて | その他
2008年04月06日 イイね!

流れ流れて その3 ロッテのガム

流れ流れて その3 ロッテのガム流れ流れて その1
流れ流れて その2 進化論
流れ流れて  その4 オペラ座の怪集団


 軍艦とは名ばかりの,完全な豪華「ヨット」に思えた。
ご存知のように欧米で「ヨット」とはこのクラスを称する。ド金持ちがクルー(乗組員)を雇い,給仕付きで航海できるレベルのものを指す。

 「ダメ! こんなのじゃ!」と叱られそうな,ダメコン(Damage Control:損傷を受けても機能保持できる構造・システム)完全無視の平和な作りで,デッキはサンルーフのごとくフル・オープンになる作りである。
「これはあくまでも戦艦です」と世論をかわすためだけかのように,武装は,推定10インチ連装砲一基のみがついている。

食堂にはピアノが,スターン(船尾)にはパノラマ・ウィンドーのバー・ラウンジが設えられ,個室にはバスタブも。
一般兵の風呂場も広く,洗面所の蛇口の数も半端ではなかった。
快適性優先で,おそらく親善航海に活躍したのであろう。


 この艦の周辺には年代物の帆船が多く停泊しており,帆掛け船大好き人間にとっては,どれを取っても個性的で垂涎ものだった。しかもよく見ると航海灯,GPS,レーダーもついており動体保存で,海に対する歴史の深さを感じさせられた。

 地理には疎いので,うろ覚えだが,「ロッテのガム」みたいな地名だったと記憶している。
Posted at 2009/01/29 04:24:45 | コメント(0) | 流れ流れて | 日記
2008年03月16日 イイね!

流れ流れて その2 進化論

流れ流れて その2 進化論流れ流れて その1
流れ流れて その3 ロッテのガム


 日本でも,独自の美的感覚で進化した「ドレスアップ車」というカテゴリーがある。シャコタン,VIP仕様という類だ。私は残念ながら美的感覚が乏しく,それらを理解できない。

この国にも独自の美的感覚で進化したカテゴリーがある。
居直りもここまで来ると,一種の爽やかさに通じる物があると思う。
ガラパゴス諸島に取り残された生物同様に,いわば進化論上,枝分かれして独自の進化を遂げた車たちがここには生息している。
少々ぶつけようがDIYで簡単に板金できそうだ。材料もホ-ムセンターで簡単に揃うものばかりのようだ。

 ちなみに庭園は米系資本の「国際リゾート・ホテル」の庭。窓を開ければそこには動物たちが。
風情はのどかだが,ホテル内のゴルフコースですらマシンガンを持った連中に襲われる。
武装したボディー・ガードを雇い,常時同行動という,肩の凝る生活だった。
Posted at 2009/01/28 06:50:44 | コメント(0) | 流れ流れて | 日記
2008年03月02日 イイね!

流れ流れて その1

流れ流れて その1流れ流れて その2 進化論

 どういう訳か,こういう羽目になってしまった。
流れ流れて異国を相手とする仕事で,何とか食いつないでいる。
「じゃぱゆき」さんの心情が忍ばれる。

難点は,プライベートな時間はおろか,睡眠時間すら全く取れず,「時間を金で買う」モードに突入してしまった。

いかにも稼いでいるような誤解を招く,聞こえはいい言葉だが,現実には先方の要望と都合上,伝票作業のみの第三者が介在で,搾り滓は笑ってしまうレベル。従前ならば頑なに拒んできた形態であり甚だ情けないが、まあ,このご時世これで良しとすべきであろう。

 何とか2008年内にカキコ再開しようと思ってはいたが,年末年始の休みも2009年1月1日のみという悲惨さだった。思い返せば2007年末より休暇は皆無。

当たり前のことだが,金のスプーンをくわえて生まれてこなかった者にとっては
「時間がある時は金がない。金がある時は時間がない」
は特殊相対性理論に匹敵する法則のようだ。

私の辞書には,昨今の世知辛い世情を反映して,
「金がない時でも,時間が全くない」
という新しい法則が追加されてしまった。

以前,牛飼い殿達の集まりでのけだし名言,
「xxさん,自分で働いてはダメですよ。お金に働かせることを考えなくては!」
できるなら,私も生まれ変わってそうしたい。


・・・で毎度の長い前置きはこのぐらいにして・・・

写真は赤道直下の国際港に隣接する国際リゾート・レストラン(のつもりらしい。門構えにはそう書いてあった)

この近場での仕事の合間に,本来は国際的なリゾート・ビーチである別の所へ行って、砂浜でボケッ~~とするつもりだったが,港に行ったところ希望の地への水上便は満杯で、代りに空いていた便に飛び乗り、何の事前知識も持たずに行った場所だ。半ばパスポートのスタンプ・ラリーのノリで。

 なるほど,パンフレットだけを見ればそれっぽく見える。もしパンフレットだけを見て,日本からここを目的地として行ったら,愕然とすることであろう。

 このレストランの門を入ってすぐに,一瞬怯んだ。
水上の桟橋の両サイドに,店員の若いヤンキー風,アンチャンが6人ばかし,5mばかしの間隔をおいて,ラフなスタイルで手すりに腰掛けている。中に入って途中で引き返そうとすれば,入り口で通せんぼをされそうな雰囲気だ。

目つきもヤバイ感じで,逃げづらい。勿論回りにはここ一軒しかない独占企業だ。ボッタをするには理想的環境。
国際港と言っても小さな船着き場のみで人通りは全くない。船の発着時以外は役人も全く不在。つまり密入国自由状態といったおおらかな所だ。

「腹が減っては戦は出来ぬ」の格言を守るべく,

 「先ずは腹ごしらえ」

覚悟を決めて桟橋を渡り,いざ国際水上レストランへ。
席に着きメニューを見て,愕然とした。

「ゼロの数が2つ多い!!」

何も頼まずには,生きては帰してくれまい。
先ずはビールと,とりあえず一番安い物を注文する。
それに,ここしかメシにありつける場所はない。町までは狭いガタガタ道を通って40kmはある。

 ビールのグラスをハイピッチで何回か空けると,気が大きくなりジャンジャン食い物と酒を追加注文する。

ふと冷静になって,メニューを見ると,表記は不明確ではあるが,どうやら価格表示はその国のマイナー通貨のようであった。

その国では実際には隣接国のメジャー通貨が通用しているので,その基準で考えていた。それらの交換レートはゼロが2つ違う。

 で,結局のところアンチャン連中も,見掛けは危ない感じだが,実際は親切で,洗練されてこそはいないが,「そこまでしなくていいよ」と言いたくなるほどの細やかな気配りで,精一杯のもてなしをしてくれた。
釣り道具も貸してくれ,テーブルのすぐ脇で釣りができる。
「ゲッ! 鰐!」
と一瞬驚いたが,フロアのすぐ脇の陸地を,大トカゲが闊歩していた。

結果的にさんざん飲んで食っても,思いの外,安上がりだった。

 後日,知ったことだが,通の間では有名な「男性天国」の地であるとのこと。

日本からもそれだけを目当てに,通は行かれるらしい。
Posted at 2009/01/24 20:48:51 | コメント(1) | 流れ流れて | 日記
2007年12月09日 イイね!

不思議 その2

不思議 その2「不思議 その1」で時刻のゾロ目現象について書いた。
それ以外にも身の回りで起こる不思議現象に,ある事柄が何の脈絡もなく唐突にポッと気になることがある。世間一般には殆ど知られていない語句や人名,事柄なのだが,早ければ数分,長くて2,3日中にその事柄が,ほぼ確実にマスコミで取り上げられる。
テレビのスイッチを入れると,丁度その特集やニュースの真っ最中,新聞を開くとその記事がといった具合だ。

 つい先程気になったキーワードは「ミニッツ・リピーター」。テレビのスイッチを入れると,「何でも鑑定団」の再放送中。
そこで取り上げられていたのが,懐中時計のコレクションで,その中の一つにミニッツ・リピーターがあった。

時刻を音で知らせる機構だ。柱時計ならありふれた機構だが,これが懐中時計,極めつけは腕時計に実装するとなると,途端に難しくなる。
定時に鳴らすのではなく,操作すると時分秒を音で知らせる機能だ。

実際の音色はこちらでお楽しみを。逸品揃いで感心する。

画像は私のコレクションの一部で,赤い矢印がハンマーの打撃方向。(・・・と言える身分になりたいが,そんなわきゃ~~ない)
ムーン・フェースの使い道が今一,ピンと来ない。釣りか潮汐か月見か? 同じ出すなら荻野理論のほうが,有り難いと思うのは私だけか?


 実際の私のコレクションで一番のオキニは,子供からのもらい物だが,ガチャでゲットしたデジタル表示のクオーツ。日差ならぬ時差数分という代物だが,ここまで凄まじい誤差を,クオーツで実現するのもなかなかできない。原材料として購買しようにも,誤差2桁%の水晶発振子は市中に出回っておらず,ある意味,希少価値が高い。一発売ってドロンは容易いが,もしそんな水晶発振子を継続供給しているなら,その企業の販売力は我々の想像を遙かに超えたレベルにあるということになる。

 話を戻すが,狭い場所に機構を実装し,愛着を覚える音色を奏でるミニッツ・リピーターだけでも尊敬するが,トゥールビヨン,永久カレンダー,ダメ押しに自動巻の長期パワー・リザーブと抱き合わせにすると,設計・製作するには偏執狂の執念が要求される。絶滅種の職人を貼付ける必要性もある。

 ブランドと上代で武装した宝石敷き詰めや,貴金属のガワもいいが,一皮剥けば中身はETAの原価数千円や高くて2,3万のムーブメントのことが多い。ファッション雑誌でセレブ向けアイテムとして紹介され,知名度と飲み屋のネーちゃん受けは良いだろうが,それでは,記号化した「キカイシキ」という言葉に飛びついているだけで,なんだか寂しい。
ETAを否定するのが目的ではないが,3桁以下の価格帯のブランド物で,内製ムーブメントを使っているのは,ザラッと思いつくのは,ロレックス,ゼニス,ジャガールクルトぐらいだ。
機械式腕時計の本当の醍醐味は,職人の意地を賭けた機構に触れるところにあると思う。

・・・とここまでは勿論,機械式腕時計,かつEU諸国産でのお話し。


 余談だが,時刻のゾロ目現象について,先日ふとヨメハンに少しだけ漏らした。「くだらん!」と一蹴されるかと思いきや,

「私もまれにあるわ。それに,一緒に占いに行った時に,そのことを言われたでしょ」

 6年ほど前のことで忘れていたが,確かに言われた。

「時計の数字が合うことがあるわね。でもそれは良いことよ」

と。こちらからはそんな事は切り出してはいないが,のっけから唐突に言われた,その時のことを思い出した。
その方には全くこちらから質問する必要はない。やろうかと企んでいることを,ずばりと言い当て,そっちに行きなさいと後押ししてくれる。

その方はもっと不思議だ。
Posted at 2007/12/10 06:19:57 | コメント(1) | 不思議 | その他

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好奇心の塊で物事を知れば知るほど己のアホさを知る,通りすがりのオッサン。
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