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2007年02月26日 イイね!

物欲 その4

物欲 その4ちなみに小型機用の400HPクラスのものですら,オーバーホール費用は,安いところでも45万$「から」する。それの3倍の出力で価格は400HPクラスのオーバーホール費用からゼロを1個取って,さらに減額したという価格だった。

オーバーホールのレベル自体は「Flight Worthy」耐空証明・・・そのまま航空機に載せれば明日から飛行可能・・・というものだ。厳密にいうと軍基準なので民間機(FAA:米航空局)の耐空検査はまた別になるが,いずれにせよ手抜きはないということだ。
使用履歴も記録があり,素性もはっきりしており,ジャングル戦にも使用されていないので怨念が籠っている恐れもなく,精神衛生上も好ましい。

ただし保管期間11年とはいささか長く,そのまま航空機に使用はできないが,専用コンテナ内で窒素ガス封入で保管されていた。中古業者のコンクリート床に転がしているのとは違う。

燃料ポンプ,ベアリング,タービン・ブレードも新品に交換済みだ。特にタービン・ブレードはとても高額で,
おまけに数も多い。
極めつけは自作のエンジン・ベッドに搭載され,運転に必要な補機類,周辺機器,自著を含めた整備マニュアル,そして彼のテクニカル・サポート付き。

用意するのは燃料だけで,スイッチを入れさえすれば「キィーーンッ」「ゴォーーーッ」の世界が,家のガレージで実現できるのだ。そこに住み続けるのを諦めれば。

ダメ押しに,別売だがロールス・ロイスのギア・ボックスもある。シャフトの回転数は1万以上なので,必須の部品。勿論新品は素人の手が出る価格帯ではなく,中古も出回っていなく,入手不可。

また,彼と一旦ルートができれば,サポートは元より,長生きしてくれれば,部品の確保にも心配がないだろう。これはお金には代えられない貴重なものだ。

「何に使おうか?」

妄想は膨らんではじけて飛び散る。
Posted at 2007/02/26 22:45:08 | コメント(0) | そら | 趣味
2007年02月23日 イイね!

物欲 その3

物欲 その3 文句のないターボ・シャフトが出ていた。
現在の持ち主は元海軍の空母乗組員で,かつては航空機の整備をしていた。現役時代だけでも25年のキャリアを誇る。
彼が趣味用に購入した2基のうち1基を手放すとのこと。

海軍にて完全オーバーホール済みで,実質新品と信頼性も耐久性も変わらないレベルのものだ。

ちなみに「ターボ・シャフト」とは「ターボ・ジェット」エンジンの噴出口に羽根車を追加して,燃焼ガスの圧力でその羽根車を回す。
その回転をギヤ・ボックス経由で取り出して利用する。
「ガス・タービン」とも呼ばれるが,航空界では「ターボ・シャフト」の呼び名のほうが一般的なようだ。

ジェット・エンジンとターボ・シャフトのメリットは,レシプロ・エンジン(ピストン式)に比べ小型/大出力以外にも,信頼性が高い。このエンジンではオーバーホール期の2,500時間までは殆ど手付かずでも,まず故障しない。最近のエンジンはもっと長く4,000時間とか。それも90%出力で長時間連続使用しての話だ。レシプロではこうはいかない。

実際には航空機搭載ではそれまで点検やオイル交換はするが,操作を誤らない限りつぶれない。デビュー直後の初期不良を除き,枯れたエンジンではバード・ストライク等の異物吸い込みのトラブルぐらいだ。


 なお,透視図の右上のギア・ボックス部分はオプションで,エンジン本体には含まれない。本体とは別メーカーの恐らく外観からして「ろーるす・ろいす」製と思われる物が描かれている。

現在の400hp辺りを境に,それ以上のパワーを出す,ヘリコプターやプロペラ機のエンジンは,ほぼ全数この方式だ。
「ターボ・シャフト」エンジンでプロペラを回す駆動方式のことを,「ターボ・ブロップ」と称している。


Posted at 2007/02/23 23:06:54 | コメント(0) | そら | 趣味
2007年02月20日 イイね!

物欲 その2

物欲 その2 海の向こうにはやはり凄い御仁が生息している。
いつもの如く,eBayでウィンドー・ショッピングをしていると,あった。

ジェット・エンジンやガス・タービンと聞くと,機械弄りに長けたオッサンでも,「とても複雑で手が出せない」と思うだろう。
しかし,レシプロ・エンジンに比べると,実際には基本構造は遙かに単純だ。扇風機と燃焼用の筒が数本と,垂れ流しのインジェクターがあるだけだ。スパーク・プラグも一旦起動すれば不要だ。(ただし雨中では運転中も失火対策のためスパークさせる)

複雑なバルブ機構や「可変バルブ・タイミング」「可変カム・リフト」なんぞもなく,「バリオ・ラム」「バリオ・カム・プラス」・・・と言った「舌をカム」宇宙語も存在しない。

ただし設計と開発とテストには,膨大な経験の蓄積と時間がかかる。特に流体力学のシミュレーションには膨大なCPUパワーを要する。またベアリングやタービンの材質,工作精度や品質にもコストが惜しみなく注ぎ込まれている。
Posted at 2007/02/20 21:47:16 | コメント(2) | そら | 趣味
2007年01月28日 イイね!

鯨が火事 その5 ここです,ここです,ここですよぉ~~♪

鯨が火事 その5 ここです,ここです,ここですよぉ~~♪ 耳を澄まして聞くのみのパッシブ・ソナーに対して,アクティブ・ソナーというのがある。レーダーの海中版で,音を出し,目標からの反射音で,主に相手の方位と距離を測る。パルスのドップラー・シフト量から計算すれば,目標の速度や針路も測れる。

スピーカーに相当する「トランスジューサー」が発する音圧は凄まじく,発振時には周辺の海水が沸騰するという。負圧域では真空状態が発生し,キャビテーションで泡も出るそうだ。
ちなみに米原潜装備でポピュラーなBSY-1(ビジー・ワン)戦闘システムで出力75kw以上,BQQ-5Dは若干下回る。


 いつも腹立たしく感じるのは,ハリウッド映画でさえ,必ずと言っていいほど,「コンッ・・コンッ・・コンッ・・コンッ・・」と,アクティブ・ソナーの発信音を響かせながら潜航している。潜水艦の存在意義は「秘匿性」に尽きる。作戦なりパトロール行動中には絶対に絶対にアクティブ・ソナーの発信はあり得ない筈だ。

自らの存在を誇示する訳がなく,アクティブ・ソナーの発信は「ワシはここじゃ~~! 早く沈めてくれ~~!」と怒鳴り散らしながら航行するに等しい。
先日放映していた「007 私を愛したスパイ」でも残念ながら同様だった。こういう場面を見ると一気に興醒めする。大好きだった「原子力潜水艦シービュー号」も残念ながら同類だった。

ゲップと屁を連発しながら,床下や天井裏に潜む忍者なんぞ,存在価値の欠片もない。

 仮にアクティブ・ソナーのレンジ・・・目標を感知できる最大距離・・・が50kmだったとしよう。発信して反射音が戻るまで往復100kmを音は進んだことになる。ということは,100km先の敵は潜水艦からの発信音を受信でき,潜水艦の存在を感知できる。
 つまり発信源を中心とする半径50km~100kmのドーナッツ形の水域は,敵にとっては感知されずに一方的に攻撃できる「安全圏」になるのである。いわゆる「アウトレンジ戦法」を可能にならしめ,結果的に敵に塩を送ることになる。

では,どんな時に使うか?
戦闘状態では確実に仕留められる目標の,差し違え覚悟での最終手段としての,厳密な位置と速度ベクトル確認。直後には魚雷発射する。

平時には極々希なケースとして,マークしている他国の潜水艦が,こちらの存在を知らずに衝突しそうになった時に,警報として使える。


 脱線するがTCP-IP,つまりインターネットのチェックで使われるコマンド「PING」の語源は,昔のアクティブ・ソナーの発信音から来ている。「ピンッ~~」という音で駆逐艦から潜水艦を探す時に発せられ,その行為を「ピンを打つ」と呼ぶ。

恐らく現代のはそんな単純な音ではなく,人間の可聴域以下の低周波から超音波まで一瞬に出すと思う。周波数帯とその変調,パルス間隔と幅等々がとても気になる。
憶測では「オオッ~~ピィ~~キュイン~~ン」か,その逆ってところか?

ネットで色々探したが,現代のソナー音の録音データは未だ見つけていない。非常に興味があるのでご存知の方はご一報戴けると,滅茶苦茶嬉しい。ねぇ島津さん。


潜水艦ネタになると話は尽きない。
Posted at 2007/01/28 01:24:14 | コメント(0) | うみ | 趣味
2007年01月27日 イイね!

鯨が火事 その4 眼下の敵

鯨が火事 その4 眼下の敵  潜水艦の機動の一つに,「エマージェンシー・ブロー」とか「エマージェンシー・サーフェシング」と呼ばれる行為がある。
何らかの事故が起こった緊急時に,深海で急激に重りの海水を全量排水して,一気に急角度で急速浮上する行為だ。
実際には訓練や体験試乗時のアトラクションとして行われる。
試しに空のペット・ボトルを風呂桶の底から放てば,水上に飛び出すのが分るだろう。

予め浮上前に潜水艦ははソナーで海上の様子を探る。厄介なことに帆掛け船は帆走中には,ほぼ無音になる。日本近海では「エマジェンシー・ブロー」はまずやらない筈だが,もし帆掛け船の存在を見落とされたまま,それをやられたら,運が悪かったとしか言いようがない。

質量7千トン以上の砲弾に相当する,運動エネルギーには凄まじい物がある。まともにぶち当てられたら,ほぼ全ての艦船は撃沈されてしまう。
ちなみに厚さ40cmの鋼鉄をぶち抜く戦艦大和の主砲弾ですら,1トン半に過ぎない。
厳密に言うと「運動エネルギー = 質量 X 速度の2乗」なので単純比較はできないが,とんでもない威力に変わりはない。
ちなみに米原潜で最多のロスアンジェルス級で7千トン,オハイオ級で1万9千トン弱の排水量と,第二次大戦中のに比べればとても大きい。


一応帆掛け船にも海底までの深さを測る,「ディプス・ゲージ」(測深器)というアクティブ・ソナーの同類は備えているが,潜水艦が潜んでいそうな海域では,ヘビメタ・ロックでもガンガン流しながら航行するのが安全かも知れない。

実際,海には色々な魔物が潜んでいる。海中のみならず海上にも真夜中に一切の灯火を灯していない,黒一色に塗りつぶした船に遭遇することもある。密漁船はまだ可愛いほうで,得体の知れないものに遭遇もしばしある。多いときは一晩に数隻も。
Posted at 2007/01/27 10:15:20 | コメント(0) | うみ | 趣味

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