• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

bimo大好きのブログ一覧

2007年01月26日 イイね!

鯨が火事 その3 vs タンカー

鯨が火事 その3 vs タンカー 先日,ホルムズ海峡で日本のタンカーと米海軍の原子力潜水艦が衝突した。幸い双方大事に至らず良かった。

潜水艦が浅深度や海面に浮上するさいには,予め海上の艦艇の機関音やスクリュー音を聞いて,海上の様子を探る。
具体的にはパッシブ・ソナーという,方向も感知できるマイクで聴音して確かめる。そして潜望鏡深度まで浮上し,潜望鏡で安全を確認し,そこでやっと穏やかに浮上する。ちなみに潜望鏡1本折れば,恐らく数億円は吹っ飛ぶ。

相手は15万トンのタンカー「最上川」。ソナーの能力から考えて,聞き逃すということは絶対あり得ない。数十キロ先のも感知できる。余程,ボケーとしていたか,何かに興じていたとしか考えられない。

一番考えられるのは,タンカーの船尾下にコバンザメのごとく密着して,自鑑の存在を隠匿しながら海峡を通過しようとして,ドジを踏んだ可能性だ。それにしても素人目にはお粗末だ。
衝突後のタンカーとの交信でも,「こちらは潜水艦」とのみ告げ,国籍,艦名を伝えなかったのも秘匿性を表している。まぁ言語と訛りでほぼ判るだろうし,いずれ明白になるのは避けられなかっただろうが。

 それにしても「最上川」の頑強さ。浸水量は4~5,000トンだそうだが,旧日本海軍の駆逐艦なら軽く数隻は沈む量。ほぼ平気で航海できるのは驚きだ。以前大火災を起こして炎上中のタンカー撃沈を自衛隊の潜水艦が担うことになったが,魚雷が外れたり,何発当ててもしぶとく,なかなか沈まなかった。
多くの旧海軍潜水艦乗りから

「たるんどる」
「ワシの頃は1発で仕留めた。こんな無様なことはなかった」
「ワシにやらせろ」

と「温かい励ましのお言葉」が多く届いたそうだ。

また原潜は艦首を破損したとのこと。タンカーの鉄板を破ったのだから,それなりの破損だろう。艦首にはアクティブ・ソナー,パッシブ・ソナー,魚雷発射管等々のとても高価な機材が集中している。艦長もただでは済まないだろう。
Posted at 2007/01/26 07:03:54 | コメント(0) | うみ | 趣味
2007年01月24日 イイね!

鯨が火事 その2

鯨が火事 その2やがて波頭に見え隠れする船体に白文字で描かれた艦名が読みとれた。

「XXしお」

昔懐かしい「あじしお」ではない。希望としては「あじしお」「ごましお」「はかたのしお」なんかにしてくれると,親近感が湧くと思うのだが。

ハッチを開けて司令塔に乗員が姿を現した。
こちらに向けて手を振りながら,やがてゆっくりと航行し始めた。
濛々とした黒煙は,発電機を回すディーゼル・エンジンの排煙だった。

後に知ったことだが「XXしお」は建造直後でテスト航海中だった旨。就役すると艦名は消される。したがって仮に洋上で浮上中の潜水艦に遭遇しても,素人が国籍やクラス(XX級),艦名を判断する材料は,外観のみとなる。軍事的には行動海域,情報,機関音,スクリュー音で判別する。
人間の指紋同様に,各国全艦の音紋が予め収集記録されている。

後に見た停泊中の他艦のケースでも,始動直後は火災発生かと思うほどの,おびただしい量と濃度の黒煙だった。定常運転時も大量の黒煙をたなびかせていた。排ガス規制とは無縁なようだ。
Posted at 2007/01/25 00:26:52 | コメント(0) | うみ | 趣味
2007年01月23日 イイね!

鯨が火事 その1

鯨が火事 その1数年前のことだった。その日オッサンは足を延ばすべく,湾口に向けて帆掛け船を走らせていた。
風速は10ノットでメートルに直すと5m,艇速は6ノット。のんびり行くには,ちょうど心地よいコンディションで穏やかな海だ。
「ザザザザザー」という微かな波を切る音と,たまに「ザップーン」という,波頭に乗った船首が,落ちる時に海面を叩く音以外は何も聞こえず,無音に近い航行だ。
ぼけ~~と走らせていると,300mほど右斜め前方の海面が波立ち盛り上がり,真っ黒な物体が浮かび上がって来た。

前端と後端がなだらかにすぼまった葉巻型で,背中の一部分が波頭に見え隠れしている。

「鯨か?」

この辺りには小型でスナメリという種類の鯨が生息している。「プファー」と呼吸のため波頭に背を見せるのは,それまでにも見かけたことはある。
まれに大型種も迷い込むことがあるが,今回のはとても大きい。もし鯨なら数秒で再び潜る筈だが,それは浮いたままで動かない。

「一体何物?」と双眼鏡でよく見ると潜水艦だった。ドックに入っているのは見たことはあるが,洋上では初めての遭遇だ。
潜水艦は出撃して一旦港外に出ると,作戦行動中は帰還するまで,決して浮上しない筈だ。
「洋上で浮上=緊急事態」を意味する。
しばらくすると胴体から濛々と黒煙を吐き始めた。

「火災発生か?」
「救助しなければ」

潜水艦にとって火災は致命的な災害だ。密閉された空間には煙がすぐに充満する。極小のハッチで排煙も困難。元々沈むのが商売。予備浮力も僅かで,消火に水も使えない。

また潜水艦には救命ボートなんぞという有り難いものは搭載していない。あるのは小さなゴムボートのみだ。それも人数分の用意はおそらくない。大半の乗員は救命胴衣のみで波間に漂うはめになる。
船形は近代的だが国籍も不明だ。不用意に接近して,機関銃やロケット弾をぶっ放されるのも困る。玉が当たればきっと痛いに違いないだろう。

物騒な筒をこちらに向けていないか,恐る恐る様子を窺いながら近付いてみた。
Posted at 2007/01/23 11:26:09 | コメント(0) | うみ | 趣味
2006年12月23日 イイね!

史上最強の生物 その2

史上最強の生物 その2全くの偶然で見つけた動画だが,海の向こうでも行動パターンは似ているようだ。
リンク先のは無人ゲート式の有料駐車場で,誤ってゲートを壊してしまったおば様。もし,おっさんだったら,設備の弁償にと青冷めるところだが,バンパーのみチェックして,破壊されたゲートには一瞥すらくれていない。車種といい,仕草といい,酷似した状況に嬉しささえ感じる。
ついでに料金も踏み倒しているのが,頼もしさを倍加させている。
Posted at 2006/12/23 19:37:30 | コメント(0) | 徘徊オヤジ | その他
2006年12月19日 イイね!

誰じゃあ~! こんな所に! 後編

誰じゃあ~! こんな所に! 後編「一体,これは何なんだろう?」

私はあり得る事柄を素早く脳内に並べた。

「そうか!」

後ろを振り向き,ミルク色の彼方に向けて,思い切り怒鳴った。エンジンを掛けている猶予はない。

「前方30メートル,巨大船」
「面舵いっぱ~い!」 (右に曲げる)
「ジャイブ!」      (右側に張っていた帆を左側に)
「ラフ!」         (さらに風上に向かう)

ブーム・・・帆の下端の横棒・・・が大きく空を切り,「バンッ」という大きな音を立てて,帆が替わり,ショックで船体が震える。船はマストを大きく傾けながら,じりじりとコースを変える。

「早く! 早く!」

私は心の中で叫んだ。変針がもどかしい。真横に赤茶けた鉄製の壁が迫る。遠心力で大きく傾いたマストの先は,鉄壁に触れんばかりになる。
後,数メートルという際どさで,ようやくクリアした。
振り返っても見えるのは無限に続く赤茶けた壁のみ,やがてそれもミルク色と混じり,深い霧に飲み込まれていった。

その船はあまりの霧の深さに,あろうことか海峡のど真ん中で,停泊していた。メイン・エンジンの音は聞こえなかった。ま,晴れていてもその鈍重さゆえ,操船は極めて難しい。警戒船を先行させ,露払いをさせることもある。
 
舳先に立ってワッチしていて助かった。


海上交通安全法では、長さ200メートル以上の船舶を「巨大船」と定めている。その時のは恐らく20万トンクラスではと思うが,全長340m,高さはデッキまでだけでも45mぐらで15階建てのマンション並。空荷ならさらに高くなる。戦艦大和の比ではない。大きいのは50万トンのもある。

ちなみに画像ので15万トンぐらい。手前の船は港内遊覧船ではなく,大型トラックも飲み込んだフェリー。
Posted at 2006/12/19 23:24:14 | コメント(0) | うみ | その他

プロフィール

好奇心の塊で物事を知れば知るほど己のアホさを知る,通りすがりのオッサン。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

愛車一覧

その他 その他 その他 その他
巡航速度:4,000m/h 戦闘速度:15,000m/h 戦闘出力:370mPs 上昇限 ...
その他 その他 その他 その他
出力:毎度のごとく説明書は厳重保管し,行方不明につき不詳 巡航速度:1,200m/h 最 ...

過去のブログ

2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2010年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2009年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2008年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2007年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2006年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation