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2010年07月26日 イイね!

流れ流れて  その8 勝率 0% (2/4)

流れ流れて  その8 勝率 0% (2/4)流れ流れて その1
流れ流れて  その7 スペシャリティー・カー 1/4
流れ流れて その9  ヴァン・リー !?

前スレ:流れ流れて  その8 勝率 0% (1/4)

 道行くタクシーを何台か捕まえ,ホテル到着時に料金を支払う旨で交渉するが,当たり前のことだが相手にしてもらえない。毎度の単独行動なので連れの助けも呼べない。
やっとのことで親切な老ドライバーの助けで,ホテルに戻ることができ,飛行機にも間に合った。今思い出しても冷や汗ものだ。

 その後,冷静になって敗因を考えてみた。コインでいえば裏表にあたる,独楽が倒れる瞬間の色の見極めには,絶対の自信がある。茶碗を被せた後にひっくり返しているのだ。
仕組みは
○独楽の中に永久磁石。
○台の下にはドーナッツ状の電磁石。台も鉄製で鉄心を兼ねているかも。
○電磁石の極性は足踏みペダルのスイッチとかで切り替える。
○もっと凝れば,仲間である第三者がリモコンで操作も考えられる。
○私以外の客は全てサクラ。
・・・に違いない。

その一角には20近い屋台が並んでいたが,何とそこは百人以上に及ぶ胴元とサクラで構成された一大ショー会場だったのだ。映画「スティング」を思い起こさせる。
私のように子羊が迷い込むのを,ひたすらショーを演じながら,網を拡げて待ち構えていたのだ。その根気とセコさに脱帽した。
もし客が複数の場合は,合算して胴元が有利になるように事を運べば必ず儲かる。
何時か思いっ切り暇な時にでも,仲間内で延々と同額をお互い逆張りして,反応を楽しんでやろうかと思っている。勿論何のメリットもないが・・・

 そして意外とこれに類似したことが,身近にあることに気付いた。

つづく
Posted at 2010/07/26 14:14:14 | コメント(0) | ビジネス/学習
2010年07月26日 イイね!

流れ流れて  その8 勝率 0% (1/4)

流れ流れて  その8 勝率 0% (1/4)流れ流れて その1
流れ流れて  その7 スペシャリティー・カー 1/4
流れ流れて その9  ヴァン・リー !?


 赤道直下の東南アジア某旧英領での出来事。
翌朝というか深夜に近い出国を控え,最後の夜の探検に出かけた。
古来より貿易で栄え「東洋の真珠」と称される,東南アジア随一の綺麗な国だ。表の名所は概ね堪能したので,現地人が集まる深夜の盛り場の単身潜入調査だ。
私の滞在ホテル周辺は寝静まっていたが,この区域では日付が変った時刻にもかかわらず,どこから湧いて来たのか信じられないほどの数の老若男女で賑わっている。表通りに並んだレストラン,オープン・カフェも超満員だ。

 裏路地に踏み入ると,薄暗い一角に,無数の屋台風のそれがあった。サイコロが大半だが,異様な熱気と共に札が飛び交っている。しばらく観察していたが,どんどんと札束の厚みを増やしている客も多く見受けられる。
その中の一つに独楽(コマ)を使ったものがあった。矢尻のような形状の独楽の表面が赤青2色に塗り分けられており,胴元が独楽を回し,それが倒れる寸前に茶碗を被せる。胴元が茶碗を被せた後に,客は赤か青に張る。倒れた独楽の上面の色,すなわち赤か青かを当てるという単純なルールだ。倒れ込みかけた絶妙のタイミングで茶碗を被せるので,しっかり見ていればどちらかが判る。かと言っても張り客達は,それぞれ両者に掛けており,百発百中の客はいない。

しばらく客になったつもりでシミュレーションをしたが,百発百中。
新幹線並の速度でストレートを駆け抜けても,どのピット・ボードを持っているオネータンが一番魅力的かを,ミリ・セカンド単位で見抜くためにのみ鍛え上げた動体視力の賜と,一人ほくそ笑んで,「これなら絶対勝てる!」と四人ばかしの客の中に割って入り,勝負に加わった。

「あれっ?」
「絶対合っている筈なのに!?」
「おかしい。そんな筈はない!」
「今までの負けをこの最終回で!累積欠損を一掃!」

見事に全敗であった。
「さぁ,タクシー拾って,大人しくホテルに帰って出発の支度をするか」
と別の隠し場所をまさぐるが,入っている筈の札がない。カードもない。
よくよく思い返すと,ホテル近くの両替屋が閉まっていたので,一旦外出を諦めホテルに戻った時に,いつもなら必ず携帯する予備の資金とカードを,ホテルの部屋の金庫に収めたのを思い出した。
文字通り「スッカラカン」になってしまった。歩けば2時間は掛かるし,もし道に迷えばホテル出発時刻である五時は際どい。
今更,胴元の爺さんに因縁付けて,タクシー代だけでも返せと交渉するのも,相手が相手,リスクが高い。

「やってしも~~た」

頭の中は真っ白で,冷や汗が脇の下をタラタラと流れる。

つづく

Posted at 2010/07/26 05:37:43 | コメント(0) | 流れ流れて | ビジネス/学習
2010年07月04日 イイね!

トレジャーハンター その3 天は三物を与える

トレジャーハンター その3 天は三物を与える 若者達が従前では殆ど見向きもしなかった「漢字」が,ファッションの一部として,脚光を浴びるようになっている。書道を題材にしたアニメやドラマを目にすれば,隔世の感がある。
異邦人にも好評で,Tシャツや体に永久プリントされた漢字を見かけることもしばしある。横文字圏の人々は,漢字を紋様として捉え,意味には無頓着に好みの形を選ぶので,時には洒落ではなく,天然でとんでもない語句を選んでいる。失笑を通り越し微笑ましいのもある。これとて,あまり目くじらを立てる必要もなく,漢字の意匠が,国際的に評価されていると捉えれても,良いのではないかと思う。私達の考えすら及ばなかった,その感性は微笑ましく,むしろ褒め称えても良い気がする。

 私の遊び仲間の一人に,ある書家がいる。遊びと言っても,演歌でよくある「遊び上手な貴方なのね~~」の「遊び」ではなく,残念ながら健全なレジャーの遊びなのだが。一般的には「書家」と言えば,莫山氏に代表されるように,和服姿の威厳に満ちた老人を連想するが,若い彼女の場合には全くもって「才色兼備」という表現が相応しい。その美貌ゆえ現にTVのCMにも担ぎ出されている。

 今,注目されている新進気鋭の書家で,書道に新しい風を吹き込むことに,ことごとく成功されている。身近なところでは時代劇の題字で,独創的かつ彼女の理念とセンスが込められている。きっと一度は目にされている筈だ。その題材の時代背景や,演者の来歴に及ぶ調査にも,膨大な労苦を費やして,たった一枚の書をしたためる真摯さも,またイイ。

 余談だが,「日本画なら絵の具代が凄まじくかかるけど,書道って墨一色だけで足り,サラサラッと書くだけで儲け放題でしょ!?」との私の卑しい問いかけに対し,「紙代がとってもかかるの」とのこと。一枚の作品を書き上げる裏には,数百枚の没作品があるそうだ。銀塩写真の世界とも相通じる。

 また彼女は「書家」というイメージからは想像できないほど,物怖じせず,何事にも挑戦的だ。彼女が運転する北欧製ステーション・ワゴンの後ろには,スキューバのタンクが積まれていると言えば,人となりが想像できるかと思う。
そして何よりも彼女の最高の魅力は,人柄がとんでもなく良い。気さくで奢ったところが全くなく,人が嫌がることも率先してして行い,厭な顔ひとつせず,キモイおっさんの面倒もよく見てくれる。
「天は二物」ならずして「天は三物を与え賜うた」ようだ。

 彼女の最近の作品に,鉄製のものがある。筆の代りに,自ら切断機,溶接機,グラインダーを操って作り上げた。鉄製と言っても,よくある単板を切り抜いた表札のようなものではなく,三次元の立体的な物で,光を当てるとシルエットとして,書が浮かび上がるという独創的なものだ。

そのために彼女は工房に弟子入りし,薄板の溶接も習得してしまった。
今度会った時には,金属パイプを手曲げした作品に挑戦するよう,そそのかそうと思っている。しかも素材も新しいもので,そう,チタン,できればインコネルが最高だ。
「焼けた紫色が,作品に止めどもない深みを与える」なんぞと言いくるめて・・・。それは彼女のテーマ・カラーにも通じる。

 そうすれば写真にある「こんな芸術作品」も作って貰えるようになる。
Posted at 2010/07/04 23:05:36 | コメント(0) | トレジャー・ハンター | 趣味
2010年07月01日 イイね!

流れ流れて  その7 スペシャリティー・カー 4/4 エピローグ

流れ流れて  その7 スペシャリティー・カー 4/4 エピローグ流れ流れて その1
流れ流れて  その6 D-Day
流れ流れて  その8 勝率 0% (1/4)


前スレ:
流れ流れて  その7 スペシャリティー・カー 1/4
流れ流れて  その7 スペシャリティー・カー 2/4
流れ流れて  その7 スペシャリティー・カー 3/4

 レンタカーという素材かつ,ジャーナリストの過度とも思える美辞麗句に対しての疑問の念で評価したため,いささか辛口な表現になったが,私の場合,晩年を伴侶とのんびり地方道を温泉巡りなんぞには,ボルボのメタル・トップが合うような気がする。
あいにく私の腕では,試乗記にあった「911に勝る」面白さは見いだせなかった。反面,911等では車のほうが「もっと踏んでくれ」という要求をしてきて,快適速度域が尋常ではない高みに至る。

ボルボの場合にはそんなこともなく,日本の道路事情では,踏めなくて悶々とした欲求不満を覚えずに,精神衛生上好ましく,優雅に流せるかも知れない。
ボタン一つで開くメタル・トップの意外なメリットとしては,2X4材や物干し竿などの長尺物や,かさ高い電化製品もOK。いざという時には活躍してくれる。雨ざらしで保管しようが耐候性も問題ない。


 ちなみにヨーロッパの各レンタカー会社の品揃えには,メルセデス・SL等の高価格車もある。価格的にそう需要があるとは思えないが,特別な使命を担っているようだ。
利用頻度が高い上得意客には,コンパクト・カーと同じ価格で,トップ・モデルを貸し出すというプログラムがある。利用履歴が溜まると恩恵に浴せる。例えるならマイレージを使った,航空券のアップグレード・サービスみたいなものである。
 実際にドイツ人の友人は,その恩恵でコンパクト・カー料金でSLを借り出していた。携帯電話の写真を見せてくれながら,「良い思い出になった」と,たいそう喜んでいた。
出張の移動手段では,車が第一の選択肢となる大陸では,この制度は顧客の囲い込みに貢献する。道路事情も良く,原則無料のせいもあるが,なにしろ連中は平気で気軽に,大陸の端から端まで車で移動する。騎馬民族のDNAの名残だろう。

 囲い込みの威力は,一部のサラリーマンが,出張計画で,割高,深夜早朝,遠回り,やたら多い経由地でも,特定の航空機会社に固執する現象にて伺い知れる。せっせと溜め込んだマイレージで毎夏休み,家族と海外旅行。もしマイレージが不足なら,無理矢理に出張案件をでっち上げる,自称「国際ビジネスマン」の豪傑もいれば,何もしないでトンボ帰りだけする,俗に言う「修行僧」もいる。


 奇遇にも馬のメタルトップに乗せてやるという,お誘いが郵便受けに迷い込んでいた。こちらは「距離料金」はおろか基本料金すら不要だ。 「California "Driving"」という封筒の表書きに,「ん!? カリフォルニアにタダで連れて行ってくれるのか。行っちゃる!!」と大ボケの勘違いをかまし,糠喜びした自分が可愛い。

一時,ベントレーがやたら増えた頃があり,「何であの人も?」という不可解な現象があった。聞くところによると,馬がすぐに欲しければ,RRやベントレーと一緒に注文すると効くというおまじないだそうだ。単独ならばウェイティング・リストの末尾で,その後も抱き合せ発注の客に追い越され,納期は忘れる頃だったそうな。

何を血迷ったか,それとも宛名間違いか,私なんぞを誘うとは,「相応しい人に売ってやる」から「誰でもいいから買って」に変化しつつある兆しなのかも知れない。若い頃ならホイホイと喜んで馳せ参じるところだが,自分の身の丈を十分に思い知った今では,その後に訪れる悶々たる日々を想像すれば,そうもいかない。長い目で見れば,終わったオッサンより,もっと希望に燃えた若い人たちに,招待状はバラ撒くべきだろう。

 おいそれとこんな有り難い物に,私ごとき者が触れては,祟りがあるかも知れぬ。

「さわらぬ神に祟りなし」

見なかったことにしよう。
余談であるが一途に拡幅路線だった車体が,少し戻ったのには好感が持てる。

蛇足:
写真の船を買えば,もれなくブーブーが付いて来る。船を馬鹿でっかい箱に入れて,グリコみたいにオマケの箱を開けると,これが出て来たらもっと感動するだろう。何が出てくるかは分からないほうがもっと良い。好きなのが出てくるまで,洒落で大人買いする御仁がいるかも知れない。

 まぁこれを買う連中は,それなりの好みの車は持っていて当然,「余計な物はいらんから値引け」が順当だろう。それとも福利厚生費で買って,車は自分のポケットにか・・・

Posted at 2010/07/01 05:43:27 | コメント(0) | クルマ
2010年06月29日 イイね!

流れ流れて  その7 スペシャリティー・カー 3/4

流れ流れて  その7 スペシャリティー・カー 3/4流れ流れて その1
流れ流れて  その6 D-Day
流れ流れて  その8 勝率 0% (1/4)


前スレ:
流れ流れて  その7 スペシャリティー・カー 1/4
流れ流れて  その7 スペシャリティー・カー 2/4

 冷静になって,もう一度考えてみる。

「もしかしたら不用意に開くのを防ぐため,長押しかも・・・」

「他のボタンと同時押し」

色々試すが,全てハズレ。

「レンタカーだから、客が嬉しそうにパカパカ開閉して壊されるのを阻止すべく,ヒューズでも抜いて機能を殺しているのかも?」

車内のヒューズ・ボックスやコネクターをチェックする。
エンジン・ルームとトランク・ルームの配線やカプラーも確認する。
万策尽き,ついにギブアップ。悔しい。
深夜ホテル前でディーゼルをガラガラ回すのも気が引ける。

その夜は悶々として、「困った時のネット」とばかりに検索するが、やはり予想に違わず宣伝の謳い文句や提灯記事のヒットばかり。

「スイッチ一つでオープンに変身」
「洗練されたエレガントな大人のクーペ」
「操縦性能も911を凌ぐ面白さ」

・・・・・ばっかし。
下衆な私は,宿泊ツアーの豪勢さと,御足代の封筒のぶ厚さを,つい勘ぐってしまう。
諦めかけた頃,笹目氏の記述に、ついに解答を発見した。

「ブレーキを踏んでいないと開閉できない」

さすが元CG(カーグラフィック誌)の第一世代。
・・・で翌朝、目覚めと共に喜び勇んで部屋を飛び出し,やっと「ご開帳」と相成った。
ツンとすまして,
「ふんっ。何よ獣」
と蔑んでくれる○×△同様,山が険しく高いほど,「ご開帳」の感激は大きい。

朝食を済まし,「なっ,なっ,凄いやろ」と,相棒に自慢しながら,オープンにする。昔のCRX程ではないが,3分割されて凝縮された屋根が,複雑なリンケージを介して,トランクに収まる様は,何度見ても嬉しい。新しいおもちゃを,近所のガキ共に見せびらかした頃と同じ目をしている。
 余談だが,嘗ての「CRXデルソル」の屋根の収納には,別の意味で感心した覚えがある。ロボット制御された工場の生産ラインのような動きで,真面目な人が取り組めば,「単純なことでも,ここまで複雑にできる」と驚嘆した。

ギラギラと照りつけるクソ熱い日差しを全身に受けながら,「いざ出陣」と走り出したとたん、大きな警告音の嵐。表示メッセージは仏語で何と,
「ドアとかの開閉部が開いている。すぐに止まれ」
という,オープン・カーにあるまじきもの。

「何じゃこの車。オドレが自分で開きくさったのに,そう来るか!」
「この鬱陶しい音を聞きながら走れっちうんか!」
「それとも何か。ショールームやオープン・カフェの前で停めて,キザったらしく開いて見せびらかすためだけの飾りか!」

「潮風を感じながら」なんぞと言った,優雅どころの騒ぎではない。
一旦はこのまま意地で
「ワイは負けへんで!」
とばかりに走ってはみたものの,3分間が限度だった。可愛さ余って憎さ百倍,余りのうるささに血圧が限界値に達した。

 やむなく人家の途切れた道端に停車し,色々なパターンをあれこれ試してみる。そして見出した手順は,

-ドア,窓を全て閉じてから屋根を開き,その後窓を開ける。

そうすると警告は出ない。窓を少し下ろした状態で,屋根を開けたのが警報の原因だった。それの何処が気に入らないのかは,全く理解できない。熱気が籠った車に乗り込んで,まず最初にすることは,窓を開けることだと思うが・・・

 オープンになってからは,ぐんとこの車の評価は上がった。重心が下がった分,コーナリングも軽快になり,ユッサユッサとした揺れも少なくなる。
夕暮れの中,涼しい夜風に吹かれながら,草原の中を水平線まで一直線に延びた田舎道を流すのは,やはり爽快だ。
見上げればそこにある月が,さらに風流さに彩りを加える。
サンルーフではこうまでいかない。
レンタカー屋のニーチャンが「スペシャル」と言ったのにも頷ける。

かくして数日の借用期間を過ごし,空港へと戻った。そして駐車場の小屋で,返却手続きを済ませる。貸し出し時にすでにカードで支払い済みで,キー,書類,携帯ナビの返却だけである。
予定日数通りなので,差額も不要な筈だ。ちなみに営業時間外の場合には,返却ポストにこれらを放り込むだけだ。

 オネータンがパチパチとキーボードを叩く。
「綺麗やなぁ~~」金髪ロング・ヘアーでモデル並の容姿に見とれる。「スラブか北欧系が混じっているな・・・」終わり良ければ全て良し。
オネータンが書類を印刷しながら,こちらを向いた。

「えっ?」

一瞬わが耳を疑った。
事前説明に沿った前払い金額とは,まるでかけ離れた総額を告げられた。ゼロが1個増えている。
何とこの車には従量制の,私にとっては馬鹿高い距離料金が仕組まれていたのであった。
このところ借りた車は,全て距離制限なしだったゆえ,つい油断して距離料金の存在すら失念していた。契約条件をしつこく確認しなかったのは私の落ち度。文句は言えない。
距離料金のレートは,何とタクシー並。総額は日欧間を空路往復してもお釣りが来る金額。

貸し出し時のニーチャンの言葉「借りる奴は,まずいない」にも納得。ここの営業所の隠し球,埃を被りながら出撃のチャンスを密かに窺う,最終秘密兵器だったようだ。完敗した。「イー仕事してますね」である。

 意図せずであろうが,貸出カウンターにはお調子者のニーチャン,そこから遠く離れた返却カウンターには金髪のモデル並みの容姿のオネータン。絶妙なコンビネーションだ。これなら文句を言うスケベ爺もさぞかし少なかろう。
「まっ,時間と思い出は後では買えないから,オネータンの美貌に免じて,これで善としよう」と自分に言い聞かせながら,次の目的地目指して,ガラガラとスーツ・ケースを引きずりながら,心で泣いた。
もし,これがお馬さんのマークがついた赤い車だったなら,文句なく納得できたのだが・・・

「スペシャル」恐ろし。

蛇足:
写真の時計の針は午後。明るいにも拘わらず,翌朝に備えて町は寝静まっている。浮かれてはしゃいでいるのは,知能程度が小学校三年生の極東のオッサンだけ。

・・・つづく
Posted at 2010/06/29 21:13:39 | コメント(0) | 流れ流れて | クルマ

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好奇心の塊で物事を知れば知るほど己のアホさを知る,通りすがりのオッサン。
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