• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

タイプRチューニング日記のブログ一覧

2016年12月20日 イイね!

行ってきた その12

行ってきた その12今回はメカについてのssとアイドルマスターシンデラレラガールズの登場人物が、クラーナハ展、マリー・アントワネット展、そしてもう終わってしまった。デトロイト美術館展の事を語ります。
登場人物メカについてのssから
荻村瑞希 愛車FD2RR
野島大樹 愛車FD2
上記の2人が
アイドルマスターシンデラレラガールズから
ダークイルミネイト 神崎蘭子&二宮飛鳥の2人
この四人で物語が展開しますので本文を投下します。
2017年1月某日 美城プロダクション 第3小会議室室内 1415時
この日、荻村瑞希と野島大樹は美城プロダクションに来ていた。荻村瑞希は三船美優と高垣楓MT車チャレンジの件で、野島大樹はポジティブパッションと行くドライブ紀行の件で来ており、1400時から山本敬太郎と三船美優、高垣楓、ポジティブパッションを交えての打ち合わせを行う予定だったが、三船美優と高垣楓は撮影のスケジュールが遅れ、ポジティブパッションは首都高移動中に事故渋滞に遭遇し到着が遅れ、駄目押しに山本敬太郎が急を要する案件が突然発生したという結果、打ち合わせがどんなに早くても1500時過ぎでないと出来ないという事を千川ちひろ経由で伝えられたのは、つい20分程前でその為に仕方なく2人して持参した小説を読んで過ごしていたが、野島大樹がある疑問を思い浮かべると荻村瑞希に訊ねた。「荻村さん、この前デトロイト美術館展を観に行ってきましたが、どうして大西洋を越えてヨーロッパの名画の数々印象派の作品やエコールド・パリの作品がアメリカに行ったんですか?」その疑問に荻村瑞希は、読んでいたジェームス・ロリンズ著作のシグマフォースシリーズ最新刊のダーウィンの警告下巻を読む手を止めて野島大樹に答える。
「うん、物凄く極端かつ乱暴に言ってしまえばアメリカは文化的にはヨーロッパより遥かに後進国であり箔付けの意味合いも込めてヨーロッパの名画を購入し始めた事と、印象派やエコールド・パリの時代に挑戦する画家達の気風が、フロンティアスピリットを彷彿させアメリカ人に合っていたかもな、例を上げるなバルビゾン派のジャン・フランソワー・ミレーの作品はアメリカでは大人気だ勿論、日本でも人気が有るが、本国フランスではミレーの人気は今一つだし、印象派のカミーユ・ピサロも『ピサロは生涯に1500点の作品を残したが、アメリカには5000点のピサロが有る』というジョークも存在している」
「ミレーは浮世絵の話しに似てますよね。日本よりも欧米で人気が有りますからね。ピサロのジョークは確か、ピサロが売れない画家や貧しい画家にも自分のサインを使っても良いよと言った為にピサロ作と称される作品が増えたんですよね」
「その通りだ野島君」
「荻村さんの影響で、絵画鑑賞が完全に趣味に成りましたよ。あと、ゴッホの例の300億する自画像を観ましたが、ゴッホが有名に成ったのは何時頃から有名に成ったんですか?死後に有名に成ったのは知っていますけど、細かい事は知らないんで、荻村さん教えて下さい」その発言に多少呆れながら返答した。
「野島君、自分で少しは調べろよしょうがない教えるわ。ゴッホが有名に成ったのはゴッホが1890年に死にその年にある展示会にゴッホの絵が、ゴッホの弟にして画商のテオの手配で展示されたが、反応というか評価は大変悪く世間には受け入れられなかったが、この時ゴッホの絵を鑑賞し何か感じたアンブローズという画商がゴッホの絵を買い漁った。今だったら信じられない程の安値ただ同然の値段で買い集めた。それから10年後の1900年、20世紀に入ってからゴッホの絵は時代を先取りした絵として評価され、若い画家たちの間で評判になり、時間と共にその評判は上がり続け1910年に成るとゴッホは巨匠としての不動かつ安定した地位を確立し、実際1912年のドイツで開催されたゴッホ展は多くの人達の支持を受けると同時にゴッホの絵の値段は右肩上がりに急上昇、生前数枚しか売れなかったゴッホの絵がとんでもない値段に成り、ゴッホの絵を買い集めた画商アンブローズに莫大な利益をもたらした」
「その画商アンブローズですか?随分と上手い商売をしましたね。ただ同然で手に入れたゴッホの絵が、金の卵に化けたんですから」
「そうなんだよね。余談だが南フランスのアルルに移り住んだ時にアルルの景色を見たゴッホは『ここは日本だと』言ったエピソードは知っているか?」
「ええ、浮世絵の大胆な描写にゴッホは影響を受けていましたから、というか、その当時の欧米の美術界ではジャポニズムブームが発生していましたよね」
「その通りだ野島君、それはそうとデトロイト美術館展を観たんならクラーナハ展も観たのか?」
「ええ、ドイツ北方ルネサンス、当時の歴史的な背景を理解していると非常に面白いです」
「面白いね。例えば何が面白いんだ?」興味深い表情で野島大樹に訊ねた。
「訊きますか荻村さん、当時のヨーロッパ宗教界、要はカトリック教会の腐敗と汚職の蔓延ぶりは深刻なもので、神の教えを説くことよりも、聖書に書かれている事の反対の行為に精を出していましたから」その発言を訊いた荻村瑞希は少し考えた後に答えた「確か『汝、金銭を愛することなかれ』という一説じゃなかったかな野島君?」
「その通りです。この当時教会は贖宥状というものを発行しました」
「贖宥状、例えるならお札みたいなもので、それを持っていれば魂の救済と犯した罪が赦されると謳っていたよな」
「そうです。そして贖宥状を手に入れるには教会に贖宥状箱という物を設置し、箱の中に金銭を入れると贖宥状が渡され、そして贖宥状箱に入れる金銭が多ければ依り魂の救済と罪が赦されるという事で人々は我先にと、贖宥状箱に金銭を入れて贖宥状を手に入れました。この事は当時のヨーロッパの状況、ペストやコレラ等の疫病の発生、日常茶飯事的に起こる動乱いや戦争などで死は今とは比べ物にならないくらいに身近な存在で、少しでも死への恐怖を和らげ死んだ後に天国に逝けるように贖宥状は文字通り飛ぶような勢いで多数発行され、教会は多額の金銭を手に入れ益々腐敗と汚職が加速していきました。余談ですけど似たような話しに十字軍のエピソードが有りますからね荻村さん知っていますよね?」
「馬鹿にするなよ野島君、第1回十字軍結成の時、ローマ教皇が『この聖地に解放する戦いに参加した者は、今まで犯した如何なる罪が赦され、死んだ後に天国に逝ける』と説いた結果、野盗、盗賊、強盗等々の犯罪者が多数を占め、厚い信仰心の元で十字軍に参加した者は少数だった筈だよな?」
「そうです。そして教会の腐敗と汚職にエラスムスという人物が先鞭をつけて弾劾すると、その後をルター、ツヴィングリが続きドイツを中心にかの有名な宗教改革が始まりました。そして宗教改革の影響はドイツ北方ルネサンスにも与えて独自の発展をしました」
「確かにフィレンツェ並びにベネツィアルネサンスは、聖書の一場面、東方三博士の礼拝、受胎告知、聖母子、嬰児虐殺、洗礼者ヨハネ、キリストの張り付け等で神を敬い、敬虔、畏敬の念を描き、神聖かつ厳かな雰囲気が特徴だが、ドイツ北方ルネサンスは聖書の場面を描きながらもリアルにそう、人を人らしく描いている。クラーナハの『聖母子』は、聖母マリアは母親らしく、赤子のキリストは依り赤子らしく描いている。じっくり観ると血管が薄く見えるまで表現して描いているし、他にも聖人や神を人間として描いている」
「そうなんですよね。それはそうと荻村さん『正義の寓意』の感想はどうですか?本物と一緒に中国油画村の絵描きが描いた90枚の複製画の『正義の寓意』が飾ってあって、複製画は観ていて思わず笑いそうになると同時に、不思議と見いってしまいましたよ」野島大樹は、そう言うと『正義の寓意』を観た事を思い出すと面白そうな笑みを浮かべ、それを見た荻村瑞希も同様の表情、笑みを浮かべて返答した。
「野島君の言いたい事は良く判るわ。作品の大半は本物そっくりに描こうと努力しようとしたのが良く判ったが、そっくりに描いただけで描いた人間の個性が余り出ていなかったし、逆にちゃんと見て描いたのかと疑ってしまう様な絵も有ったが、皮肉にも描いた人間の個性が出ていた。アンリ・ルソーかモディリアーニ風のタッチで描いていたからな…、それから極一部の作品は見いってしまう程に出来が良かったわ、本物を観て模写を観て一度で二度美味しい展示内容には好感が持てたよ。それから、デューラーの感想は?」
「アルブレヒト・デューラーですか、ダン・ブラウンのロストシンボルで知った画家でクラーナハと並んでドイツ北方ルネサンスを代表する巨匠ですよね。AをDに被せるような独特のサインで有名で確か本も書いていましたよね。タイトルは『測定論』でドイツ初の美術指南書を出しています」
「そうだ。執筆活動でも名を残し、画家としてでも多くの傑作を世に送り出し、他にも木版画、銅版画でも多くの傑作を残しているドイツのレオナルド・ダ・ヴィンチと言っても過言ではない、そんなデューラーの傑作の1つ銅版画のメレンコリア1の感想はどうだった?まあ、あれは解釈に困るが銅版画に於ける最高傑作だからな」
「メレンコリア1、訳せば憂愁もしくは憂鬱の意味に成り全体的な構図は不安定で憂鬱そのものです。今にも転がりそうな球体に、崩れそうな五角形の置物、そして倒れそうな梯子や正確に計れているのか疑問に浮かぶ秤」
「そして天使の描写も寝ているのか、考えているのかもそれすらも判らず、背景の太陽にしても朝日なのか夕日なのかもさっぱり判らず。全体的に理解が出来ない構図と不安定さが強調されるが一方で、観る者に何かをうったいかける不思議なメッセージを強く感じてしまうよ」
「それには同意しますよ」野島大樹がそう言い終えると小会議室のドアがノックもなく開き二人の、一人は黒のパンク風ファッションで、もう一人は黒のゴスロリファッションの少女たちが入って来ると、中に先客が居るとは思っておらず荻村瑞希と野島大樹の姿を見ると一瞬固まっていたが、黒のゴスロリファッションの少女が何かを思い出したかの様な表情をすると口を開いたが発せられた言葉は荻村瑞希と野島大樹の理解力を斜め上を飛び越えていた。
「汝達は、蒼穹の翼と悠久の深紅を纏いし鉄馬を駆り、聖地を疾走した騎手どもではないか!!( あなた達はホンダの青のシビックタイプRと赤の無限RRで鈴鹿サーキットを走ったドライバーの人達ですね)」
「ふふ蘭子、初対面の人達にその言霊はちょっと解りにくいから別の言霊で表現した方が良いんじゃないのかい?」
「なんと、では我が眷属飛鳥よ、どのような言霊が我に似合うと思うか?」
「蘭子に似合う言霊か…」蘭子と飛鳥と呼ばれた二人の会話を聴いていた荻村瑞希は野島大樹に訊ねた。
「お~い野島君や、最近ああいう言い回しが流行りなのかい?」
「此方に話しを振らんで下さい荻村さん」そう言い返すだけで精一杯だった。
10分後
二人の少女、美城プロダクション所属のアイドル、黒のパンク風ファッションの少女の名は二宮飛鳥、黒のゴスロリファッションの少女の名は神崎蘭子という名を聞き出し、第三小会議室に来た目的を、やたら難解な言葉使いと言い回しに精神的な装甲を削られると同時に疲労を感じつつも翻訳に成功した荻村瑞希が口を開く。
「要するに忘れ物を取りに来たということか」
「そう蘭子の力の源の一つが、行方不明で心当たりを探索していたんだ」二宮飛鳥のその発言を訊いた野島大樹は、何かを思い出すと一冊のノートを取り出すと二人に見せると訊ねた。「行方不明の品物は此のことかな?」そのノートを見た神崎蘭子は引ったくる様な勢いでノートを野島大樹の手から取り、中身を確認すると野島大樹に訊ねる。
「我がグリモワールを閲覧したのか!?(ノートの中身を見ましたか!?)」
「いや、中身は見てないよ」
「うむ、賢明な判断であった礼を言うぞ(中身を見ないでくれてありがとうございます)」そんな会話を訊いた荻村瑞希は口を挟む。
「グリモワール、確か以前に野島君に教えられたが魔導書の意味だったよな」
「そうです。フランス語で魔導書を表す単語です。ヨーロッパの方だとこの手の研究が結構盛んで、かのコナン・ドイルも晩年は魔導書やオカルトの研究にのめり込んでいたのは意外と知られていませんが、荻村さん知っていましたか?」
「勿論知っているぞ、というかコナン・ドイルの小説家デビュー作のメアリー・セレスト号事件は勝手に憶測で事件の真相として書いて出版しちゃたから、捜査本部から出鱈目な事を書くなと厳重抗議がきたが、この一件で世間には名を馳せて以降歴史小説を何冊か書くが評判は今一悪く、心機一転で書いたシャーロック・ホームズシリーズがイギリスどころか世界中で大ベストセラーに成ったからな」
「ええ、でもシャーロック・ホームズシリーズは或る意味ジャンル的にはライトノベルですよライトノベル、主人公ホームズの何そのチートクラス級の能力の高さは、他にも設定からして色々とツッコミ処満載ですよ」
「確かに激しく同意するが、それを言ったらギリシャ神話もラノベだろ。主神ゼウスからして何処ぞのハーレム系ラノベの主人公だと言いたいわ」
「否定というか、激しく同意しますよ」と言い終えた時に神崎蘭子が「なんと、かの聖典と神話はそのように捉える事が出来るのか是地、我にも教示を」と熱い口調で言うと、二宮飛鳥も「へー、そんな見方をする人達なんて初めて聞いたよ。僕も興味があるから是非とも教えてくれないかな」それを訊いた荻村瑞希と野島大樹は後ろを向くと小声で言い合う。
「野島君、盛大に地雷を踏んだか?」
「思い切っり自爆しました。どうしますか?あの難解な言い回しや言葉使いに正面から対応しますか?」
「搦め手からいって此方がアドバンテージを握る。野島君マリー・アントワネット展、観にに行ったか?」
「ええ、野郎一人で観に行くもんじゃないですが、行ってきましたよ荻村さんは?」
「もう観てきたよ。マリー・アントワネット展の話しでいくぞ、野島君話し合わせろよ。後それから野郎一人で観に行くもんじゃないというのは同意件だ」
「了解」そこまで話すと荻村瑞希は二宮飛鳥と神崎蘭子に話し掛ける。
「神崎さんの衣装を見ているとマリー・アントワネットを連想するが、マリー・アントワネット展行ってきたのかな?」
「いや、かの展覧会まだ行っておらぬぞ」
「僕も興味があるから行こうと思っている」
「じゃ二人に質問するけど、マリー・アントワネットってどんなイメージを持っているかな?」野島大樹の質問に考えた後に二人とも似たような返答をする。
「うむ、信じられないような贅の限りを尽くした王妃で賭け事にも莫大な金額を費やし結果、革命が起きたのであろう」
「僕も蘭子と同じかな、国を傾けた傾国の王妃のイメージが強いな例の『パンが無ければお菓子を食べれば良いじゃないか』という発言し結果、断頭台の露と消えたかな」その返答を訊いた野島大樹は、荻村瑞希と顔を見合わせると軽く頷くと口を開く。
「いや、二人ともそのイメージは違っているよ。どうしてそんなイメージがついたかというと、当時のフランスの政治情勢とマリー・アントワネットを取り巻く環境と或る事件をを理解しないといけない、最初にフランス革命が起きた理由は、一言で表すなら金が無く国家財政が破綻状態だったから革命が起きたというのが原因で、どうして国家財政が破綻する程に悪化したのかというと、マリー・アントワネットの夫ルイ16世の前王ルイ15世の半世紀に及ぶ統治の時代にフランスは対外戦争、イギリス、スペイン等のヨーロッパ諸国と起こしており、更に当時の北米大陸のフランス植民地だったカナダをイギリスとの戦争に負けてイギリスの植民地になっており、その為フランスはイギリスの国力を削ぐ為に、当時イギリスからの独立を模索していたアメリカの独立支援に手助けしており、この支援はルイ16世の代に成った際には寄り大規模になり金や物質、兵力をアメリカに送り結果、アメリカは独立を果たしたが、この過程で発生した様々な手間と予算はフランスにとっては重荷であり、肝心のイギリスの国力を削ぐという目的には対して影響せず。フランスに取っては割の合わない勝利、ピュロスの勝利だった」そこまで一気に言うと、次に荻村瑞希が述べる。
「次にマリー・アントワネットを取り巻く環境というか、マリー・アントワネット個人に関しては自然を愛し、神を敬い、夫のルイ16世を愛し、子供が生まれるとそれまでしていた賭け事とは一切合切やらず、子供の教育には熱心に取り組むと同じくらいの愛情を注ぎ、王族の誇りノブレスオブリージュの精神を持っていた。高潔かつ聡明な女性であり言うなれば良妻賢母と言っても過言では良かった。そんなマリー・アントワネットに贅沢好きな浪費家としてのイメージが付いたかというと、首飾り事件、別名マリー・アントワネットの首飾り事件が原因だ。この事件の概要は大雑把に言ってしまえば詐欺事件だ。事の発端はベルサイユ宮殿出入りの宝石商が、ルイ15世の寵姫デュバリー夫人に売り込む為にダイヤモンドを凝れでもかとふんだんに使った首飾りを製作したんだが、出来た時にはルイ16世に代替わりしており、ルイ15世の寵姫だったデュバリー夫人の権勢は地に落ちており、折角作った首飾りが無駄になるという状況になり宝石商としたら元が取れなくなる為に急遽マリー・アントワネットに売り込みを図ったが、余りの高額な代金に断られ売れなければ大損の為に各方面に売り込みを図ったが芳しくなかったが、この事を聞いた。とある伯爵夫人名前は……野島君なんて名前だったけ?」
「ジャンヌ・ラモット伯爵夫人です。ヴァロワ家の血筋と称する怪しい触れ込みでしたが、この人物が首飾りの一件を耳にすると一計を案じます」
「そう、当時マリー・アントワネットに熱を入れていたロアン枢機卿に『首飾りを購入すればマリー・アントワネット様に気に入られますよ。購入したら貴方様からの贈り物として私が献上致しますわ、そうすれば一夜を共にするのは勿論の事、上手くすれば其なりの地位に就くことも出来ますわ』と囁き、その囁きを完全に信じ込んだロアン枢機卿は首飾りを購入したが余りの高額な代金、日本円に換算したら200億円以上の為に頭金を払い残金は後で払うと宝石商に言って購入し、ジャンヌ・ラモット伯爵夫人に渡したんだが」
「ジャンヌ・ラモット伯爵夫人は、マリー・アントワネットに献上する気は全く無く。その首飾りのダイヤをバラバラにして売り払いました」
「そしてこの事件は、宝石商がベルサイユ宮殿のマリー・アントワネットに残りの代金の請求をしに行った時に発覚し結果、ジャンヌ・ラモット伯爵夫人は捕らえられ裁判で有罪を判決を受け終身刑として投獄されたが、脱獄に成功し回想録を執筆し出版した。その回想録の内容たるは、有りもしないでっち上げの内容で徹底的にマリー・アントワネットを辱しめており具体的には、無駄に高価な衣装やアクセサリーを買い集め、気に入らなければ簡単に捨ててしまい。おまけにマリー・アントワネットは同性愛者で自分とは愛人関係だったと、嘘八百の内容だったが当時のフランスは中途半端にマスメディアが発達しており、重税に苦しんでいた国民は此を信じ、更に当時のルイ16世とマリー・アントワネットが薦めていた財政改革にも反発を持っていた貴族も此に飛び付き国民を煽った」
「そして、荻村さんが言った財政改革は余計な出費を減らし税収を増やす為に貴族への課税を行うと同時に王宮での無駄な出費、無駄な仕来りを廃止し、余計な人員を減らす事だったが、伝統ある仕来たりを廃止し課税した事による保守派貴族達の不満を募らせ、余計な人員削減、一応王宮に仕える以上は下級貴族の仕事を奪う事の反発を招いた。そしてさっき言った『パンが無ければお菓子を食べれば良いじゃない』は、マリー・アントワネット自身そんな発言なんかしていない。別の貴族が言った発言が首飾り事件の際に乗じて誰かが流行らせたデマだ。実際のマリー・アントワネットは、夫のルイ16世と協力してパンに代わる主食、フランスでのじゃがいもの栽培並びに食用に力を入れていた」
「そして栽培した。じゃがいもを調理して食べて美味しい食べ物てあると配下の者達にも振る舞っていたという事実は、結構意外と知られていない」
「そして話しは一気に飛ぶけどマリー・アントワネットと夫のルイ16世がなんで断頭台送られたのかというと、ヴァレンヌ逃亡事件が原因だ。歴史家の中には、もしヴァレンヌ逃亡事件が無ければフランスは王政を維持したままの近代化、要は今のイギリスの様な政治体制に成っていたと断言している程だ。そしてヴァレンヌ逃亡事件は謎が有るんだ。この謎は今でも明確な解答が出ていない謎だ」
「ヴァレンヌ逃亡事件の謎、スウェーデンの外交官アクセル・フォン・フェルゼンの手引きでマリー・アントワネットとルイ16世とその子息達の国外脱出計画だったが、当初の予定では速度の出る馬車と最低限の身の回りの物を持っての脱出計画だったが、何故か速度の出ない多頭引きの馬車で持ち物も不必要な迄に多くの持ち物、銀食器一式にワイン樽等などを載せており、更に道中でも急ぐ脱出計画だったのに散策や無駄に長い食事をしたり、護衛との合流も失敗し、更に財政改革の一貫としてルイ16世の肖像を描いた紙幣が大量に出回っており道中で、ルイ16世と判明した為に途中で捕まってしまった」
「そして捕らえられたマリー・アントワネットとルイ16世とその子供達は、パリに連行され略式裁判の後に断頭台にて処刑される」
「その時のルイ16世とマリー・アントワネットの毅然とした立ち振舞い、此から処刑されるにも関わらず恨み言も命乞いもせず静かに刑を受けて、その生涯を終えた」
「予断だが首飾り事件の際に、本来の持ち主に成る筈だったデュバリー夫人も断頭台にて処刑されたが、その際に泣きわめき散々命乞いをした挙げ句、問答無用に処刑されている」そこまで荻村瑞希と野島大樹が言い終えると二宮飛鳥と神崎蘭子は、ポカーンとした表情で二人を見ており、それを見た野島大樹は荻村瑞希に小声で訊ねる。
「少し、言い過ぎましたかな?」
「言い過ぎたな間違いなく」荻村瑞希がそう答えると『暴走しすぎたか』内心で、そう思うとポカーンとしている二宮飛鳥と神崎蘭子にどう接したら良いか、本気になって考え込んでしまうのであった。
クラーナハ展、大坂国立国際美術館にて4月16日迄開催中
マリー・アントワネット展、森アーツセンターギャラリーにて2月26日迄開催中
作者から一言、熊本弁(笑)が難しかった。このssを読んで気が向いたら是非観に行って下さい。
2月22日脱字誤字修正


Posted at 2017/02/05 19:44:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2016年12月12日 イイね!

泊まってきた

泊まってきた先日、埼玉での仕事も無事に終わり(来年度の事を考えると正直言って頭と胃が痛いが)地元の静岡に帰る前に、有給休暇が上手く取れたので大洗の民宿、浅野丸に泊まってきました。
料理も魚料理を中心に美味しく、人柄の良いご夫妻が営んでいるので、機会が有ればまた泊まりたいです。
一応、フォトギャラリーに写真はUPしておきますので、暇だったら見てください。
Posted at 2016/12/12 18:02:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「訂正ミュシャ展入場待ち140分待ち」
何シテル?   06/04 10:33
タイプRに乗っているので、サーキットを走りたくなりシビックを、チューニングしてサーキットデビューをすると同時に、愛車のチューニングも紹介していきたいと思います。...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2016/12 >>

    123
45678910
11 121314151617
1819 2021222324
25262728293031

リンク・クリップ

相棒シーズン14 感想 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2017/04/19 22:30:57
あしたは、洗車 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2017/02/10 21:11:06

愛車一覧

ホンダ シビックタイプR ホンダ シビックタイプR
新車で買って、七年目になるシルバーのFD2シビックタイプRです。
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation