2日前の23時におじいちゃんがなくなったと
母から連絡がありました。
父方、母方の中で一番大好きだったおじいちゃんでした。
おじいちゃんにとっては初孫で
どこにいくにも一緒についていって
トラックの助手席が私の定位置でした。
水道屋さんを営んでいた祖父は
細身で身長が高いのに
筋肉質で、いつも元気でした。
周りが心配するくらい孫バカで
「めぐー、めぐー」って
姿を見れば大きな声で呼んでくれて
私も生粋のおじいちゃん子として2日前まで
生きていられました。
私の体は生まれたときから丈夫ではなかった事で
入院したりしてたくさんおじいちゃんにも心配をかけました。
早く元気になりたくて
おじいちゃんの家にいっては
おばあちゃんが買っておいてくれた牛乳瓶の牛乳をたくさん飲んで、飲みすぎでよくお腹を壊してたのがとても懐かしいです。
おばあちゃんが早くに亡くなって
棺の前でおじいちゃんが
「俺も早くしにてぇ」と大声で泣きながら言ったとき
小学生だった私はおじいちゃんの胸ぐらをつかんで、「おばあちゃんだって死にたくて死んだんじゃない!早く死んじゃった分おじいちゃんが長く生きなくてどうするの」って、大泣きしながら必死に言ったことは十数年たった今でも忘れていません。
中学や高校に進学し一緒にいられる機会はめっきり減りました。
でも、車の免許をとってからは、たまにおじいちゃんの様子が気になって、甘いお菓子を買っておじいちゃんの家にいくと
「めぐか、何で来た?」って言うから
「たまたま近くにいたから、顔見に来たんだよ」
って答えると
「はは、そうか」って照れくさそうに言う顔が
私は大好きでした。
仕事の都合もあり茨城に引っ越してからも
連休があるときは実家になるべく帰っていたのは
親には用事があるから行くといいつつ
ちゃっかりおじいちゃんの顔を見に行くのも
予定にいれての帰省でした。
ここ数ヵ月は施設に入り
会うことは簡単にはできませんでした。
つい先日にお母さんと月末の休みに帰省して
おじいちゃんの施設に行くって言ってたのに
おじいちゃんは待ってはくれませんでした。
おじいちゃんがなくなった日
死に目に会えたのは私の母と叔母でした。
娘二人の姿を見て、安心したんでしょうね。
苦しむことなくスッと亡くなったそうです。
私への連絡があったのは夜の23時ごろ。
会社に帰ってきてから聞きました。
その日の私はいつもと違いました。
朝の出勤時に霊柩車とすれ違う際
いつもは気にもしないのに
【親の死に目に会えないのは嫌だから親指を隠そう】ってふと思い親指を手のひらに隠しました。
きっとおじいちゃんと通じる不思議ななにかがあったんでしょうね
お母さんと電話した時はただただ実感がなくて
涙が出てはいましたが、まだ頭の中は冷静でした。
しかし寝ようと思っても寝ることができず
そのまま仕事にいきました。
会社に忌引きをしたい申し入れもしましたが
職業柄シフト制のため休みがとれないかもしれないとなり
お父さんに我が儘を言いました。
今日の仕事が終わってからおじいちゃんに会いに今から行かせて欲しいと。
でも、お母さんや周りが心配して、あとでお線香をあげにきてくれればいいから事故でも起こしたら大変だからと、無理をする私をなだめようとしてくれたのは、もちろん理解しています。
職場からおじいちゃんの家まで近くはありませんし、翌日も仕事があります。
でも、会わないと後悔すると思い、泣きながら無理を言いました。
お父さんは「おじいちゃんがめぐを好きだったのも、めぐがおじいちゃんのことを好きだったのもわかってるから、じゃあ俺が迎えにいく」といってくれ、長い道のりをお母さんと一緒に職場まで迎えに来てくれました。
21:30に仕事を切り上げ圏央道と関越道にのり、
23:30頃におじいちゃんの家に着きました。
白いお布団に白い布をかぶって
その姿はとても小さくて
いつも見ていたおじいちゃんの姿は
そこにはありませんでした。
でも、その空間にたった瞬間から
涙が止まりませんでした
まだ顔も見ていなくて実感もしてないのに
涙は溢れるばかりで
どうしていいかわかりませんでした。
見かねたお父さんが顔見るか?といってくれなければ、ずっとその場で泣いていたかもしれません。
おじいちゃんの顔の横に座り白い布をとったとき
ふと笑っているように見えました。
薄目を開けていて、今にも「めぐか」って言いそうでした。
でもすぐに涙が溢れてきて
おじいちゃんが見えなくなって
顔が見ていられないくらい泣いて
溢れてくる言葉は後悔ばかりで
行き場のない気持ちに、ただただ泣くことしかできませんでした。
少し落ち着いたころにおじいちゃんの顔を見ると
怒っているように見えました
「また泣いてるんか」
「何で来たんだ」
そう言っているのが聞こえるようでした。
1時くらいに実家に帰ってきてから
私が小学生の時に入院していた際
お見舞いとしてくれたぬいぐるみを抱いて寝ました。
おじいちゃんが値段も見ずに決めて
おばあちゃんが呆れたという話をきいていた
大好きな二人からもらったウサギのぬいぐるみ。
もう私のもとに来て21年。
捨てることはでききず
でも服はもうボロボロ。
昨日は寝れませんでしたが
安心したのか、スッと眠りに入ることができました。
朝は7時に実家を出て
9時ごろ職場に着きましたので
これからまた仕事に向かいます。
大好きなことにこれからも変わりはありません。
これからはずっと一緒にいられます。
おじいちゃんありがとう。
いままで本当にお疲れさまでした。
おばあちゃんと仲良くやってね。
私がいくまで待っててね。
またその大きな手で、頭を撫でてください。
私はずっと忘れません。
時には泣くこともあるかもしれないけど
怒らずに見守ってください。
29年間近くにいてくれて本当にありがとう。
ずっとずっと大好きです。
Posted at 2018/04/14 11:46:18 | |
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