あちこちでトッチラカッテる話題の部品。相当に難物なのですかね(笑)
難しそうなトコロ
【電動モーターには過酷な環境】
車体の外でホイールの中なので、夏はブレーキの排熱でトンでもなく暑いし、冬は最も寒いトコロ。雨水直撃で融雪剤も直撃。タイヤはあるもののバネ下なので振動も衝撃もキツイ。
バネ下に装着する電動モーターって他に無い気がしますけど、なにか先例ありましたっけ?
【ドラム式だと更に難儀】
運転中の液圧ブレーキシリンダーとは別に、電動モーターで駆動するシュー押し付けアクチュエータが必要。さらに両方のブレーキパワーは作動方向にだけオーバーライドしないとダメなので、一種の差動メカも必要。
【無動力でブレーキ維持】
エンジンパワーは当然として、バッテリーも切断された状態で、一か月でも半年でもブレーキ力維持しないとダメ。という事は、アクチュエータをロックするメカとリリースするメカが必要。そのロック・リリースも当然電動式になる。
【モニター回路が必要】
ブレーキ掛かった、緩んだを監視出来ないとダメ。モーターが過負荷とか負荷軽すぎはメカニズム異常を暗示するので、当然監視して判別する必要もある。
これは問題聞かない部品メーカー製品ですけど、コネクター二極に見えるんだよなぁ。ってことは電源とアースしかないのかなぁ。ってことはモニターするのは車体側のECUだわなぁ。
【摩耗に自動追従する必要あり】
パッドもシューも減るので、モーターへの通電時間では作動完了を保証しきれない。となると電流変化をモニターするしか思いつかない。
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勝手な想像すると
【N-WGNのズッコケ】
車に装着後に、警告灯が点くの点かないのが問題らしいですが。
電動パーキングブレーキ側に故障診断回路が有れば、部品出荷前にも判りそうな問題。それが完成車工場まで判らないという事は、車体側のECUでモニターするモーター電流が設計通りの挙動しないんでしょうな。その原因が量産ラインの工程設計と検査工程の不備らしいが、部品メーカー側がナカナカ直せないらしい。アナログ電装時代最後を飾る大ズッコケですな。
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【今は過渡期】
車の電装って、いまは素人でも弄れるアナログ配線が大勢ですけど、Connected carが本格化したら一掃されるでしょうね。ライトユニットとかブレーキユニットはアセンブリー化が徹底され、それぞれが独立したモニター回路を装備。車両側の中核コンピュータとは全面的に暗号化したデジタル通信になり、物理的に配線繋いでもデジタル証明で事前に相互認証したユニッじゃないとピクリとも作動しない。
電源配線と制御信号LANだけになると、ハーネスも大幅削減。
と言うより電源配線でLANもやって、自動運転用のレーダー画像とか高解像度カメラ画像だけが光ファイバーか。エンジン内部の燃焼制御がリアルタイム処理になったら秒間で莫大なデータ量なので、専用LANだろうなあ。
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こんな時代になると、IT/IoT出来ない部品メーカーは生き残れないし、完成車メーカーは設計も出来ない。IT業界は更に忙しいとw
そうなるかは知らんですけどw
でわ。(^^)/~
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自動車技術 | クルマ
Posted at
2019/11/10 00:54:45