うちのRX-8はすでに
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純正ナビモニターへのHDMI入力
使用したもの
・TSdrena HDMI → アナログ(コンポジット) 小型コンバーター HAM-CHIC2
・Data System ビデオ入力ハーネス VHI-U17
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ヒューズ電源(シガー)取り出し
使用したもの
・エーモン 2835 フリータイプヒューズ電源(ミニ平型)
・エーモン 2831 プラスマイナス分岐ターミナル
の整備は済んでおります。
HDMI入力(コンバータ)とUSB電源(プラスマイナス分岐ターミナル)は、
いずれもグローブボックスの裏にあります。
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以前に機種変更して、某社のSIMロックがかかったままのiPhone6sを、
スマホホルダーを使って運転席側Aピラーに取り付けて常時車載にしています。
せっかく純正のフリップアップモニターがあるので、
Apple Lightning Digital AVアダプタを使ったミラーリングもやってはみましたが、
アダプタがかさばるなどの理由で実利用には至らず、ミラーリングは断念。
常時車載してるiPhoneは電源と音声だけつないで、
モバイルルータを使ったインターネット環境下で、
ナビやインターネットラジオとして使っておりました。
さて。
そんな折、量販店でたまたま見つけたのがこちら。
カシムラ HDMI変換ケーブル iPhone専用 KD-207
https://www.kashimura.com/goods/keitai/mirroring/kd207.html
Apple純正のLightning Digital AVアダプタと同様、
iPhoneのLightningコネクタからHDMIに映像出力をできるもの。
いいおもちゃになりそうと思い、さっそく購入しました。
制限事項
AmazonPrimeなどの有料系動画はKD-207を経由して再生できません。
(エラーメッセージすら出ずに読み込み状態のままフリーズする)
アプリ対応表がメーカーから出てますので、
目的の動画サービスがあるのならば事前に確認を。
(ただしこのテのガジェットは、アプリ側のバージョンアップでいきなり使えなくなったりするのが常です。使えなくなっても泣かない)
KD-207レビュー&RX-8への取り付け

HDMI端子のある本体から、iPhone側と電源側にそれぞれ1mのケーブルが伸びています。

ケーブルは布編みで丈夫そう。

両端はいずれもUSB(A)端子になっています。
Lightningコネクタとの接続には手持ちのUSB(A)ーLightningケーブルを使います。
でっかいアダプタ本体がiPhoneにぶら下がるApple純正品とは違って、
この構造ならiPhone周りはスッキリさせられそうです。
あらかじめ自宅テレビで動作確認しましたが、
説明書通り接続するだけでiPhoneの画面がテレビ側にミラーリングできました。
さて取り付けていきます。(作業内容の画像は省略)
KD-207本体はハンドル下あたりに結束バンドで取り付け。
iPhoneに向かうケーブルはAピラーの裏でLightningケーブルと接続。
本体に接続したHDMI延長ケーブル(1m)を、
電源に向かうケーブルと一緒にオーディオ裏を通して、
グローブボックス裏にあるHDMIコンバータとUSB電源へ。
すべてを接続して、
iPhone上に出てくるメッセージに承認を押せばすぐにミラーリングされます。

GoogleMapやTVerは、iPhoneに表示されている画像がそのままミラーリングされました。
iPhoneを横向きにするとサイズ的にもちょうどいいです。

YoutubeはAirplayでストリーミングされます。
iPhoneの向きに関わらず
RX-8のモニタには動画がフルスクリーンで表示され、
iPhoneの画面には動画は表示されず動画コントロール用のパネルになります。
Youtubeの再生画質設定が高レートだと、音声だけ流れて映像が静止してしまう現象がありますが、
画質を落とせばちゃんと動画として再生されます。
Youtubeの再生中でもエンジンを止める(=充電が止まる)と、
再生が勝手に一時停止状態になるのがなにげに便利。
(ほっとけばスリープ状態になりバッテリー浪費が避けられる)


コントロールセンターから「DOCKコネクタ」を選んですすむとミラーリングの停止ができますが、一旦停止してしまうとiPhone上の操作での再接続はできないようでした。
iPhoneを再起動したらまた認識されるようになりました。
ミラーリングを一時終了したいならば、いったんLightningケーブルを抜くのがスマート。
充電してるはずが・・バッテリー切れ
思ったとおりに機能したので上機嫌。
はじめ、iPhoneの充電が60%程度で、ちゃんと充電マークが出てる状態で数時間ほど使いました。
しかし、翌日車に乗るとiPhoneがバッテリー切れになってました。
そして、エンジンを始動していくら待ってもバッテリー切れのままでiPhoneが起動しない。
一度モバイルバッテリーでフル充電して、また試してみましたが、
また1日ほどでiPhoneのバッテリー切れ。
どうやらほとんど?KD-207経由では充電されていない模様。
USB電圧・電流チェッカーで検証してみます。
USB電源の電圧は5Vで固定なので
充電スピードは電流が分に流れるかどうかで決まります。
良質なUSB電源アダプタとケーブルを使えば、
iPhone6Sは最大の1Aで充電できるはずです。

(参考:AnkerのシガーソケットUSB電源と有名メーカーのLightningケーブルを使ったときの画像)
現在、KD-207の電源供給は、
ヒューズ1番(シガー)→エーモン2831プラスマイナス分岐ターミナル→
某社USB電源(max2.1A表記あり)で接続されていますが。

なんと表示は0.00Aでした。
KD-207本体の消費電力もあると思うので完全に0ということはないとは思いますが、
さすがにこれではiPhoneは充電されないはずです。
別器具につなげていた
エーモン2880USB電源ポートと入れ替えてみました。

先ほどよりはマシですが、これではiPhoneを使いながら充電しててもバッテリーが減っていくレベル。
供給電流アップ大作戦
USB電源による充電をしっかり行うのに必要な条件は
「良質な電源」と「良質なケーブル」。
KD-207の商品説明ホームページには、「バッテリーの状態や使用するアプリの消費電力が大きい場合には、充電中の表示がされていてもiPhoneのバッテリー残量が減少することがあります」と注意書きがあり、あまり十分な電流が得られない可能性はメーカーも想定しているのだろうなと思います。
ケーブルの交換はできないので、電源の方を改善していきます。

Ankerのモバイルバッテリー(これを良質な電源とする)と
KD-207を接続したときの電流値は0.62Aでした。
この値が現在のケーブルで出せる最大の電流と仮定。
これを基準として供給電流アップを目指していくつか試してみます。
① Ankerのカーチャージャー
USB電源アダプタでは定評のあるAnker。
PowerIQといって接続された機器に応じて適切な電流を流す機能を持ってます。
5年ほど前に購入したAnkerのカーチャージャー(全長が長いので車室内で使うにはちょっと不便)を流用します。車内の12VをUSB5Vに変換する役目としてはおそらくこれが最適だろうと。
グローブボックスの裏でつなぎっぱなしにするつもりなので、
エーモン1541電源ソケットプラグロックタイプを購入。
ケーブルの被覆をすこし剥いて、プラスマイナス分岐ターミナルに接続。

カーチャージャーを突っ込んでネジを締めればロックがかかり抜けなくなります。

これだけでもだいぶ改善しましたが、まだ心もとないレベル。
② ヒューズの交換
「クルマ 電源 電力不足」などで検索をかけると、
ヒューズの劣化が原因による電力不足がありうるという記事がいくつかヒットしました。
(ただしそれを否定する記事もいくつかヒット)
大した金額がかかるものでもないですし、これも試してみます。
エーモン3681ミニ平型ヒューズセットを購入しました。
ボンネット内のヒューズボックスの蓋の裏にあるヒューズクリップを使って、
現在のヒューズ電源に入ってる15Aヒューズを取り出し。

新品と比較すると確かに端子表面が酸化してるように見えます。
新品に入れ替えて電流値をチェック。

まぁ誤差の範囲でしょう。残念ながら改善した様子はわかりませんでした。
③ あたらしくヒューズ電源を取り出し
現状、室内1番(シガー)のヒューズソケットから電源を取り出して、
HDMIコンバーターとビデオセレクタ、そしてKD-207と
あわせて3つの機器に分岐させてます。
分岐させているのがマズいのでは?
別のヒューズソケットから取り出した電源に、
KD-207だけになるべく余計なものを挟まずに直結させてみます。
エーモン2835フリータイプヒューズ電源(ミニ平型)を購入。
久しぶり。
3番(アウトレット)を使います。
以前の作業と同じ。
ギボシ加工した電源ソケットの+側と接続。
電源ソケットのー側はクワ加工してボディーアースに接続。
かなりいい線までいけました。
この方法で、急速充電とまではいかないまでも、
iPhoneをミラーリングして使用しながらでも充電ポイントが増えていくことが確認できました。