
私が昔から考え続けてきて未だにわからない問題、それは
『日銀は製造した通貨をどうやって市中に供給しているのか?』
である。
即座にこう答える人が多いと思う。
『日銀は市中銀行に金を貸すことによって市中に通貨を供給している』
でもよく考えて欲しい、(今は公定歩合と呼ばなくなったらしいが、わかりやすいので公定歩合と呼ぶこととする)公定歩合1%だとすると、日銀から100円借りた銀行はあとで101円返さなくちゃいけないのだ。単純にこれを繰り返すと市中からお金はどんどん減っていくことになる。
市中銀行は日銀にお金を預けてその利子を稼いでいる?
確かに市中銀行は日銀に口座を持っていてお金を預けているけど、それは当座預金で利子は付かないから、これもない。
何か価値のあるものと引き替えにお金を渡しているのか?たとえば市中銀行が金塊を日銀に渡して、その対価として現金をもらっている? そんな話は聞いたことがないし、もしそうやっていたとすると、日銀に集中した富は一体どうなるわけ?なのでこの方法もあり得ない。
しかし間違いなく日銀は市中に通貨を供給している。戦後すぐの時点では経済単位は億円単位だったものが、現在は兆になっている。
一部は国債で説明できる。
日銀が国債を政府から購入、政府に現金を渡す。政府は公共事業や公務員の給与として現金を使う。
しかし、法律で日銀は引き受けてはならないはず、、 そうなんだけど、保有はよいらしい。(どこがちがうんじゃ?) んで現在実際100兆円ほど日銀は国債を保有しているようだ。だけど、100兆円でしかない。(日本の経済サイズは1000兆以上)
残りは発行した国債による信用創造とか担保にした経済活動とか、要は国債が疑似通貨として動いているような気がする。でもよくわからない。
なんて書くと国債が悪いことかのように見えるけれど、実際に生成された富とバランスする分について市中の通貨を増やすことに関しては問題無いはずで、それを国債を使わずに行う方法が無いのがおかしいような気がする。
☆ ☆ ☆
世の中には経済に関する説明があふれているけれど、ドルが上がるとどうだとか、公定歩合が上がるとどうだとか、表面上の動向傾向について書かれている言葉ほとんどで、上記のような一番根本的な説明はほとんど見つけることができないのが不思議。
Posted at 2008/06/29 13:46:09 | |
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日々の徒然 | 日記