
お待たせ?(してない

)いたしておりましたが、Ucchyのハイエース200トランポ的な
足回りプロジェクトの
最終章/トーションバー編です
今回も例外に漏れず「長編

」となりますので、腰を据えてご覧ください。

での閲覧はオススメしません
ボクが勝手に定義した
足回り三種の神器シリーズ、すでに
ショックアブソーバー→
スタビライザーと進めてまいりましたが、いよいよ最終アイテムのトーションバーにたどり着きました。
そしてボクが今回装着したのが、この足回りシリーズにお付き合いいただいたリムコーポレーションさんがリリースする
強化トーションバー4WD用(純正比150%

)
です。
最近同社からは
ハイパー強化タイプもリリースされているのですが、ローダウンを目的としていないボクにとっては、従来から存在する一般強化型で十分と判断しています。この理由は追ってご説明します。
まずこのトーションバーですが、ご存知のように沈み込み方向へ作用するアイテムです。棒状の金属を雑巾を絞るようにねじり、それが元に戻ろうとする反発力を利用したバネのシステムです。この作用を利用して反発力と車高の調整が行われています。
さてローダウン派の方には必須のアイテムでしょうが、ローダウンを目的としない僕にとっては無用?とも思えるアイテムでした。が、そこは装着してみないと判断できませんので、あえてチャレンジしてみました。
ではローダウン派の方にはなぜ必要かというと、車高を下げるためにこのトーションバーを緩めるという方法がハイエースでは一般的です。トーションバーを緩めることにより簡単に車高を調整できるのですが、コレに伴うネガティブな部分としてバネレートが変更されます。「トーションバーを緩める=バネの推減力が低下する」ということになりますから、当然のことながら乗り心地などに影響を及ぼします。そこで強化型が必要となります。
例えばですが、純正品が30分(時計で連想してください、30分は180度・1時間は360度です)ねじってある状態で100%のバネレートを維持しているとしましょう。ローダウンするためにこの状態から緩めて20分にしたとします。ということは想像ですが
100%÷30(分)×20(分)=約67%
※1分に付き、約3%のバネレートが変化するはず
で、この状態でトーションバーは約67%のバネレートしかないという状態になります(あくまでも計算の上でです)。
そこで上記の結果から強化型が必要となってきます。
今回装着した剛性150%

を上記のパターンに当てはめると
150%÷30(分)×20(分)=約100%
※1分に付き、約5%のバネレートが変化するはず
という計算が導き出され、トーションバーを緩めてローダウンしたにもかかわらず、純正状態と近いバネレートを確保できるというわけです。
以上は
数値で表現するための例えですので、実際にはトーションバーのバネレートが変わるわけではありません。ローダウンによるアームとバンプストップとの距離が減りストロークがなくなり、コレに伴ってわずかなストローク量でバネを効かせなくてはいけないので効果の減少という捕らえ方になります。
表現が難しいですね
上記の計算式からわかるように、さらに車高を下げたい場合はさらにバネレートの高いトーションバーが必要となるでしょう。つまり車高の下げ幅によって、トーションバーの剛性をチョイスする必要があるということです。あまり下げないのに高剛性(高反発)・極端に下げるのに低剛性(低反発)、では外品を入れる意味がなくなります。
またこの部分はKBEEなどに代表されるコイルオーバー方式のショックアブソーバーを採用することによって、さらに異なりますし調整の幅が発生すると思います。またコマずらしという車高調整技などによっても左右されるでしょう。
さまざまな要素が加わってくるので一概にこの計算式が当てはまるわけではありませんが、ひとつの算定基準としてはアリだと思います。
以上の独自計算式から判断したのが、今回チョイスした150%剛性のトーションバーでした。しかし装着前からの不安点としては、車高を下げない予定なので150%というバネレートが維持されることになります。つまり「かなり硬くなる」というのが予想されるということです・・・
装着作業に関しては整備手帳にアップしました。
>>>整備手帳:RIM/強化トーションバー4WD用
ではインプレッションです。
まずはネガティブな感想から、予想通り「かなり硬い」乗り心地になってしまいました・・・

ショックの推減力調整機能を使ってみましたが、調整機能で何とかできる範囲を超えている気がします。これは今後の課題として再調整が必要だと思われます。バネレートを下げるためにトーションを緩め車高を下げ、コレに伴いリアのシャックルも純正に戻す、などが必要かもしれません。
次にポジティブな意見として、この大柄なボディーがノーズダイブしなくなりました。交差点などの進入時、今まではブレーキと共に一旦ノーズが沈み込み、そしてハンドルを切り旋回が始まるにつれてスタビが利き姿勢が安定する、というパターンでした。これがブレーキング時の沈み込みがなくなったので、減速→旋回→脱出という一連の動作がつながりました。気のせいかもしれませんが、フロントだけでブレーキングしていたのが前後に振り分けられ、4輪全体で減速しているような感じもします。
ネガティブな部分もありましたが、総評を申し上げると「走り」には効果がありました、「乗り心地」には改善が必要です。またノーマル車高派にも強化トーションバーの導入はメリットがあります。
以上、
ボクの個人的な感想です
今回アップした内容は
ボクのハイエース同等の車高に当てはまるであろう内容ですので、それ以外の方は参考までに読んでください。
数回にわたってアップしてきた足回りプロジェクトも今回で一旦終了、これからはこのプロジェクトで導入した足回りの微調整に取り掛かろうと思います。
Posted at 2008/06/03 12:10:24 | |
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