累計輸入台数が5万台を突破したフィアット500が記録達成の記念式典を開催!
足掛け12年での5万台達成
FCAジャパンはフィアット500および500Cの日本への輸入累計台数が11月15日(金)に述べ5万台に達したことを発表。豊橋市にあるFCAジャパンの新車整備センターにて、記念式典を行った。
フィアット500/500Cは2008年3月の国内導入以来、今年の10月末までの年間累計販売台数は3,722台、10年連続で4,000台を超える見込みで導入以来12年目にして過去最高だった2014年の販売台数に迫る勢いとなっているという。
式典ではまずFCAジャパン広報部長の清水良子氏が挨拶を行った後、マーケティング本部長のティツィアナ・アランプレセ氏がこれまでのフィアット500についての歴史や魅力を紹介。
「私たちの仲間が毎日頑張っているこの場所で、今日のイベントを開催できることをとても嬉しく思います。今年フィアットは創立120周年ですが、フィアットにとってもFCAジャパンにとってもすごくリッチな1年になったと思います。チンクエチェントは“ハピネス”のアイコンになっていて、それはいわば"ナチュラルビューティ"。そのシンプルできれいでスタイリッシュかつユニークなデザインは、日本文化にも通じるものがあります。ですから、これまでもチンクエチェントが活躍しているルパン三世やメイド・イン・ジャパンの伝統工芸品などの日本文化とコラボレーションを実施してきましたし、今後も続けていきたいと思っています」とコメント。
また女性のオーナー比率が2005年の15%から2018年には62%へと増加しており、これからはSNSに関してもさらに積極的に展開していくとのことだ。
続いて来賓として出席した豊橋市産業部長の稲田氏は「三河港は、年間20万台を陸揚げする国内最大の自動車輸入港であります。その中でFCAジャパンは2011年に進出してまして、フィアット500のかわいらしさはファッショナブルで、豊橋のイメージが上がる非常にありがたい存在であります」と祝辞を述べた。
その後、屋外で社員らが「FIAT」のロゴが大きく入ったおそろいのTシャツを着て、5万台目のフィアット500との記念撮影も行なわれ、記録達成を祝っていた。
そして式典終了後には希望するメディアにVPC(新車整備センター)内部の見学会も開催。内外装のチェック等厳しい検査が行なわれており、品質管理が徹底されていることも公開した。
日本にやってきたフィアット500がついに5万台に! 500はかくしてオーナーに届けられる
■だれもが自由を謳歌できるクルマ、それがフィアット500だ
2019年11月15日、日本に陸揚げされる5万台目となるフィアット「500 / 500C」を記念した式典が開催されました。フィアット500は、2011年から豊橋市の三河港で陸揚げされるようになり、セレモニーでは来賓の豊橋市役所産業部長の稲田氏からお祝いのメッセージが述べられました。
FCAジャパンのマーケティング本部長ティツィアナ・アランプレセ氏によるプレゼンテーションでは、初代「トッポリーノ」から「ヌオーバ500」、そして現行の500にいたるまで貫かれているDNAについての説明がありました。
「トッポリーノもヌオーバ500も、小さくて誰もが使える『自由』を象徴するクルマでした。とくに1960年代の高度成長期には、ヌオーバ500は自由にどこにでも行くことができる『インディペンデンス』を表していました。
とくに街からエスケープしてピクニックに出掛けたり、誰もが『自由』を謳歌できるクルマだったのです。この『心』は、いまの500も変わらず受け継がれています。
500はハピネスのアイコンで、スマイルを届けるクルマです。またナチュラル・ビューティですね、素顔の美しさを持ったクルマです。もちろんエコフレンドリーなクルマでもあります。
イタリアのデザインは、エッセンスやシンプリシティなど、日本のそれととても似ています。またそれは、良いデザインは使いやすいということでもあります。500はまさにそうした美徳を備えています。
ファッショナブルでキュート、そしてファンでカラフルな500は、イタリアと日本の文化をクロスする重要な役割を持っていると思っています」
また、豊橋市役所産業部長の稲田氏は次のように述べました。
「三河港は年間20万台を陸揚げする日本最大の自動車陸揚げ拠点です。ここで500が陸揚げされることは、三河港はもちろんのこと豊橋市にとっても大変メリットがあります。
豊橋市はファッション性が低いと思われている都市ですが、ファッショナブルな500が陸揚げされることによって、三河港と豊橋市のイメージがグッと上がるありがたい存在なのです。
豊橋駅の新幹線改札口を出たところには、『500X』を展示させていただいています。豊橋市を訪れる人に注目してもらい、イメージアップの効果があると思っています」
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フィアット500は、そのキュートな出で立ちから、周囲をハッピーにする存在です。豊橋市の玄関である豊橋駅に展示されている500Xも、きっと豊橋を訪れる人を幸せな気持ちにしているに違いありません。
■フィアット500は、かくして整備され、オーナーの元に届けられる
三河港に陸揚げされたフィアット500は、どのようにしてオーナーのもとに届けられるのでしょうか。ビークル・プレパレーション・センター(VPC)での各種検査と整備について調べてみました。
VPCには、400台から500台(500以外の車両も含む)のクルマが陸揚げされ、整備を待っている状態です。
まず最初におこなわれるのは洗車の作業です。船旅での汚れを落とし、きれいに拭き上げられた車両は、外装検査と内装検査のラインにのせられます。
検査ラインは40mあり、2本用意されています。この検査ラインはベルトコンベア方式です。
まず外装検査では、塗装と立て付け、外装部品の検査がおこなわれます。また一部日本の保安基準のために部品が取り付けられます。たとえば、ナンバープレートを取り付けるフロントバンパーの改善がおこなわれ、ブラケットやナットが取り付けられます。
次に内装検査では、静的な検査がおこなわれます。ここで日本語のオーナーズブックがグローブボックスに収められ、日本語表記のラベルやステッカーなどが取り付けられます。
検査ラインで車両に問題があれば、リペア工程にまわされます。例を上げると、輸送中についた傷などが見つかればポリッシュなどのリペア工程に回されます。ただし500の塗装は品質が高く、ほとんどポリッシュのリペア工程にまわされる車両はないそうです。
次の室内クリーニングでは、オープンカーであれば幌にガードがつけられ、ここでシートカバーも取り付けられます。
その後、保安基準の最終チェックである完成検査がおこなわれます。
完成検査を合格した車両は、11階建ての自動倉庫に保管されます。倉庫のパレットにクルマを載せたあとは、自動でパレットがクルマを保管する仕組みです。クルマはバーコードで管理され、出庫する際はこのバーコードを読み込むことで自動的に出庫できるようになっています。
高潮などによる被害が心配ですが、自動倉庫に保管されるクルマは、2階以上に保管されるため安心とのこと。
イタリア本国から運ばれてきた500は、このようにしてオーナーの手元に届けられるのを待っているのです。
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2019年はフィアットの120周年という節目の年でもあります。そして500を含め、FCAの2019年度上半期の新規登録台数は、2018年上半期に比べて106%と好調です。
120周年記念モデルが続々とリリースされている500ですが、この後も魅力的な限定モデルの登場が予定されており、今後も何かと話題を振りまいてくれそうです。
数えで言えば3代目500と言うべきなのかな?
よくよく考えれば500の排気量が500ccだったのなんて2代目にあたるヌォーバだけか
この代の600や850はそのまま排気量を意味していましたからね
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自動車業界あれこれ | 日記
Posted at 2019/11/24 19:46:09